郡山市民オーケストラ コントラバス分室

●練習日記

2001.12.23

定期演奏会。今回は賛助も団友も割と慣れているので、直前にわたわたとしないですんだ。すごく楽だった感じがする。というか直前1週間東京出張で何もできなかったというのもあるが。この時期に仕事が忙しいのはほんとに勘弁してもらいたい。弦練も出れなかったしねー。

そして年明けからはまたも出張が待っているのだ。市民オケの皆さん、しばしのお別れを〜。

2001.12.22

I want you 〜 I want you 〜 I want you 〜 I want you I want you I want you I want you 〜...

バーンスタインはチャイ4の練習番号Oの箇所を、そんな風に例えたそうだ。うー臭い。けど共感。って書くとちょっと恥ずかしいのだ。でも口に出して言ってみると、、、なんか照れるぞよ。

今日はゲネプロ。コントラバスのフルメンバーが揃う。今回も精鋭を選りすぐっているので、音程はなかなか良い。
市民文化センターは低音が響かないので、常に1〜2ランク大きな音で弾く。ピチカートに至ってはピアノでもフォルテである。ピアノ協奏曲を客席で聴いていた鈴木さんが「ばっちり聞こえましたよ」と言ってくれた。しかしお客さんが入るとまた多少デッドになるので安心はできない。

2001.12.16

女子大で練習。鈴木さん登場。和尚再登場。

女子大って楽器(コントラバス)いっぱいあるよなあ。しかも結構よさ気なのが。でも専門でやってる子いないんだよなあ。なんかすごくもったいない。

2001.12.9

福島市民オーケストラのエキストラを引き受けたので、練習に顔を出してみる。「顔を」と入力したら「(^^ゞを」と変換してしまうおバカなIME。

乗るのは「シチリア島の夕べの祈り」序曲とシベ2。シベ2は初体験なのだ。聞いている分にはいい曲だなーという印象だけだったし、譜面面ふめんづらもたいして難しそうには見えない。しかしこれが曲者だった。以前シベリウスの6番をやったときにも思ったのだが、シベリウスの音符は入りがとても絶妙。八分の六拍子の2拍目とか5拍目から入ったりすることがしばしばあるのだが、またそれがビミョーにいい感じを出す。これは癖になる気持ちよさだなあ。

「シチリア〜」は大学でトップをはっていた頃にやったので、もう楽勝(^^ゞ

2001.12.7

ピアノ協奏曲ソリスト合わせ。
堂々としているというよりはリリカルなピアノである。腰が低くて良い感じのピアニスト。誰デスカ!ビン○ディンに似てるとか言ってるのは。

2001.11.30

臨時の代振り服部氏による練習。メトロノームのような指揮が大変見やすいが、あれは代振りとしてのポリシーでやっているのであろうか。

コントラバスには高橋清哲参上。でかい音でブイブイ弾きまくる。という話とは全然関係ないが、やつは俗にまみれた方である。

しかし合宿の緊張感が早くも薄れてきたような気がする。

2001.11.25

合宿最終日。最終日なのにこんなに練習するの・・・?夕方まで練習して、暗くなってから合宿所を後にしたのであった。なかなか充実した合宿だった。

2001.11.24

合宿2日目。朝起きるとさわやかな顔をしたヤンチェさんが「松本くんと湖畔まで散歩してきちゃった」。亥年会にあるまじき健康極まりない行為である。

朝錬はパート練習。原さんも到着し、調理実習室にてパート練習。途中中断してアンサンブル。原さんが持ってきた四重奏の「オーセの死」とべト7の2楽章がいい感じだった。一番高いパートも決してヘ音記号の範囲をはみ出さない、理想的な四重奏曲集。せめてあと1人いれば。

午後は低弦セクション。山形交響楽団のコンサートマスターによる。彼女はどうやら私が買えなかったメガネのフレーム上半分を買ったらしい。
そんなことはさておき、彼女の指導は大変すばらしかった。「合宿に来てアマオケを指導するのは初めて」とのことで、レベルの低い我々へ自分の音楽性を伝達するのに一苦労していたようだが、その指示はいちいち的確。特に弦楽器奏者としては大変納得することずくめ。でもそれがみんなに正しく伝わっているだろうか。

夜は合奏。合宿の成果か、かなり音楽的な演奏。フレーズ感が見えるようになってきたのと、音楽に指向性が出てきた。トランペットの1番やヴァイオリンの後ろの方にトレーナーが混ざってくれていたのも刺激になった(というかそのおかげ)。今までは「拍」を合わせ過ぎていた。メトロノームのテンポからずれるのが悪いことであるかのように。そうではなく、呼吸する「フレーズ」を合わせねば音楽にはならないのだ。

練習後は、おでん。トレーナーの先生を囲んで原さん、田中さん等と飲んでいたはずが、ふと気づくと亥年会で○ちゃんや水谷くんとチューしまくっている。三十路を迎えて、こんなことでいいのか。

結局入浴は逃し、3:00 就寝。

2001.11.23

合宿初日2時過ぎ到着。到着早々磯崎さんと笹川さんとアンサンブル曲を通してみる。終了後チェロアンサンブルに乱入(カノン・・・カンノではない)。最初はどうせパート練習(個人練習)だからいいやとたかをくくっていたら弦分奏。チャイコが遅い。岡部先生も「遅い」と漏らす。

夕飯後、合奏。大内さんが来てくれるはず、だが来ない。管楽器フル編成にコントラバス1本はきつい。残業が入った彼女がようやく到着したのは20:00過ぎ。

練習後大内さんとコントラバスデュエットを試みるも、レク係のリーダーの子分に任命された彼女は22:30の宴会開始と同時に去っていった。やむなく宴会に参加。○ちゃん、ヤンチェさん等と恒例の亥年会。大内さんも参加し、霜ネタで大いに盛り上がる。

1:20〜2:50 入浴。何か語られたような気がするが記憶は定かでない。3:00 猛獣小屋にて就寝。

2001.11.16

なんか最近、チャイコは2楽章ばっかりだ。というのは先週練習を休んだからなのだが、それはさておき、今日は団員3人が全員そろったのだ。なんて華やかなパートなんでしょう we are!確か茂木大輔氏の著書に「コントラバスの女性は美人が多い」という記述があったと記憶しているが、今日のコントラバスパートを見て、それに亥を異を唱える人はいないであろう(「しかし一緒に酒を飲んでも、なぜか女性と飲んでる気がしない」ともあったが)。ちなみにうちのカミさんもバス弾きであった!うーむ、そうだったのか。

ちなみにチェロは9人もいたが、コントラバスは量より質で勝負なのだ。・・・質って何の?

2001.11.2

原さん登場。

いつもの如く「原さんと一緒に弾くと気持いいなー」と思う。借り物の楽器なのに音はしっかり聞こえてくる。

みんなが安心して弾けるようなバス弾きに、自分もなりたいものだ。

2001.10.27

ホテルハマツで開催された南東北病院の創立?周年記念式典に、郡山市民オーケストラが出演。いわゆるバイト。

財政状況が芳しくない当オーケストラとしては願ってもないチャンス(にしてはギャラが安いが)なのはもちろんだが、それだけでなく、せっかく「市民」オーケストラと名乗っているのだから、もっと市民に親しまれる活動をどんどんやるべきだと思う。じゃあ定期演奏会は親しまれていないのか、ということではなく、オーケストラに対する垣根を低くするイベントにどんどん積極的に参加しよう、という意味。

ちなみにコンサートが始まる頃には宴も後半にさしかかっており、センセイ方もすっかり酩酊状態。おまけに会場のあちこちには、なぜか舞妓の姿まで。ま、我々のコンサートは宴会のお座敷芸という認識でした。別に悪いって言ってるんじゃなくて、それはそれでありでしょ。誰にも迷惑がかかるわけじゃないし(お金をもらえて演奏もできて、むしろ幸せ)。

だけど、コンサートの合間にMCが「皆さんこの機会に舞妓さんとお写真はいかがですかー!」ってのはヒドイよね。舞妓には勝てませんって。

2001.10.19

会津の本番が終わっても演奏会は一休みじゃなかったのだ。南東北病院コンサートがあと1週間に迫っている。

演目の「セヴィリアの理髪師」序曲に、どうしても弾けない箇所がある。定期演奏会までならまだ日があるから「一生懸命さらいますぅ」などと書いてお茶を濁せるのだが、いかんせんあと1週間である。ここは誠実に全部の音を弾こうとして耳障りな音を立てるか、後ろめたい思いをしつつごまかすか、二者択一の時なのだ。その場に居合わせた私と大内さんは、迷わず後者を選んだのでした。だって自己満足の場じゃないんだもん。聴いている人に満足してもらえるような演奏をしなくてはね、と言い訳。ついでに、後ろめたい思いをするほど繊細じゃないし。

というわけで適当に音を間引くことにしました。来週の練習の時は、スコアを見るなどという意地悪な行為は禁止スルノダ。

2001.10.14

会津市民オーケストラの定期演奏会。これが終われば暫くは演奏会も一休み。

会津の演奏会はいつも熱演である。みんなの目的が一つになるための焦点がはっきり目に見えて存在するかのような、そんな集中度の高さが感じられる。オケとの距離感が人によって異なり、誰でも自由なスタンスでオケに参加できる代わりになんとなーく個々に温度差のある郡山とはそこが一番違う。アマチュアとして大変すばらしいことだが、引っ張っていく人にはかなり危うい舵取りが要求されるだろう。焦点が一度ずれたら取り返しがつかなくなる怖さも併せ持っているのだから。
でもこれからもその熱さをずっと保っていってほしい。だって楽しい前夜祭コンサートに毎年呼んでほしいし。

帰りに食べた牛乳屋ラーメンのカツ丼は美味かった。それもまた満足。

2001.10.13

会津市民オーケストラのゲネプロ。今回はゲネプロ・本番のみの参加なのだが、指揮者の田久保先生はどうも先週あたりはバス弾きのあまりの少なさに少々ご立腹であったらしいとの噂。これはちょっとマズイのだ。「お前、練習に来たことあるのかー!!」って怒鳴られたらもうゴメンナサイである。こんな緊張感をもって臨む練習は久しぶりである。なんか間違った緊張感のような気もするが。でもまあさすがにこれだけ出席率が悪ければ後ろの方で弾かせてもらえるだろうと、5プルトで弾くことが決まっているヤンチェさんと車の中でほくそえんでみた。

しかし、そんな微かな余裕すらも甘かった。風雅堂の袖で音出しをしていると、会津のバス弾きの大西さんがやってきて「前列の真中で弾いて下さい」と非情な言葉。前列の真中って、つまりトップサイドってことですね?あっちゃー田久保先生丸見え。あんちくしょう知らねえ顔だなーって思ってんだろうなきっと。しくしく。

ゲネプロ初っ端はバーバーのアダージョ。初見である。ゆっくりなので特に問題はない。きれいな曲だ。なんかヴァイオリンからチェロまでみんなおいしい旋律を持ってる。でもバスが全音符とか付点全音符とかで和音を変えていくのも捨てがたい魅力がある。

今回一番やばかったのは「キャンディード」序曲。そんなに複雑な曲ではないのだが、これも初見である上に変拍子なので、いきなりでは相当厳しいことが予想される。殊に田久保先生ご立腹情報を聞いてからは、毎日のように譜読みをして臨んだのだ。

しかしその譜読みが奏効し、この曲は全く持って問題ナシ。しかもすごく楽しめる曲だということが分かった。いいね、好きになったよキャンディード。でもずっと練習してたらきっと飽きるだろうな。

新世界はもう何度目?という感じなので、ボウイングさえ気をつければ特に支障はなかったのだ。誤算だったのは2楽章の2soliを弾く羽目になったこと。ビブラートがビビラートになってたの、前で聞いてたヤンチェさんにバレバレ?

ラプソディ・イン・ブルーも入りさえ気をつければそれほど問題ではない。とにかくキャンディードをクリアしたので、今夜は美味い酒が飲める。

それにしても、濃かった

2001.10.12

チャイコフスキー+南東北病院コンサートの練習。南東北病院コンサートのプログラムは「セヴィリアの理髪師」序曲・皇帝円舞曲・「天国と地獄」序曲である。セヴィリアは今度の定期のプログラムで、他の2曲は郡山市オケで最近演奏会で取り上げたりサタデーイブニングコンサートや県民オーケストラで取り上げたりした、言わば定番曲。

ところで本日のニュースは、いろいろな事情を抱えて夜逃げ中の鈴木さんが久々にオケの練習に来てくれたことである。大内さん、団友の善二先生と合わせて、今日はバス弾きが4人もいたのだ。さすがに人がたくさんいると楽しいね。いつもこうだといいのに。

2001.10.5

未来博以来3週間ぶりに楽器に触ったのだ。市民オケは通常の練習に戻っており、曲はチャイコの4番の2楽章と、セヴィリアの理髪師とベートーヴェンのピアノ協奏曲4番の2・3楽章。

セヴィリアの理髪師を弾いていると、ヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」や「運命の力」の序曲を思い出す。旋律の明快さ、それに対する伴奏の単純さ、そして最後に無理のある弦楽器のユニゾン。これってイタリアの伝統なのか。こういうノーテンキ系の曲って、全ての旋律が「楽しい」とか「悲しい」とか「愛してる」とかに単純化されてすぎてて、深みが感じられなくて、基本的には嫌い。でもこの曲はそんな中では割と好きになれそうかも。ヴェルディよりはどこかモーツァルトに近い感じがするところもあるし。

ベートーヴェンは、いい曲だねえ。うん、やっぱベートーヴェンが一番だあと思わせる曲。これぞ低弦の楽しみ、っていうのが随所に出てくる。スフォルツァンドもアルペッジョも素晴らしい。うっ、難しい!ってフレーズも、さらおうって気になるし。とにかく個人的にべた誉めなのだ。

でも今にして思えば、この間やった「田園」はベートーヴェン的な楽しみが少なかったなあ。柔和な表面の曲だから?ピアコンも表面上は比較的柔和だけど、何か違うな。縦の線をカッチリっていう曲じゃなかったから?でも工藤先生はそこに重点を置いていたはずなんだけど。

練習終了後ひふ科にてチェロとボウイング合わせ。根性のないヌルいボウイングは駄目です。隣でトロンボーンがパート練習をしてる。嗚呼、素晴ラシキ事哉。

2001.9.16

バス椅子がない!楽器庫にあるバス椅子をありったけ積んできたのに、コントラバス用が7つしかない。足りなかったのだ。前もって分かっていればどうとでもなったのに。はっきり言って準備不足である。責任の所在ははっきりさせないでおくけどね。

ステージリハーサル。「コントラバス、マゼッパ大丈夫ですか。こことこことこことこことこことっとこハム太郎、本番までに確認しておいてくださいよ」って、今更言われてもね。あとは集中力でなんとかするだけですよ。

本番は、結構お客さん入っていましたね。りっくんも来てくれたし。演奏は悪くなかったんじゃないでしょうか。皇帝円舞曲第1ワルツは、オーボエがリズムを刻んでいるから全然問題なし。マゼッパも本番はなんとかなりましたよ。さすがこの集中力。変なリズムもハルサイに比べりゃ楽なもの。1812でそれなりに感動してハイお終い。

打ち上げ。でも明日からまた2週間出張。呑みすぎることできず。明日休みの人がうらやましい。

さ、またレギュラーシーズン突入だね。あ、でも来週と再来週練習休むけど。
なに?南東北病院?

2001.9.15

未来博オケのゲネプロ。ついに8人揃った。
直前しか練習に出られないにも関わらず、やっぱり齋藤さんはお願いして良かった。音にすごく厚みが出る。花渕さんも好調で、非常に頼りになる。女の子2人も後ろで頑張っている。8人揃えば問題ないのだ。欲を言えば、常にこの人数で練習できれば最高なのだが。

うちのパートは全体的に練習出席回数が少ないので、ややこしいマゼッパあたりを重点的に練習してほしかったが、全体を満遍なく通すに留まる。明日は大いに不安である。特にマゼッパ。気にならないのかな?

2001.9.14

イレギュラーで入った未来博オケの弦練。仕事が終わってから駆け付けたので途中からの参加。にも関わらずコントラバス1番のり。マゼッパや1812は終わってしまっている。

皇帝円舞曲をメインにさらう。第1ワルツのピチカートがマエストロの気に入らなかったらしく、捕まる。どうも遅れるらしいのだが、こっちは棒の通り弾いている。どうやら彼の音楽は自分の棒より少し先に行っているらしい。

2001.9.9

ついに未来博会場に足を踏み入れてしまった。演奏会さえなければ、絶対来ることはなかったであろう。それでもって「未来博、入場者目標達成できず!」とかいう新聞の記事を読んで、それみたことかとほくそえんでいたはずである。ところがその予定が狂って、今週FTVジュニアと来週の県民オーケストラと2度も足を運ぶ羽目になってしまったのだ。

時折降る天気雨にも関わらず気温はどんどん上昇し、リハーサル開始時には昨日に引き続き猛暑の様相を呈している。昨日の運動会での日焼けの跡が痛い。額と首の後ろと両腕がヒリヒリする。こんなことなら着替えのシャツを持ってくるんだった。

演奏会場となるメインステージは、屋根付だが客席の壁はない、吹き抜けのようなところ。共鳴する壁がない分、低音が聞こえるか心配である。ただでさえ人数が少ないのに。風通しが良いので暑さは多少和らぐが、楽譜が飛ばされそうになる。楽譜を留めておくため、FTVカラーの青の洗濯バサミが配られる。これは来週も必須アイテムかも。

客席のキャパは1200くらいであろうか。前半分はかなり急な傾斜になっている。ステージからするとまるでそそり立つ壁のように客席が配置されている。合唱団の女子高生たち、そんな高いところに座ってはイケマセン。おじさん、目が泳いじゃうじゃないですか。
リハを客席で聞いていた春山先生によると「上で聴いていたら、低音は十分聞こえていたよ」とのこと。どういう構造が奏功しているのか分からないが、とにかく聞こえているなら一安心。しかしステージ上では、対面の音がかなり聞き取りにくい。指揮者の話も聞こえないことがある。「顔を上げて」アンサンブルしないと危険なものがある。

今日のコンサートは入場整理券が必要だったため、入場できず外で聴いている立見のお客さんも大勢いた。中は当然満席。文字通りの満席である。ちなみに来週の県民オーケストラは入場整理券は不要らしいのでご心配なく。きっとこんなにお客さんは入りません。

本番の演奏は、野外だったことや途中でスコールのような雨がふったことなどもあり、定期演奏会のときほどの集中力はなかったかもしれないが、全体的には熱演であったと言えるだろう。ジュニアオケなのに部分的には「県民オケよりうまいんじゃないの?」と思うところもあり、レベルの高い演奏会であった。

「なお、本日のコンサートの模様は、9/15の土曜日13:00からFTVで1時間番組で放送を予定しておりますので、そちらも併せてご覧いただけるようお願い致します」by原田幸子アナ。

演奏会終了後、折角だから未来博を見ていこうと思ったので、未来博の裏方スタッフに「ちょっと楽器を置いておきたいんですけど」と言ったら「いやー物が物ですから、私どもは一切責任もてませんので、FTVの方に相談してください」と、取り付く島もない。誰も責任を取れとは言っていないのだから、せめて事務所の片隅に置いてくれるとかしてくれれば、そうかんたんに壊れるものじゃないのに。全くお役所仕事である。FTVに相談したところ、撤収が終わったらもう引き上げてしまうので見ていられないとのこと。仕方がないから張り紙をして通路に置きっぱなしにしておく。

パビリオンへ行ったは良いが、人気のところは1時間待ち。そうでないところも大概20〜30分待ち。1時間くらいしか時間がないのに。で、我慢して待っても内容は大して面白くない。全然並んでいないパビリオンへ入ると、面白くないどころか写真と文字しかない。全く魅力のない博覧会である。

あと、一番許せないのが、トイレ臭すぎ。史上最低の臭さ。気持ち悪くなって未来博会場を後にしたのでした。

2001.9.8

炎天下でのりっくんの運動会が終わってから、急いでFTVジュニアの練習に駆けつける。FTVジュニアは明日「うつくしま未来博」の会場で第九その他のコンサートを行うのだ。

午後から練習だったのだが、着いたのは15:30。でも結局全曲練習できた。明日の曲目は「木星」、「ドナウ」、「威風堂々」、「唱歌による四季」、「第九」、アンコールである。
今日の練習で印象に残ったマエストロ田中の一言。

「皆さんもう十分練習を積んでいるんだから、後は楽譜から顔を上げて弾きましょう。顔を上げることによって、音楽は自由になります。皆さんは楽譜の奴隷になっている。」

学生の頃は同じ曲を繰り返し繰り返し何度も練習したので、暗譜は当たり前になっていたから、顔を上げて周囲を見渡すのも容易だった。しかし、週一プレイヤーとなり、しかもノルマに追われるかのように多くの曲を抱えている現在、とてもそんな余裕は持てなかったのだ。田中先生に言われて顔を上げてみて、音楽の流れを再発見しているようじゃまだまだっすね。顔を上げたこのレベルの世界でアンサンブルせねば。

2001.9.7

久々の市オケの練習。セヴィリヤの理髪師とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の楽譜が配られ、初見大会。どっちも初めてだが、適度に弾き応えがあり、かなり良い感じの曲。これからの練習が楽しみになってきた。

本日はコントラバスパートが3人。パートの音にも厚みが出る。まだまだアンサンブルや音程は全く合っていないが、それでもまがいなりにも3人分の音が出るようになったのが、今までからすれば大変な進歩である。本当に本当に嬉しいのだ。人がいてこそ、音が出てこそ練習し甲斐があるというものだ。

その上美女に囲まれハーレム状態とくれば・・・フェロモンに中てられもうクラクラ(←こっちが本音)。

2001.9.5

失礼しました。性格には「郡山市民オーケストラ有志による第24回全国土地改良大会記念アンサンブル」の誤りでした。って更に長くなってるし。

朝は8:00にビッグパレットに集合。ちなみに私はビッグパレット初体験。馬鹿でかい会場の片隅に用意されたステージにで短時間のリハーサルを済ませる。その後1時間余りの待ち時間。耳を澄ますと会場内から「先人の残した安積疎水のおかげで郡山市は・・・」とのナレーションが聞こえてきた。なるほど、土地改良かと妙に納得。

本番は入退場も含めておよそ10分。福島県の美しい自然のイメージビデオを放映しながら、そのバックでクラシックの生演奏を聴かせ、福島県の「音楽面のレベルの高さ」もアピールしようという意図の企画であった(かどうかは定かではない)。
つわもの揃いのアンサンブルなので、さして危なげもなく終了。お弁当が出ると聞いていたので、食べて帰って午後から出勤しようと思って控室で待っていたら、岡部先生が「今日はどうもありがとう」と言って謝礼を持ってきて下さった。このギャラ開けてビックリ、桁が一つ違うんでないの!?

今から第25回大会が楽しみになったのだ。というか第25回は福島県ではやりません。

2001.9.2

岡部先生からの依頼で、「郡山市民オーケストラ有志による全国土地改良大会室内アンサンブル」なるやけに長い名前のオーケストラの練習に出向く。
岡部先生の編曲で、唱歌をいろいろと組み合わせた8分程度の曲だが、とても綺麗で面白い曲だった。本当はもっと詳しく書きたいのだが、初見だったのでそこまで余裕はなかった。「ぶんぶんぶん」でないことだけは確かなのだが。あと、張り替えたばかりの弓がなかなか好調であった。
レベルの高いアンサンブルだったので、あっという間に練習終了。

あっ、これが20代の弾き納めだ!20代最後に演奏したのは岡部先生の「牧場の朝 他 メドレー」、最後の音は開放弦のDであった。幸せ。

2001.8.25

郡山市民オーケストラとアマデウス室内管弦楽団合同のサタデーイブニングコンサート@開成山野外音楽堂なのだ。去年は雨で流れたが、今年は台風も過ぎてしまい、とても雨は期待できそうにない。やむを得ずセッティングを始める。
でもみんな口々に不平不満をいいながら、セッティングしている姿はやけに嬉しそう。やっぱりみんな人前で演奏するのは楽しいのね。もう、素直じゃないんだから!

サタデーイブニングコンサートは郡山市の企画だが、市もそれ程大々的に宣伝しているわけではないし、我々も「頼まれたので出ています」的なノリで、自分達で労力をかけて広報活動を行いましょうという雰囲気は全くない。だから例年お客さんはポツリポツリしかいなくて寂しい演奏会だったのだが、今年はどういうわけか、比較的お客さんの入りが良さげである。後で聞いたところによると70人以上のお客さんがあったそうだ。やはりどうせ演奏するならお客さんは多いに越したことはない。

真夏の夜空にJ.シュトラウス、アンダーソン、ビゼーの小品が軽やかに鳴り響く。素敵な演奏会である。新婚旅行で行ったウィーンの市立公園の夜の音楽界を思い出す・・・。

そしてふと目が覚めると、またしてもひふ科。時間は4:00。これも真夏の夜の夢か。

2001.8.19

忙しい日から一夜明けて、FTVジュニアオーケストラの定期演奏会。今まで第九は両手の数ほどは弾いてきたが、今回は何と言っても合唱団がうまい!福高、福女、安高、安積黎明、福島楽友協会の合同合唱団なのだが、とにかく女声がすばらしい。20年以上連続で合唱コンクールの文部大臣奨励賞(言わば優勝)を獲得している安積黎明高校はもちろんのこと、福島女子高校の合唱部も全国大会の常連である。こんな布陣は、合唱王国福島県でなければ望めまい。

オーケストラも大健闘である。高校生以下のジュニア・オーケストラで、第九をここまで弾きこなすとは思ってもいなかった。さすがに数箇所ヤバそうな箇所もあったが、十分練習を重ねているおかげで、ギリギリのところで何とか持ちこたえていく。熱いね。

高校生だったのはついこの間だっていう気がしていたが、気がつけばこの熱い演奏から離れて随分年月が経ってしまった。

誰ですか、「やっと気づいたか」と言ったのは。

2001.8.18

県文化センターにて、FTVジュニアオーケストラのゲネプロ。なななんと、トロンボーン5人、トランペット7人、ホルン9人で演奏する第九!でもコントラバス5人の第九!一体どういうバランスなんだ!?
合唱団は高校や社会人合唱団の合同で、ステージは満員状態。驚くことに「明日はあと80人増えますから」。どこに乗るんだ!?
合唱団の学生達は、挨拶もしっかりしているし、返事もはきはきしていて心地よい。指揮者に指摘されると大きな声で「はい!」と返事をする。でも指揮者の「明日は私も年甲斐もなく熱くなると思いますが、(合唱団の)皆さんは無視して冷静に歌ってくださいね」って言葉に対して、躊躇せず「はい!」って返事は失礼だと思うぞ。

そんなこんなで、バランスの悪さを必死でカバーすべく大音量で弾いてややバテ気味。しかし休んでいる暇はない。県民オーケストラの練習のため車を飛ばして郡山市民文化センターへ。これ以上県民オーケストラを休むわけにはいかないので、今日はどうしても行かなければならないのだ。途中高速に乗ったらUターンラッシュで渋滞しててもう泣きそう。

着いたら早速チェロとボウイング合わせ。それが終わったら駐車場の鍵を開けに西側駐車場へ。10分前に駐車場を施錠して、再び文化センターのリハーサル室へ引き返してきたら、今日は4人も来ていた。お馴染み高橋くんと、大竹くん、それに郡山市民オケの大内さん。大竹くんと大内さんは初登場なので、後ろの方の指揮者から見えないところへ隠しておく。
本日のメニューは、マゼッパ・1812・皇帝円舞曲だったが、ほとんどマゼッパに時間を費やした。1週間で多少譜読みもしたし、サタデーイブニングやFTVジュニアの練習の合間にさらいもしたので、なんとかついて行ける。しかし後ろの方で大竹くんと大内さんが泣いていた。果たして大丈夫か、県民オーケストラ(のコントラバスパート)!

来週の市民オケの練習も出られないため、休憩時間にサタデーイブニングのための指示を出したりと、今日も何かと忙しい1日であった。

2001.8.17

恒例のサタデーイブニングコンサートは、今年もアマデウス室内管弦楽団と合同になった。ということは、前にも書いたが今年もコントラバスは戦力が増えないということなのだ・・・。しかーし!今年は市民オケだけで3人も出れるのだ。なんたることだ、秀樹カンゲキ!

喜び勇んで練習に行ったら、結局最後まで待ってもコントラバスは誰も来なかった・・・。

2001.8.14

うちのかみさんはFTVジュニアオーケストラの出身であるが、その関係で今でもたまにジュニアオーケストラに賛助出演することがある。そこに今年は私も初めてお呼びがかかった。「ジュニア」などと名乗っては怒られそうな、ジュニアには程遠い年齢の私が出演しても良いものなのか、なんて全く迷わなかったが、まずいのはジュニアオーケストラの2回の演奏会がいずれも未来博の県民オーケストラの練習日に重なっていることである。今の県民オーケストラの状況で、コントラバスの首席を務める私が2回も練習を休んで良いものか?しかし迷っている場合ではなかった。FTVジュニアは私が入ってもコントラバスが5人しかいないのだ。全県的にコントラバス人口が少ない中、各オーケストラにそのしわ寄せがいっているのだと改めて実感。でも一番しわ寄せが来てるのは我々プレイヤーですよ!特に私ですよ!と念を押しておく。
ちなみに演奏会のメインは第九である。この曲はおそらくもう2桁に届くほど弾いているので、ボウイングさえ押さえておけば特に問題はないであろう、と思ったのも引き受けた理由の一つである。

今日は会社も夏休みを取ったので、夫婦で練習に出席してみた。感想としては、ジュニアオケのくせにこの難曲を意外なほど弾きこなしている、という感じ。長い期間繰り返した訓練の賜物だろう。指導したトレーナーの方々には頭が下がる思いである。あと一説には指揮者が変わったから上手くなったという噂も・・・

ところで、コントラバスの後ろの方で、ひときわお年を召した、ジュニアと名乗ると法律違反で訴えられそうなおじさんが一人偉そうに弾いていた。むむ、あやしいおじさんだ。どこから来たんだ?と思っていたらサイトウキネンでお馴染みの安達先生だった。偉そう、じゃなくてほんとに偉い人でした。ボウイングの指示などしてくれたが、いちいち納得。さすがプロ。

休憩後練習再開の時、管楽器にチューニングさせているコンサートマスターを遮って、安達先生が一言。

「チューニングっていうのは、コントラバスから初めて弦楽器、管楽器の順にやるものだよ。だってコントラバスっていうのはチューニングがすごく大変なんだよ。だからドイツのオーケストラはみんなそういう順番でやってるよ。」

鶴の一声で急遽コントラバスからチューニングすることになった。しかしそれで思い出したのは、郡山市民オケで工藤先生が「チューニングは管楽器からやるものだ」と言っていたこと。安達先生とは逆だが、どっちが正しいのか。コントラバスとしては安達先生のおっしゃることが至極もっともなのだが、結局はどっちもありなのだろう。言えることは、工藤先生も安達先生も「チューニングはこういうやり方でやるものだ」と決め付けた言い方をするべきではなかったということ。ま、些細なことですが。

2001.8.12

未来博オケ2日目。昨日ことのヤバさを理解したというのに、お盆の墓参りに忙しく結局さらっていない。辛うじて「1812年」の譜読みを2回した。それだけ。言うなれば昨日から進歩がないのである。あーそんなにずばりと言わないでオクレ。

本日のメンバーは福島市民オケの高橋くんと会津市民オケの新野くん。新野くんは大学1年生で、私の高校の後輩である。頑張っているが、まだ経験不足は否めない。頼りの高橋和尚はお盆は繁盛期。法事に行く先でのお付き合いがあるため、どうしても多少酩酊状態になるのはやむを得ない。そんなむさ苦しい野郎ども3人なので、本日もマゼッパと1812に太刀打ちできず、玉砕。初見から2回目にしては弾けてると思うんだけどなぁ。他のみんなが弾けすぎる。

2001.8.11

福島県では今「うつくしま未来博」開催中なのだ。「日本で初めて森の中で開かれる博覧会」とやらを謳っているのだが、入場者数はあまり芳しくないようである。個人的にいろいろ思うところはあるが、一つだけ言わせてもらえば、市町村や公立学校にチケットを売りつけるなんて最低である

そんな批判はさておき、この未来博では「うつくしま県民オーケストラ」なる企画がある。県内にある各オーケストラのプレーヤーが一同に会して、一発オケをぶち上げましょうという企画である。県内には福島・郡山・いわき・会津・石川にオーケストラがあるが、それぞれが人手不足に悩んでいるらしい。しかし各オーケストラから精鋭を選りすぐれば、もっと充実した練習のできるオーケストラができるのだ。すばらしい企画である。毎年とは言わないから、隔年くらいでこういう企画があってほしいものである。オリンピックイヤーでもいいですよ。

と思っていたのだが、その実態は想像通りにはいかなかったのだ。まずそもそもコントラバスの出演希望者がいない。事務局が各オーケストラに呼びかけたところ、それに答えて出演の意思を示してくれたのはたった1名。足りない分を郡山市民オケから、という方針に則り、郡山市民オケのメンバーはこの時点で全員乗り番。その後各方面に電話をかけまくり、なんとか8人メンバーを揃えたが、そんな状態だから各々の練習参加率も決して高くないのだ。

ともかくも、今日はその県民オーケストラの初回練習日。というか本当は昨日譜読みをやったらしいが、出張中の私は参加できず。従って、楽譜をもらってからすぐに出張に発ってしまった私としては、文字通り初見である。初日の練習に顔を出してくれたメンバーはわずか3名。私の他に福島市民オケの高橋くんと塩釜から呼び寄せた花渕さんである(無理を言ってお願いした花渕さんに自腹で練習に来てもらうのは大変心苦しい、というか何で私が心苦しい思いをしなければならないのだ?)。
メニューは、春山先生のページの情報に反して、全曲を通した。皇帝円舞曲・天国と地獄・コンポジションは、一度やっているので何とかなる。今回は捨てである(岡部先生ゴメンナサイ!)。それよりも「1812年」と「マゼッパ」がヤバイ。ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。このままではヤバイばい。あいたー。
しかもつらいのは、コントラバス全員がほぼ初見の状態であるのに対し、他のパートの皆さんは譜読みをしているせいか大変上手に弾きなさる。ますますコントラバスが窮地に立たされるのだ。心なしかマエストロ浜津の視線が冷たい。これはマジでヤバイばい。

2001.7.20

聞いた話によると、本日のコントラバスパートは大変華やかであったらしい。パートリーダーが単身赴任で独り悶々としている間に、郡山では何があったのだ!?

2001.7.18

つ、ついに往年の(といっても2年前くらいだが)メンバーが勢揃いしたのだ!原さんと鈴木さんと私。こうでなくては郡山市民オーケストラコントラバスパートとは言えません。それぞれ仕事の都合でバラバラになっても、やっぱり結束は固かったのだ!
思い起こせば、このメンバーにうちのカミさんを加えてコントラバス四重奏を披露したこともあったなぁ、過去のアンサンブルコンサートでは・・・。

って、銀座で飲んでてどうするっちゅーの!!このメンバーで郡山で飲めるのは練習できるのはまだまだ先か・・・。

2001.7.13

来週からの出張準備で練習に少し遅れていったら、いた!ホントに来てくれてた。入団希望の子。せっかく来てくれたのに座って聞かせてるのも可哀想だったから「弾こうよ」といって楽器を持たせて、チャイ4にれっつとらい!
でもさすがにチャイ4の1楽章の初見はちょっと辛かったかな。小さな親切大きなお世話だったらゴメンナサイ。

入団申込書も出さないうちから、やれサタデーイブニングだ未来博だとまくし立て、チャイ4も楽譜を渡しちゃった。みなさんフォローよろしく。果たして来週から来てくれるかな?

というか、来週からあなたが独りぼっちかもしれません。

2001.7.6

春の定期演奏会以来久し振りの更新となったのは、本田先生や武田さんがこのページを見ることがあるらしいと知ってビビったためではない。先週はカミさんが職場の飲み会で、私は可愛いりっくんの子守りだったのだ。パートリーダーの上にプロジェクトも重なって、普通以上にオケに時間を割いて、カミさんには迷惑をかけたため、たまには羽を伸ばしてもらわねば。

閑話休題、演奏会終了直後の練習だから、通例からするに我ら「低弦ず」は悲惨な状態だろう。チェロもコントラバスも、一人弾き(独り弾き?)を覚悟せねば。でももしかして大内さんが来てくれれば、チェロ1、コントラバス2、なんてことになっちゃったらどうしよ・・・。
と考えていた私は、練習開始前に既に5人揃っているチェロを見て玉砕したのであった(最終的には6人になった)。裏切り者ー・・・
と泣き叫んでも、得意満面・余裕綽々のヤンチェさんには届かない。ヨワヨワ。

しかーし!今日は負けてお終いではなかったのだ。落ち込んでいる私へ、後ろからブラックベリーリーダー氏の甘い囁き。

「あのさ、コントラバスで見学に来るって子がいるから、今日来るかもしれないんでよろしくー」

「マ、マジっすか?若い人?」

「若いよ、女の子

るぁぁぁぁぁっきぃぃぃぃいーー!!また一人ゲットなのだぁぁぁぁ!!というかマジで一人弾きはもう疲れたので、ここはぜひぜひ入団して下さいませませ。

結局今日は仕事の都合で練習に来れなかったのだが、来週は来てくれるとのこと。楽しみ楽しみ。

ちなみに練習は秋の定期演奏会のメインであるチャイコフスキーの交響曲第4番。個人的はもう3、4回目なので、とりあえず初見でも弾けた。でも、こういう曲こそ本当に人数勝負でコントラバスのパワーを見せたいよね。

ところで、また再来週から川崎へ出張になったのだ。1〜2ヶ月ほど。せっかく入団希望者が来るっちゅーのにねぇ。かえすがえすも腹が立つ会社だ。
ちゅーわけで後に残された皆さん、新入団員をよろしく接待しておいて下さい。私は向こうでコントラバス宴会(with原さん&鈴木さん)でもやるとしますか。

2001.6.24

結局昨夜はウーロン茶5杯(運転手)で帰宅が深夜1:30、就寝が2:00だった。前日から盛り上がり過ぎですよ、みなさん!

10:00よりステージリハーサル。全然関係ないが、プロの場合、これをゲネプロと呼ぶのだそうだ。ついでに言えば、プロオケではゲネプロをゲーペーとは略さないそうだ。考えてみれば「ゲネプロ」って既に略語じゃんか。

オベロンは、序奏の練習番号Aの後でヴィオラとチェロのディヴィジが入るトコが大好き。しかも今日はコントラバスの目の前に「名誉チェリスト」氏達がいらっしゃる。旋律線がくっきりと浮き立ち、一段と美しさを増す。その旋律に目と耳を奪われ過ぎると、いつぞやのように「・・・コントラバス」って言われちゃうようなことになるから要注意である。
なお、最後のベルリンフィル・ボウイング(Π Π∨Πってやつ)、うちのパートで大変不評でした。

イタリア奇想曲は、更にテンポが上がったような気がする。もうイケイケーって感じで弾ききって、田園の前にすっかりできあがってしまった。

田園では、人数が増えたために不安になる箇所がある。2楽章。中音域の弦が極めて繊細な音型で小川のせせらぎを表すのだが、ステージに来てから木管とかみ合わなくなってきた。あまりにも繊細な動きのため、普段の練習場所と響きが変わると管楽器の人達には聞き取りにくいのだろう。そうなると絶対的練習参加量の少ない我がパートは大混乱をきたし、最終的には自分のテンポ感で一人歩きを始めてしまうのだ。1人や2人の時は合わせるのはさして難しいことではなかったし、例えずれたとしても大勢に影響を与えることはなかった。しかし昨日から今日にかけてピンチ気味である。

しかし結局本番では大事には至らず。
ちなみに本番のことはあまり覚えていない。「最近アインザッツを出す必要がなかったから、なんかコツを忘れちゃったなー」とか思いながら弾いてたような気がする。本番が際立って良かったという印象もないが、アマチュアとしては結果よりもプロセスを大事にしたいという意味で、今回は田園という曲をやって苦労した、ということが本番の結果よりむしろ大切だろう。ほぼ工藤先生の弁の受け売りだが。更にコンマス田中さんのお話も合わせれば「田園を弾いて苦労しました、ハイお終い」でリセットではなく、苦労して叩きこんだ技術や姿勢が次の演奏につながっていくように心掛けたいものである。最後に岡部先生のお話を自由に解釈すれば、時間が限られているアマチュアにとって、時に技術力が落ちて以前可能だったテクニカルな演奏ができなくなることがあったとしてもやむを得ない。しかしテクニックに関係のない、例えば他のパートをよく聞くとか、そういう心掛けの部分が落ちてしまうのは、プロ・アマ問わず恥ずかしいことであり、その「アンサンブルに対する注意力」を鍛えるためには今回のプログラムは非常に適していたはずである。

1次会・・・腹出し

2次会・・・亥年会(おんつぁ)@ひふ科
(2次会出たの初めて)

3:30 ひふ科撤収。

2001.6.23

少数精鋭

ついに本日勢揃いしたのだ。その数総勢6名。選りすぐりのメンバーである。

第1プルト:団員、第2プルト:団友:第3プルト:賛助というバランスの良い(!?)組み合わせで、1プルトが前列、2・3プルトが後列という並びでゲネプロ開始。真後ろに福島市民オケの齋藤さんの音がブンブン聞こえる。田園のような名曲はおそらく何度も弾きこんだであろうと思われる、弾きなれた音符が音楽の流れを自然に作り出す。音を聞くだけで「そうかここはこうやって弾けば良かったんだ」と感じる部分が多々ある。こういう人といつも一緒に練習できればすごく勉強になるのになあ。もちろん齋藤さんに限った話ではなく、後列はみんなそういうものを持った人達なのだ。数は少ないが少数精鋭。
ちなみになぜか、みなさん必ず「あーー弾けねー、石川さん済みませんね」と言う。にも関わらず後列からはブリブリブリブリブリブリブリブリと音が聞こえてくるのだ。

そして前夜祭は驚異の出席率5/6。

ちなみにゲネプロ以降私のザッツ出しがでかくなるのは、合奏回数が少ない後列の方々に拍を分かりやすく伝達し、そのパワーがTuttiに効果的に伝わるようにするためであり、後ろから聞こえてくる音を自分の音と勘違いして興奮しているためではない。
いや、やっぱりそれもちょっとあるかな。半分くらい。

2001.6.22

いよいよ本番モード突入である。というわけで、本日の我がパートは2人!

直前のため、岡部先生の指揮で全曲を通す。雰囲気としてはイタリア奇想曲は割と仕上がりが良いのではないか。そもそも市オケはこういう曲が得意である。対照的に田園では危ない箇所がいくつもある。もちろん練習の時点ではどうしても管楽器に代奏者が入ったりするため、やむを得ない部分は大いにある。
それにしても、イタリア奇想曲のどこかのパートに代吹きが入るのと、田園に代吹きが入るのはエライ違いである。イタリア奇想曲のどこかのパートがトチっても(もちろん時と場合によるが)往々にして大勢には影響ないが、田園では一人が失敗すると、その瞬間に演奏しているかなりのパートに連鎖する。極めて複雑緻密に書かれているのだ。ああコワイコワイ。

2001.6.15

演奏会まであと1週間・・・って、今日も一人ですか!?
1週間前ともなるとみんなに色々と連絡事項があるので、早くからあれも持ってこれも持って、あれこれメモしてしっかり準備していったのに、よりによって楽譜を忘れていたことは内緒である。

このところ多忙のため、練習中もつい上の空になってしまうことがある。「じゃそこ、ヴァイオリンとチェロ弾いてみて」と岡部先生がおっしゃっているのに「ゴ!」と音を出してしまったりする。まずいな、とは思いつつもどうしようもない。練習不足の箇所もそのままである。

ま、もうしゃーないや。あとは質より量、ゲネプロでみんな揃ったときに頑張ろうっと(ついに開き直った)。
そのためには、とりあえずボウイングと注意書きを書き込みしたコピー譜をみんなに送らなきゃ・・・

2001.6.9

工藤先生練。本日大いに凹んでいるため、書くことなし。

あ、一つだけ。サタデーイブニングコンサートは、今年もアマデウスと合同になるそうだ。他のパート(主に弦)は、合同にすることによって人数の増加が望めるところだが、ことコントラバスに関しては全然メリットがないのだ。たかが(と言っては失礼だが)サタデーイブニングコンサートのためにまたしても出演者確保に走らなければならないのか。

2001.6.3

本日も我がパートは3人出席!しかも私以外はメンバーが総入れ替わりなのだ。こんな真似ができるパートが他にあるだろうか(いやない)。

田園の3楽章のテンポに乗れない。工藤先生のおっしゃる「村人の素朴な踊りのリズム」が再現できない。個人的には、工藤先生のテンポが遅過ぎるのだ。指揮が悪いと言っているのではないので誤解のなきよう。工藤先生のテンポで生気あるリズムを(しかもppで!)表現する技術がないのだ。

恐らくは弓の使い方の問題のはずである。弓を飛ばすには遅過ぎる(というかこのテンポで飛ばす技術がない)。しっかり置いて弾くとデカくなる。スルタストだとふわふわして歯切れが悪い。弓先では引っかからない。弓元ではやはりデカくなる。もっと速ければ勢いでごまかせるのだが。

それと、縦が合わなくなるのもリズム感を減退させる原因の一つであろう。人数が増えればどうしてもずれる危険性が増す。弾き方を統一できれば一番よいのだが、団友、エキストラが多いとなかなかそれも難しい。

どうすればいいの?誰か教えて!

2001.6.1

今日の工藤先生は、厳しかった。そろそろ鞭を入れ始めたのかな。もう本番まで1ヶ月を切っているし。アンサンブル、という部分にスポットを当てた選曲でオケのレベルアップを図るため、今まで工藤先生もトレーナー的な指示が多かった(と勝手に推測している)が、そろそろ指揮者として、音楽的な部分を徹底する時期に入ってきたのであろう(とこれまた勝手に推測している)。

今日は我がパートは3人も(!)いたので、久し振りに気持ち良く弾けた。人数が増えるとどうしても縦の線がずれる個所が出てくる。そもそも普段練習に出られる人数が少ないので、完璧を求めれば無理があるのだが、個人の技術に由来する部分はともかく、指示の不徹底によるものは極力なくすようにしよう。

2001.5.25

本日は終日イタリア奇想曲のみ。もはや小川先生の指揮が1拍や2拍ずれてもオケは崩れないレベルには達していることが確認された。

しかし、そもそもイタリア奇想曲はあまりアンサンブルを気にしなくて良いのだ。と書くと間違いなく怒られるので言い方を変えれば、感情の起伏がアンサンブルの精緻さを上回って求められることがある。演歌歌手はしばしば巧みにテンポをくずして歌うことによって、そこにより一層感情表現を豊かに盛り込む。あるいは舞台を演じている役者が、悲しい場面で感極まって落涙し、声を詰まらせ、あるいは震わせながらセリフを続けることによって、聴衆はそこに真実の悲しみを聴き取り涙する。チャイコフスキーを演奏することはそれに似ている。雄叫びや慟哭、憧憬や歓喜といった感情をこそ、表現しなければならないと思うのだ。あるいはもっと複雑な、言葉にならない感情かもしれない。あの底抜けに明るい悲愴交響曲の第3楽章に、続く楽章の深い嘆きを前にした空虚さを聴き取る人さえいる。チャイコフスキーの曲はどこを切っても溢れんばかりの感情に満たされており、その感情の襞を一つ一つ丁寧に読み取って、全てを音に変えて聴衆に提示することができれば、その演奏は類稀なる感動を生み出すであろう。その表現手段の一つとして、アゴーギグが重要な役割を果たす。逆に言えば、単に整然と整っているからといって、それが必ずしも感動には直結しないのがチャイコフスキーである。

ところで、チャイコフスキーの伴奏型というのは、概ねつまらない。特に低音系の楽器に関しては、旋律楽器に肩入れするあまり手を抜いたのではないかと勘ぐりたくなるほど、単純な頭打ちの繰り返しに終始する。音量が問題になることは多々あれど、リズムのキレが問題にされることは少ない。しかし愉悦を生む通奏低音や、入り組んだ展開による高音声部との掛け合いなどがなくても彼は十二分に魅力的な曲が書けたのだから、それ以上を求める必要がなかったのかもしれない。

それらの事情を踏まえて、コントラバス奏者はチャイコフスキーの曲に対する接し方がだんだん雑になっていく。ふんぞり返ってリキみまくり、上体を前後左右に大きく揺らし、(パート譜がつまらない鬱憤を晴らすかの如く)暴れる。大きな音、暴力的な音を出すことに注力して、アンサンブルは「1拍ずれなきゃいいや」程度。終演後はスポーツをした後のようにいい汗かいているのである。
そんな調子だから、常日頃の合奏も練習というよりはストレス解消である。

え?お前だけだとおっしゃる?

2001.5.20

みなさん・・・なんだか下手になりましたね。僕も正直、驚きましたよ。」

痛恨の一撃!市オケは985のダメージを受けた!

市民オーケストラは死にました・・・(Game Over)

この衝撃的な発言は、田園の1楽章を通した時点で工藤先生から発せられた。工藤先生は市オケのメンバーの多くが多大なる信頼を寄せており、一部ではカリスマ的人気を誇る。その教祖からのありがたくない、いやそれでもやっぱりありがたいお言葉に、オケのテンションは一気にダウンしたのであった。
「休憩の後1楽章を頭から返します」ということで直ちに休憩に入ったが、休憩の間も静寂・・・。

工藤先生をして「下手になった」と言わしめた理由はなんであろうか。少なくとも練習回数はこなしてきたはずである。過信?確かにこのところようやく田園も形になってきて、仕上がりつつあると思っていた団員も多かったはずである(私も含めて)が、そこで天狗になって自惚れて、音楽的な進歩が止まってしまっているということに対してガツンと気合いを入れなおされたという部分は確かに否定できないであろう。

しかしそれよりも、やはり日頃の練習の甘さが指摘されたのではないか。かつて工藤先生に指摘されて修正されたことが再びできなくなっている、工藤先生によってトレーニングされて向上したアンサンブルの精度が再び落ちている、などが耳についたのだと思う。
工藤先生が練習を見る回数は限られている。そこで指導されたことを身につけるには、それ以外の練習日、あるいはもちろん練習日以外の日に、どういう努力をするかによってくる。

「どれだけ」でなくて「どういう」という所がミソなのだ。ただ「私は何時間楽器を弾き(吹き)(叩き)ました」というのではない。工藤先生にどういう指摘をされたのか、それを克服するにはどういう練習をすれば良いのかを考えて練習しているか、ということなのだ。極端に言えば、「そこはいつも転んでるから、転ばないようにして」と言われたフレーズの「音程」を一生懸命さらっても、無駄なのだ。少なくとも音程の悪さを指摘されていなければ、そのフレーズの課題として最優先すべきことは「転ばないこと」であるのだ。そして転ばないで弾けるようになったときに、次にどういう練習をすべきかが指示されるのだ。別に「指示待ち症候群」であれ、と言っているのではない。指摘された点を克服せずに他の練習をするのは無駄であり、工藤先生にも失礼であろうということなのだ。楽器を弾く時間が取れなければ、楽譜の書き込みを眺めながらCDを聴くだけでも効果があるだろう。

というわけで抽象論に終始したが、実際工藤先生の指摘事項を全て団友・エキストラ全員に徹底させることを考えただけでも嫌になってくるのだ、うちのパートの場合。これはゆゆしき問題である。

2001.5.17

今日はアップの時間が20分ほど取れたので、松脂を多めに塗ってじっくりボウイングしてみる。おかげで音量的には多少復旧する。しかし鳴るようになった分だけ、衰えた左手がついていかない。振動が大きいので、一つ一つをしっかり押さえながら早いパッセージを弾くのが困難。例えば3楽章の中間部、4楽章など。握力、指先の皮の厚み共に落ちているのを実感。

ちなみに田園はほぼ初見に近い大内さん、目が点になってました(ちなみに私は隣で目を回していた)。でも高校時代にやったことがあるというイタリア奇想曲をみる限り、彼女はきっとやってくれるでしょう。暖かい目で見守ってね。

2001.5.11

田園1、2楽章。久し振りの練習で、楽器の調子が悪い。でも、19:30スタートだと定時退社→帰宅→夕飯→(風呂洗い)→文化センターへ到着がどうしてもギリギリになってしまい、十分なアップができない。雑務に追われる最近はとみに時間が取れない。この調子では本番が不完全燃焼で終わってしまいそうなので、来月あたりからちょっと練習せねば。って、来月はもう本番じゃないですか。

今日も例によって一人。小川先生がバランスをみて「チェロバスは人数が少ないからしょうがないな(ちなみにチェロは4人)」。そうなんです、少ないんです。一生懸命大きな音を出しますけど、所詮一人ではバランス悪くてどうもスミマセン。でもこっちもやっててつまらないんですぅぅぅ。隣で4プルトくらい並んで悠々と弾いてるびよりすと達が羨ましいんですぅぅぅ。

メンバーズリストを更新する。団員は私と新入団員の大内さんの2名(サミシイ!)。鈴木さんが団友になり、団友陣はまた一段と充実したのだ。そんなとこばっかり。

先日パートリーダー会で検討した秋の定期演奏会の曲が決定した模様。

2001.5.4

原さん一人。大変申し訳ありませんです m(_ _)m

2001.4.22

工藤先生練だが、夫婦で遅刻して登場。メニューは田園全楽章。
この調子でいけば、弦楽器はまあまあ良いレベルに達するのではないか。

それにしても、1人じゃないって良いもんだ。

2楽章は小川をイメージする。小川先生ではない。ハイリゲンシュタットのベートーヴェン・ハウスへ行った人は見たと思うが、ベートーヴェンが田園を作曲した際に散歩した小径のほとりの小川(先生ではない)は、本当に小さなせせらぎなのだ。阿武隈川や谷田川はもってのほか、逢瀬川よりもはるかに小さな、道端の名も無き水深数センチ〜数十センチの水の流れである。アマデウスと掛け持ちの人は、グッドタイミングでウィーンへ行ったもんだ。

3楽章は農民の踊りなのだ。髭もあるのだ。ドイツの田舎のおっさんをイメージするのだそうだ。ふとっちょで、肉とジャガイモを食って、ビールを飲んで、赤ら顔で、腕がぶっとくて、素朴で、陽気で、マイスタージンガーのハンス・ザックスみたいな人かな。マイスタの台本読んだことないけど。

4楽章で雷雨から逃げ出す人々は、今のままではちょっと年齢が高いそうだ・・・。なんじゃそりゃ。

2001.4.20

小川先生による田園3〜5楽章&オベロン。

例の4楽章は、工藤先生どころか、岡部先生も小川先生もコントラバスをつかまえない。無駄だということが分かっていらっしゃるのね。人数が増えたらきっとなんとかなるでしょー。

あと、合奏のときに工藤先生の指揮がどうだったか確認するのも大事だけど、それよりある程度はその日の練習の指揮者に任せなきゃならないのかなーと思う今日この頃。「工藤先生はどうだった?」的なことで時間を割きすぎるような気も。

そろそろエキストラを手配しなくてはと思い、団友・エキストラへ送付するための譜面をかき集める。その数5部。半分以上なんですけどね。

2001.4.13

しばらくぶりで市民オケの練習に参加。岡部先生で田園の1、2楽章。楽器を弾くのはバーデン・バーデン以来。しかも自分の楽器を最後に弾いたのは・・・怖くて思い出せません。

すばらしい楽器を弾かせてもらったあの感触はもはや忘却の彼方へと消え去ろうとしているが、それで良かったかもしれない。鮮明に覚えていたなら自分の楽器とのあまりのギャップにショックを受けてしまっただろうから。しかしあの経験を無駄にすることのないよう、「コントラバスは本当はもっと鳴る楽器なのだ」ということをもっと念頭に置くことにしよう。

そう考えると、特に大きい音を出すときに自分がいかに力んでいるか分かる。力を加えて、弓をギリギリと弦に押し付けているのが、逆に楽器の振動を押さえてしまっているのだ。そうでなく、弓の速度や、特に弓の位置(スルタストやスルポント)にもっと頭を向けねばならない。もっと緻密な計算が必要。

あと、もっと頻繁に楽器を弾くことも必要。でもそれは不可能。

1楽章の冒頭で気になっていた2ndヴァイオリンの音程が、ついにつかまっていた。1stの旋律に3度で寄り添う「ファーミーファーソファミー(フェルマータ)」というフレーズの、特に最後の音がハモらない。この音は低めに取ったほうがハモるのではないかと思っているのだが、これを旋律のように弾くと、最後のミは導音?の役割になると考えると高めに取るのが相応しいのか?しかしフェルマータの瞬間のハーモニーを考えれば、やはり低めにとらなければならないはず。それもかなり。多分まわりが聞こえている人は、理屈などなくても気持ち悪いから自ずと低めにとっているだろう。まわりが聞こえない人はそのままとるか、あるいは自分のパートだけしか聞こえなければ、むしろ高めにとってしまっているかもしれない。ハーモニーの一構成音ととるか、旋律ととるかで微妙な誤差が生じているのではないか。

1楽章では、3連符の頭がない(正確には前の音とスラーでつながっている)パターンが頻出する。ンパパパー、ンパパパー、という音型。こういう音型は得てして「頭の休みを意識し過ぎて、後ろの音符が詰まる」という注意を受けがちである。テンポを正確に弾こうとするあまり、「パパパー、パパパー」となり過ぎるのだ。こういうときは努めて頭の音を軽く感じるようにしている。コツは、スラーでつながっていても前の音を短く切り上げてしまうことと、フレーズを長く長く取ることだ。しかしそう弾くとみんなと合わない。走り過ぎているのか?

2001.4.6

会社の飲み会のため、練習欠席。大分長く休んでいるのが気になるがやむをえない。

鈴木さんが1〜2年東京へ出張するというショッキングな事実が判明。もはや立ち直れず。とりあえず今度の演奏会、プロジェクトリーダー兼パートリーダー兼トップ?になるのか。初めてのプロジェクトリーダーなのに・・・。

あ、兼楽器係でしたね。

2001.3.30

カミさんが飲み会のため、りっくんのお世話係。従って練習お休み。コントラバスは誰かいただろうか・・・。

2001.3.27

早い朝食を済ませた後、7:45集合でバスを待つが、途中事故渋滞のため、バスに乗れたのは8:30。一路フランクフルト空港へ。
空港でウィーン組とお別れ(皆さん良い旅行を!)、りっくんへのお土産を大量に買い込み、飛行機にて帰路は10時間半のフライト。日本時間で明日の朝7:30には成田にいるのだ。あっと言う間のドイツ演奏旅行であった。

というわけで、次は国内ツアーにしませんか?それも温泉地巡りとか。「別府温泉、九州ぶらり旅」なんていいかも。あ、演奏ですか?そうですねぇ阿蘇山コンサートとか、有明海コンサートとかねぇ。それより温泉で日本酒飲んでみたいなあ。

え、桂子ちゃんこれから会社ですか!?

2001.3.26

曇り。9:00に集合して、バスにて一路ホーエンツォレルン城へ。我々途中帰国組は滞在期間が短いので一生懸命観光せねば。
ホーエンツォレルン城まで、かっこう時計で有名な「黒い森」を抜けて所要時間2時間。大変丁寧な運転で、小さい子はすっかり車酔いしてしまった。黒い森は木材が豊富なので、製糸業などが盛んなのだそうだ。途中大規模な工場を幾つか通り過ぎる。

ホーエンツォレルン城の麓に辿り着いても、下の町からはお城が全く見えない。山を登りお城に着いても、周囲は全く見えない。きれいにガスが覆っている。ホントはすばらしい眺望が堪能できるはずだったのに!残念。しかも標高が高いので寒い。
山から下りて昼食を食べ終わったら、ガスが薄くなり、山の上に雄大なお城の影がのぞいた。なんともタイミングの良いことで。

更にバスで移動し、チュービンゲン市を観光。といってもいきなりバスから下ろされて、どこを見れば良いのか誰も分からない。手元の「地球の○き方」を参考に、ヘッセの住んでいた塔、お城、教会など廻ってみる。お城の庭から見渡した無数に並ぶ赤煉瓦屋根の眺望は、ラピュタのパズーが住んでいる町を思い出させた。ヘッセ饅頭や車輪煎餅は売っていなかったが。

バーデン・バーデンへ戻り、中華の夕食。中華ってどこの国に行ってもある。中国人はしたたかである。

今夜でバーデン・バーデンともお別れ。我々途中帰国組は帰途につき、他のみんなはウィーンへ移動する。最後の夜ということで敬意を込めてか、本田先生の首にはネクタイが。
「これからカジノに行ってきます。あそこは正装じゃないと駄目ですからね!ワハハハ!」

2001.3.25

曇り。日曜日なので教会ではミサが行われる。ミサに行くのは今日かい?なーんて言っちゃってんだろーなー、ドイツ人め。・・・シツコイ?

朝食後、乗合バスに乗りブラームスの家を観光に行く。ブラームスはバーデン・バーデンを気に入っていたようで、およそ10年もの間住んでいたらしい。といっても1年中ではなく、ある季節の間だけ、ということらしいが。30代の初めから40代の初めまでの10年間である。ちょうど交響曲第1番を作曲していた時期と重なる。そう言えばブラ1の初演場所のカールスルーエって、フランクフルトからバーデン・バーデンに来るまでの間に通ってきたなあ。
ブラームスの家は小さな庭を持つ、慎ましい家であった。部屋の中には小さなピアノが置いてあり、ここでブラームスが作曲していたのか、と感慨を覚える。

その後、トリンクハレ(温泉を飲めるところ)をひやかし、お菓子屋さんでお土産のユーロチョコを買って、ホテルに帰り昼寝。

14:00に遅い昼食を取る。外はついに雨が振り出した。バーデン・バーデンに来てからずっと天気がすぐれないが、せめて演奏会当日は晴れてほしかった。お客さんが入るのか心配。ステージ上の方が人数が多かったらどうしよう。その時はみんなでステージでハラキリか?

タクシーに乗り合わせて、早めにホールに着く。ちょうどBBPOのコンサートが終わったところらしい。大勢のお客さん(その多くはお年寄り)が幸せそうな顔をして出てくる。我々には彼らにこんな表情をさせるのはとても不可能に思えてくる。
控え室で、演奏会を終えたプロと一緒になる。コンサートマスターはなんと日本人で、チェロの高麗さんと芸大で同期だったそうだ。

17:30からゲネプロ開始。今回のために買ったスタンドカラーのシャツと新しい蝶ネクタイで臨む。あ、もちろん礼服も着てるけど。
この楽器はついさっきまでプロによって弾かれていたのだ。昨日より更に鳴りが良い。しかもチューニングが全く狂わないのに驚き。しかしオケは相変わらずバラバラ。ひとえに周りが聞こえないせいである。もっと意識して聞く努力をしなければならないのだが、環境の変化についていけていない。ゲネプロの時間も少ししか取れないので、合わなかったところを戻している余裕はない。シャツの襟は既に汗でヨレヨレである。

SonderKonzert本番は19:30開演である。日本より日が長いので、ようやく暗くなったくらい。時間ほど遅さは感じない。お客さんの入りを心配していたが、ふたを開けてビックリ、3分の2程が埋まっている。緊張。

「子守り唄」「いわきちゃんころりん」と無事に進み、「越天楽」で着物を着た高橋さんが登場するところが一つのクライマックス。現地の人にはさぞエキゾチックに見えたことだろう。そして「越天楽」、その後のアンコール「春の海」が終わった時点で拍手喝采、フラッシュの嵐。これはドイツ人の異国趣味にピッタリとはまったプログラムであったようだ。これではベト1はほとんどオマケか?

そのベト1は、本番で俄然アンサンブルが良くなった。お客さんが入って聞きやすくなったせい?いや、実力でしょう。かなり綱渡り気分だったけど。おかげで1楽章、2楽章が終わる毎に拍手があった。まあ及第点といったところだろう。コントラバスは楽器のおかげで相当ボリュームがあったのではないだろうか。満足。

隣接しているレストランで打ち上げ。バーデン・バーデン市長が来席して、挨拶。ガイドが訳してくれたが、話の内容よりもその口調や語感が大変興味深かった。ドイツ語ってやっぱり演説に向いてるんじゃない?

2001.3.24

曇り。朝食はバイキング。私は普段朝食を食べないが、とりあえずパンでも食べてみる。固いが味は悪くない。

午前中は自由行動なので、カラカラThermeへ行ってみる。服部さんと一緒になる。カラカラThermeは、はっきり言って常磐ハワイアンセンター(スパリゾートハワイアンズとも言う)に全然負けてるって感じ。しかも午前中からいそいそとやってくるのはジジババばかり。2時間のチケットを買って、適当に遊んでみる。服部さんは全裸のサウナを堪能していた(世界が変わるらしい)が、私にはその勇気も自身もないので遠慮しておく。大浴場で大欲情しても困るし。

午後は太陽が顔を出す。さすがにドイツの太陽、顔が書いてあり、「Guten Tag」と話し掛けてくる。
いよいよリハーサル。ホールはカジノの隣にあるWeinbrenner-Saal。収容人員は約500人。シューボックス型で非常に響きの良いホールである。日本でこれだけ良いホールはなかなか見つからないだろう。こんなに小さいのに、少なくとも福島県内のどのホールよりも良い(平成13年、石川調べ)。

コントラバスはBBPO(ビッグ・ベルリンフィルではない、バーデン・バーデン・フィル)が使用している楽器を借用(2日で1台12000円×3台)。私はトップ奏者の楽器を弾かせてもらったが、これが大当たり。D線からA線にかけて非常に良く鳴り、気持ち良い。そういえば去年合宿のときに新納先生が「我々が使ってる楽器を使ってみれば、君たちも『コントラバスっていうのはもっと鳴る楽器なんだ』ということが分かるよ」っておっしゃっていたが、まさにその通りである。コントラバスってこんなに鳴るのね。普段使っている楽器とはクラスが全然違う。欲しいなーコレ
チェロにはBBPOの首席奏者がエキストラで入る。太く、大きな音がする。まるでコントラバスみたい。これも楽器をよく鳴らしている証拠だろう。
ちなみに気候の違いによる鳴る・鳴らないの差は直接的には実感しなかった。もっとも気候の違いがホールや楽器の性質に大きく影響を与えているのだから、間接的にはやはりヨーロッパは楽器が良く鳴るということを実感したと言えるのだろう。

ホール自体の残響はすばらしく良いのだが、お互いの音は聞こえにくい。ヴァイオリンがひどく遠く感じられる。そのせいかオケは空中分解寸前である。非常にヤバイ状況である。もっとホールに慣れねば。更に言えば、楽器を現地調達した我々とチェロパートは(打楽器もか…)、楽器にも慣れねばならない。ちょっと時間不足だな。

余談だが、「越天楽」の前で、突如腹痛をもよおす。カラカラThermeでお腹を冷やしたせいに違いない。こっそりリハを抜け出してトイレに行く。すっきりして戻ってきたらまだコントラバスの出番まで来ていなくてショック!そんなに出番が少ないのか、この曲・・・。

リハーサル終了後、ホテルまで歩きながら町を散策する。今日は土曜日なので店の多くは休みか、やっていても16:00で閉まってしまっている。失敗!こんなことなら午前中に買い物をしておくんだった!ガイドさん、そういうことは前もって教えて下さい。

いったんホテルに帰って弓を置いた後、坂の上の宮殿まで散歩する。バーデン・バーデンの町が一望できた。そんなに大きな町ではない。散歩道の緑が美しいのが印象的。ヨーロッパの町には必ず中心に教会がある。今日も教会は鐘を鳴らしている。鐘を鳴らすのは今日かい?

いろんな意味で気温も下がってきたので、ホテルに引き返す。途中、齋藤家と遭遇し、まーくん(1才6ヶ月)と遊ぶ。まーくんは「(ゴミ収集車)」のミニカーを買ってもらい、喜んでいた。しかもベンツである。ちなみにドイツではみんなベンツとかBMWに乗っている。当然か。
そこにカラカラThermeから出てきた井上さんと睦浩さんが通りかかった。彼らもサウナは入れなかったそうだ。しかしこの時間帯になると、サウナにもピチピチギャルがいっぱいいるらしい。やっぱり午前中に入ったのは失敗だった!

夜カジノへお出かけになられた方もいらっしゃるようだが、賭け事に弱い石川家は早めに就寝。カジノのお話は、行った人のレポートを参照して下さい。きっとム○チーレンの部屋あたりにその辺が詳しく・・・。

2001.3.23

本日より、アマデウス室内管弦楽団ドイツ演奏旅行の巻である。

成田エアポートレストハウスに前泊し、9:00に成田空港第2ターミナルに集合。10時50分発のルフトハンザLH711便にてドイツへ旅立つ。日頃重い楽器を持ち運ぶ我々だが、今回は現地調達のため、荷物は弓だけである。あーラクチン、と他のパートに自慢していると、税関で弓を見咎められる。
「これは何ですか?」
「あ、これは弓です」
「あー、弓ね。・・・で、矢はどこ?
漫才をやってるバヤイではない(というか職員マジボケ)。

空路12時間。とにかく寝る。機内で出たスパークリングワインが美味なのでおススメ。ちなみに子供達も数人いたが、みんなおとなしく良い子にしていた。エライのだ。

半日後、現地時間14時半頃にフランクフルト空港着。曇り。気温は8℃。バスに乗り換えてバーデン・バーデンを目指す。所要時間2時間。
窓から眺める風景は、家々こそ石造りなものの、自然の風景は日本とほぼ同じ。ただし農地の規模が大きいので、日本ならさしずめ北海道といったところか。ちらほらと桜も見られる。もう咲いているということは、福島よりは暖かいらしい。ちなみに後で聞いた情報によると、この日東京でも桜の開花宣言があったらしい。

バーデン・バーデンは、ローマ帝国時代にカラカラ帝が大浴場を作った場所で、今ではドイツの一大温泉保養地となっている。もちろん当時の浴場跡も遺跡として見ることができる。カラカラ大浴場なんて、高校の世界史以来耳にする言葉なのだ。
温泉としての大きな施設はカラカラTherme(温泉というより温水プール、水着着用)とFriedrichsbad(温泉、裸で入るとこ、日によって混浴もあり)ぐらいだが、その他にカジノ等の娯楽施設も整っている。その華やかな雰囲気は、日本語の「湯治場」という響きは似つかわしくない。むしろレジャーセンターである。
とは言っても、町全体の印象は割と落ち着いた雰囲気で、ドイツの地方都市らしい静かな風情を漂わせている。人口は約50000人。

ホテルを目前にして、バスが路地に入れない。ベルリンやフランクフルトのような大都市を除けば、ドイツの道は以外に狭いのだ。石畳の上を苦労してスーツケースを押しながら、やっとホテルに到着。

Hotel am Friedrichsbad(★★★)は、文字通りFriedrichsbadの目の前である。カラカラThermeへも徒歩1分の好ロケーション。
しかし、部屋は・・・

夕食まで時間があったので、カミさんにせがまれるまま町へ出かける。カラカラThermeを下見。ふむふむ、自販機で入場券を買うのだな。2時間、3時間、4時間コースがある。とりあえず明日の朝2時間コースにしておくか。部屋にはガス入り水(ヨーロッパではこれが普通)しかなかったので、とりあえずガスなしミネラルウォーター1lペットボトルを購入する。

時差ボケでバテバテだが、夕食を食べる。夕食といっても朝食、機内食2回の後なので、本日4度目の食事である。食堂には天井からたくさんの楽器がぶら下がっていた。ほとんど管楽器なので興味なし。食事は美味しかった。ジャガイモがものすごくでかかった。子供の頃「大泥棒ホッツェンプロッツ」を読んで以来憧れていたザワークラウトを初めて食べた。すっぱ感動。ドイツビールも美味しかった。

夕食後、元気な方々はホールの下見も兼ねて現地のプロオケ(バーデン・バーデン・フィルハーモニーBBPO)のコンサートを聴きに出かけていった。石川家は疲れていたのでシャワーで水を浴びて寝る。

寝る前にテレビを見ていたら、ドイツ版クイズ・○リオネアをやっていた。セットとか全く一緒で、出演者だけドイツ人なの。司会の勿体つけた顔もまさにドイツ版みの○んた。その名もルドルフ・ミノ・モンターク(嘘)。「ファイナルアンサー?」とか聞いてるし。この番組って世界的な番組だったのね。

2001.3.15

Aufersteh'n, ja aufersteh'n wirst du.(復活、汝は再び復活するであろう。)

と歌い出されるのは、マーラー/交響曲第2番「復活」の終楽章。そう、今日の気分はAuferstehungなのだ。ここ数日来の不調からようやく復活してきたのだ。Ich auferstehen.

原因は正直よく分からないが、気候のせい(松脂のノリが良くなった)のと、3度目の工藤先生練に備えて多少なりとも気合いが入っていたのが良かったのだろう。もちろん岡部先生の時は手を抜いているワケではないのだが、特にこのところ工藤先生の練習で満足のいく成果を出せていなかったのがあって、今回はちゃんと譜読みもして準備しておいたのだ。って、そんなの当たり前?

何といっても、「田園」の4楽章を最後までついていけたのだ!弾けたわけではナイ。あくまで落ちなかったというだけ。でも個人的には大満足。ようやくスタートラインにつけたというところか。さあ工藤先生、いつでも来ていいよ。ってもう今日で3回目だけど。

イタリア奇想曲、ちょっぱや!(←みんなより数週間遅れ)
今日のヒットは「遅れても良いですから、もっと弓をたくさん使って下さい」→「今のは『弓をたくさん使って弾けるテンポ』で弾いてます。弓をたくさん使って、弾けないテンポを目指して下さい」。これは弦楽器の旋律が十六分音符でラプソディックに盛り上がるところ。2つめの注意の後、「合奏」が突如「音楽」になったのだ。すばらしく情熱的な音楽に。うーん、スバラシイ。
曲が進んで中間付近にも同様の旋律が出てくるが、今度は工藤先生は何も言わない。すると途端に「弓をたくさん使って弾けるテンポ」に逆戻りしてしまっていた。練習後ヤンチェさんが一言「やっぱ楽しちゃダメなんだよね〜」。
すぐには身に付かないのは致し方ない。だからこういうことを繰り返し繰り返し体に染み込むまでさらうのが、工藤先生がいない時の練習ではないだろうか。繰り返し繰り返し。
ちなみにコントラバスは曲頭71小節お休みなので高みの見物を決め込んでいたら、72小節目で落ちました。

2001.3.11

アマデウスの練習@本田先生宅。

夫婦で練習に参加のためりっくんも連れていったが、直ちにグズりだしてしまった。結局「いわきちゃんころりん」の「い」ぐらい弾いたところでりっくんを連れて退室。
本日得た物は、本田先生のところの犬が「むく」ちゃんという名前だということを知ったことぐらい。

2001.3.9

カミさんが体調を崩したため、急遽練習をお休み。仕事以外の理由でオケを休むのは、多分2回目ぐらいじゃないかと思う。とさり気なくアピールしておくのだ。本日コントラバス0人。

2001.3.3

団内アンサンブルコンサート@サンフレッチェ←ちょっと違う。

りっくん2度目のアンサンブルコンサートなのだ。いきなりだが本日の教訓「可愛いからといって、歩くと音が出る靴を履かせてコンサートに来てはいけない」。あまりにもヒジョーシキであった。みなさんゴメンナサイ。それから朋くん、また今度遊んでね。

本日の出番は「リベルタンゴ」、「ブランデンブルク」、「鱒鱒弾き鱒(言っときますがワタシが名付けたんじゃありません)」の順。
まず、リベルタンゴはややアップや直前の調整が不足していた感があった。リーダーも不完全燃焼だったようで、後で悔しがってた。言い訳みたくなっちゃうけど、練習は数段良かったよ。それを本番で再現できなかったのが残念。
ブランデンブルクは、テンポが遅かった?かもしれないけど、まずまず無難な出来。これは時間をかければもっと上達する余地があったと思う。というかもっと練習したかった。ヴィオラ2人は大健闘。
最後は「鱒鱒弾き鱒」。しかもトリ。このくらいになるとだんだん楽器も温まってきて、いい具合に鳴り出す。不調を抜け出す気配も若干感じる。この曲は本番が一番良かったんじゃないかな。「鱒」も機会があれば全曲やってみたいなあ。今回は1楽章をやったけど、5楽章もカッコイイし。コントラバスもなかなかオイシイし。

自分の出番以外で今回のコンサートの白眉は、アンティームじゃないかと思っている。今日初めて聴いたが、何といっても4声部のバランスが良い。「誰かが飛び抜けてウマイ」とか「誰かが穴」とかがなく、みんなのレベルが比較的高いところで揃っている。これでアンサンブルのツボを押さえると、今後楽しみだ。

ちなみにムジチーレンはうまくて当然です。更に高いレベルを目指しましょう!

2001.3.2

岡部先生のイタリア奇想曲、遅い!別に良いとか悪いとかじゃなくて、工藤先生の後に岡部先生の指揮で弾くと、かなり遅く感じる。それで「工藤先生のテンポは速い」ってみんな騒いでいたのか。とにかく、速いテンポで練習してそのテンポでの表現をつかむのも大事だが、遅いテンポで弾き飛ばさずに丁寧にさらうことも大事。しっかりさらわなくてはね。

相変わらず不調である。調子が悪いときにベートーヴェンはツライ。ごまかせない。そしてうちのパートの人々は誰も助けてくれない。今日もまた独りなのであった。

2001.2.26

鱒ピアノ合わせ@睦浩さん宅。おっと気付いたら5日連続じゃないですか。こうして私はまたどんどんコントラバスが上手くなって、いかない。

昨日の余韻を引きずって、まだ不調。鱒だけに、鱒々不調。………。駄洒落も不調(それはいつも)。
グランドピアノの蓋が開いているところにちょうど立ってしまったため、ピアノの音が非常によく聞こえる。弦楽器を聞くのはちょっとツライ。でもピアノが入ると俄然合わせやすくなるね。ピアノが入る室内楽っていままであんまりやったことがないけど、ピアノは弦楽器に比べてタッチが明快なので、縦の線がすごく見えやすくなる。その分アンサンブルの精度も、上がらない(コントラバスだけ)。うーん、不調。

2001.2.25

アマデウスの練習だったが、大不調。何が悪いって、音程が悪い。いつものことだが、今日はそれが特に気になる。

練習したのはベト1と越天楽。越天楽はソロ合わせである。しかし、他に何も書くことができないほど自分の音程の悪さばかり気になる。日記の手を抜いているわけではない。いや、やっぱり手抜きかも。
情報としては、チェロは現地の劇場オケのプロを1人雇うそうだ。

練習終了後、代理店の方がドイツ行程の説明をする。極めて要領が悪い。不安。

2001.2.24

金透分室にてブランデンブルク6番の練習。東先生にみてもらうのだ。それにしても東先生、今日は一日レッスンだそうだ。随分と郡山に良くしてくれる先生だ。こういう方は大切にしないと。

そういえば去年は3楽章をやったっけ。今回は1楽章をやるのだ
この楽章は2人のヴィオラ以外は正直言ってツマラナイ曲である。特にコントラバスは2〜3度出てくるオクターヴの下降以外は8分音符の刻みしかない!それだけにヴィオラ2人の出来が全体の出来を大きく左右するのだ。果たして・・・本番をお楽しみに。

練習の途中で東先生が「ちょっと俺が弾くからさ、聴いててよ」と言って、高橋くん、泉田さんと交互に交代してヴィオラパートを弾いた。驚くことに東先生が入ると途端に音楽が流麗になるのだ。相手はプロなのだから驚くことでも何でもないという話もあるが、やっぱり驚いたのだからしょうがない。東先生が弾くと、音と音の間にも音楽ができる、という感覚を強く受けた。フレーズは常に、直前のフレーズの結果という形で導き出されるのだ。具体的にどの音符をどういう大きさ、長さで、ということは今説明はできないが、要は「音符を弾いている間だけが音楽じゃない」ということ。

今までいろいろなプロにアンサンブルのレッスンをしてもらったが、プロといっても様々で、室内楽への関わり合いの比重も当然人によって異なる。その中で室内楽に重心がある人ほど、音と音の間の処理に気を使うような気がする。「私の弾いたこのフレーズが、次のあなた弾くフレーズへの導火線になっている」ということを異口同音に、時には口では言わずとも音楽で、示してくれるのだ。

アンサンブルはこうした体験をオケにフィードバックするための良き勉強の場としたい。楽しむのも結構だが、せっかくならそこから何かを得られるように、積極的に関わろう。

2001.2.23

工藤先生2回目の登場メニューはイタリア奇想曲、田園。団員だけで3人も揃った!こんなの何ヶ月ぶり?これで富田さんも復帰してくれたりしたらなぁ、って思っちゃうのは欲張りでしょうか?

イタリア奇想曲について、みんなの感想は「ちょっぱや!」。でも、譜読みもろくにしていない私にとっては、ちょっぱやなのかどうか判断不能。それより個人的な出来としては「しょっぱ!」。ま、これは管楽器のみなさんガンバってちょーだい曲だな。

田園。個人的に前回から全く進歩なし。理由、譜読みをしていないため。合奏のレベルにあらず。弦分奏で丁寧にさらうのを強く希望。

練習終了後、ひふ科にてピアソラの臨時練習を行う。リーダーの技は更に凄みをましている。カッコイイよ。この合いの手に演歌が入っちゃ、やばいっすよね、やっぱ。アドリブといいながら、計算ずくでいかないと。ヤンチェさんから楽譜を借りたので、研究しよう。

2001.2.22

りっくん笹川家に登場。
本日はピアソラの練習@笹川邸。せっかくだからちょうど暇を持て余していたカミさんと子供を連れて行ったのだ。アンサンブルの練習なぞ興味を示さず退屈した彼が、綺麗に飾られた練習室の小物類を傍若無人に破壊しまくったのは言うまでもない(申し訳ない)。

「楽譜はこう書いてあるけど、適当にアドリブとか入れていいからね」って言って始めたら、リーダーのアドリブがやけにハマっている。さすがマニア。私はピアソラは全く初めてで、テレビでヨーヨーマが弾いてる曲を知ってる(しかもテレビで流れている部分だけ)程度。とてもアドリブを入れる余裕はない。隣のヤンチェさんも結構ピアソラに詳しく、「こんなのどうかな」なんて言ってそれっぽい技を仕掛けてくる。
負けてたまるかっと気合を込めてアドリブを入れると、なぜか演歌調になっちゃうんですけど。はっきりいって、センスなさ過ぎ。というか、

あー、日本人だなぁ。

2001.2.19

アンサンブルシーズンの到来である。
今年コントラバスに話が来ているのは「鱒」、ピアソラ、弦合奏(レスピーギ)、ブランデンブルクの4曲。「鱒」、ピアソラ、ブランデンブルクは私が個人的に受けたので、レスピーギは鈴木さんにお願いしようと目論んでいる(しかしまだ連絡していない)。ちなみに前回の練習から来た彼女は、当日忙しいとのことで今回は出場せず。

本日トップを切って「鱒」の練習@田中さん宅なのだ(実は先週ピアソラの練習があったのだが、仕事の都合で延期してもらっている)。

田中さんの家は初めてなので、事前に西デニ駐車場で睦浩さんと待ち合わせ。睦浩さんがちょっと遅れてきたが、そのお陰で今さらながら譜読みの時間が取れた。なんだかバス弾き人生綱渡り状態に陥っているが気にしない。
この譜読みが奏効し、とりあえず練習ではある程度ついていくことができた。鱒は初めてだけど、なかなか良い曲じゃありませんか。やっぱり室内楽は楽しいねぇと改めて実感。自分のパートは100%自分だけだから好きなことができる。もちろんその代わり責任も100%自分に降りかかってくるが。

予断だが、私の好きな室内楽作曲家ブラームスは、多種多様な編成の室内楽を書きながら、コントラバスの入る室内楽を1曲も書いてくれていない。ベートーヴェンにしても七重奏曲にようやく入っているだけ。他の作曲家でも状況はさほど変わらない。これは差別ではなかろうか。それとも室内楽という緻密な世界には我々のような鈍重な楽器はご法度なのだろうか。

練習を終えて田中邸を出て、膝がガクガクに疲れているのに気付く。やはり緊張してたのね。無理ないよ、このメンバー相手にほぼ初見じゃプレッシャーが大きいもん。
良くやった、僕。今度はちゃんと前もって譜読みしておこうね。

2001.2.18

いよいよアマデウスのドイツ旅行に向けての練習が始まった。と言っても持っていく曲はこの間の定期演奏会と同じ曲。一部メンバーが変わるが、基本的にはある程度仕上がっている物の完成度を更に高めて持っていくわけである。

とは言え今日の練習に集まった人数は拍子抜けだった。まだ1ヶ月以上時間があるから、余裕を持っているのか。ちなみにチェロはドイツでは何人になるのか。最低3人はいないとツライのだ。

岡部先生が「やっぱりCDを聴くといろいろと見えてくるね」とおっしゃっていたが、同感である。本番の最中は「おー、今回はかなり出来がいいんじゃないの!?」と思いながら弾いていたが、CDを買って聴いたら、もちろん予想通り上手かったところも沢山あったが、あれっ?こんなもの?って箇所もかなり多かった。特にコントラバスの音程。うー悪。どうも原さんが入ったお陰で調子に乗り過ぎたらしい。反省せねば。

ベト1は、テンポがもう少し速い方が音楽が流れるのに、という感じがした。重くしているのは我々であるという話もあるが。

実際に自分達の演奏を聴いて反省し、それを生かしてもう一度演奏会ができるというのは珍しいことだ。CDをよく聴き込んで粗探しをしておこうっと。

2001.2.16

今日はななななんとコントラバスに入団希望者が来るのだーっっっっっっ!!

と喜んでいたら、突如仕事のトラブル発生!しくしくしくしく。
誰もいなくては可哀想だと思い急遽鈴木さんに連絡を入れるも、「今日は都合で行けない」とのツレナイお返事。やむを得ず大急ぎで仕事を済ませ、文化センターに着いたのは結局20:40。しかも会社から直行だから、楽器も弓もない。ああ、今日もコントラバスなしの合奏か。こんな状況を見せて「私やっぱりやめます」って言われちゃったらどうしよう・・・。

と恐る恐るリハーサル室のドアを開けたら、おお弾いてる弾いてる!なんと今日初めて来た子が、健気にも一人で弾いてるっ!団員立場なーし!
今日のためにわざわざ友人に弓を借りて、弾く気マンマンで来てくれたらしい。しかも「”イタ奇”やったことありますー」だそうな。パートリーダーが来週工藤先生の前で初見だというのに。ってそこまでばらすことないか。ともかくも来週以降期待大。非常に頼り甲斐のある新人の登場にやや興奮気味なのであった。

念のため付け加えるが、可愛かったから興奮しているというわけではナイ。

2001.2.11

福島市民オケの定期演奏会。

モーツァルトの39番とマーラーの1番なのだが、モーツァルトは夫婦で降り番。降り番ってラクね。こんな楽な演奏会は久々よ、ほんと。最近会津に行っても状況がキビシイし。

コントラバスはトラばかりなので、ステリハまであちこちで飛び出しまくり。本番が心配。他人が飛び出さないよう心配して自分の集中力が低下する、というのはがっかりなので、エキストラは団員に迷惑をかけないように。団員はお金を払って、しかも長い間練習を重ねてきたんだから。そんな人たちの足を引っ張るようなトラは失格です。

雪が降ってた&FTVジュニアとバッティングした割にはお客さんは結構入ったね。郡山と同じくらい入ってるんじゃない?

谷川先輩や横山先輩ら、懐かしい先輩方ともご挨拶を交わしつつ、本番も無難に終わりました。齋藤さんのソロも良かった。ああこのソロ、「明日は我が身」なのだろうか。

アンサンブル、ピアソラをゲット。

2001.2.10

福島市民オケのゲネプロ。午前中にりっくんを病院に連れていったらすごく待たされて、おかげで遅刻してしまった!

齋藤さんのソロ、ホールで聴いたら結構良かった。この調子で本番もうまくいきますように。

2表にやけにこなれたおじさんがいるなと思ったら、山響のプロらしい。フレンチボウである。3表には大竹くんもいる。なんだかコントラバスってどこへ行っても似たようなメンバーだなあ。今ここにいる8人のうち、5人は郡山のメンバーor常トラだよ。

善二先生は福島市民オケの団員なので今日は練習に来ていた。郡山の練習に来れるか尋ねたところ、今回は仕事の関係で当分練習には出られないとのこと。よって今回はご遠慮していただくことにした。郡山のメンバーは減る一方である。

アンサンブル、「鱒」の楽譜をゲット。

2001.2.9

工藤先生の今期初練習。メニューは田園とオベロン也。

工藤先生の指示は、例えば「pはppより大きく」とか「四分音符は四分音符の長さ分伸ばして」「ディミヌエンドはdimって書いてある小節から」とか、その多くが楽譜に書かれていること。当然のことができていないのだ。いかに我々の楽譜の読みが浅いことか。それを考えるためにはやはりベートーヴェンは最適の選択だったと改めて思う。また、我々の弱点を的確に捉え、それに相応しい曲を選曲に提案してくる工藤先生もさすがである。プロなら当たり前か。

例に出して悪いが、チャイコフスキーばかりやっていると、無闇にpppppやffffが連発するので、fが一つ増えるということ、pが一つ増えるということに対する重みが希薄になってしまう。気持ちやノリに依存する部分が大きいから、熱い演奏はできるかもしれないが、オケは上手くならない。もちろん上手くなることばかりを追及していてもツマラナイけど、どうせならみんな上手くなりたいでしょ?ベートーヴェンが上手く弾けるようになれば、チャイコフスキーだってリムスキー=コルサコフだってもっと上手く弾けるようになるよ。

ちなみに相変わらず田園の4楽章は全く弾ける気がしません。

2001.2.4

音楽連盟主催の管弦打楽器奏法講習会のコントラバスの講師として呼ばれた。正しい楽器の奏法を教えてくれる専門家が少ない現状下で、アマチュアのプレイヤーが中心になって、市内の小中学生を対象に各楽器の基本的な奏法を指導するというものである。コントラバスは例年原さんが講師を務めていたのだが、原さんの転勤に伴い私のところに役がまわってきたのだ。最近はアンサンブルがどーたらこーたらとうんちくばかりたれているが、それ以前の楽器の基本的な奏法を人に教えるなど何年振りだろう。人に教えるっていうのは大きな責任がともなうのだ。ちょっと緊張。
メニューとしてはチューニングの方法からボウイング、スケールまで、と考えていたので、こちらは特に楽譜は用意していない。

集まったのは小学生から中学2年生まで合わせて12人。思ったより大勢いてビックリ。しかもそのほとんどが女の子。
実際にやってみて思ったのは、小学生と中学生が一緒じゃちとツライよなーってこと。レッスンの内容を小学生に合わせると中学生が退屈しちゃうし、中学生に合わせると小学生が着いてこれない。結局それぞれ半分ずつは無駄な時間を過ごしたんじゃないかな。
人数については、本当に身になる練習にするならもっと小人数が良いと思う。音楽連盟の懐具合との兼ね合いなのだろうが、理想を言えば一人で一度に教えられるのは多くてもせいぜい5〜6人程度でしょ(コントラバスの場合)。つまり今回の場合は、講師がもう一人いてクラス分けできれば良かった。12人もいては一人一人への木目細かいフォローはできない。それに大人数だとどうしても緊張感が緩みがちになる。

今回は初めての講師ということで、一回やったことで多少要領もつかめたし、次回以降講師の依頼が来た時のノウハウが蓄えられたということでよしとする。あと、二中の一年生の男の子がセンスのある弾き方をしていて将来有望であるということと、緑ヶ丘中からただ一人参加した女の子がすごく熱意をもっていて、将来市民オケに欲しいと思ったことは特記しておこう。

午後は福島市民オケのエキストラの練習でマーラーの一番を弾いてきた。福島市音楽堂の駐車場の少なさは何とかしてほしい(郡山市民文化センターも少ないけどね)。

マーラーの一番は、コントラバスパートは実は面白くないのだ。ただソロが大変なだけ。大学時代に「マーラーをやろう」と意気込んで、肩透かしをくった経験がある。
しかしソロが大変なのは言わずもがな。ただでさえソロに馴染みのないコントラバスなのに、楽章のドアタマで、ppのティンパニの伴奏のみで、しかもちょうど左手のポジションが通常の構えからハイポジの構えに変わるイヤラシイ位置でのソロなのだ。福島のトップの齋藤さんも健闘していたけど、左手(音程)に意識がいくあまり右手(ボウイング)が不安定になって苦労していた。

おっと、緊張してソロを聴いていて、終わって安心したら次のPizz落ちてしまった。

2001.2.2

なんと2ヶ月ぶりの市民オケ復帰。

「田園」は、譜読みをしたらなんかベートーヴェンにしてはイマイチかもって思ってたけど、弾いたらやっぱりいいですねぇ(除く4楽章)。ベートーヴェンのコントラバスの使い方ってすばらしいよ(除く4楽章)。とても耳が聞こえない人とは思えない(除く4楽章)。やっぱり「田園」にしてよかった!!(除く4楽章)

今回の選曲は、前回のようなソロが活躍するっぽい曲ではなく、アンサンブルの楽しみを覚えるって趣旨なので、うちのパートも人が揃わないと今までの曲以上に他のパートに迷惑がかかってしまう。そこで、今回は団友の方々にも少なくとも半分以上の出席を求めようかと思ってみたりしている。

聞くところによると、今月は早くも工藤先生が登場するらしい。それも2回も。まだほとんど初見状態なので不安大。でも今回は鈴木さんがトップの予定ですよ〜念のため。プロジェクトもあるしってことで(そんな言い訳してもいいわけ?)。

2001.1.21

アマデウス室内管弦楽団の定期演奏会は、市民文化センターの中ホールで行われる。私見では大ホールより中ホールの方が断然音響が良いような気がする。大ホールが大きすぎるというのもあるが、中ホールは低弦が適度に響いて、力む必要がない(マイスキーが大ホールで力むことなくすばらしい音色をホールの隅々まで響き渡らせていたような気がするが、もう忘れちゃった)。ここで室内楽の演奏会とかやったら気持ちいいだろうな。ただし自分がもっとうまかったらの話。

余談はさておき、本番は全体的に(良い意味で)危なげのない演奏会だった。コントラバスはなんといっても原さんがいてくれたのが大きい。すごく安心して弾けるので楽チン。これで原さんが頭にいてくれたらもっといいのにな。岡部先生の曲も箏もベートーヴェンもすごく良かった。

でも今回の演奏会の白眉は、実は前半のアンコール「春の海」だと思っている人は多いのでは?箏も当然うまかったが、尺八のパートを吹いたフルートがブラビッシモであった。息の使い方がまるで尺八のそれである。なるほど音を出す原理はオケの中ではフルートが一番尺八に近いのだ、と気付かされる。もちろん尺八の専門家に言わせれば色々とあるかもしれないが、聴衆にとってはあれは極めて上等のコンサートピースであった。あぁ、こんなことならお昼ご飯を食べ過ぎるんじゃなかった!睡魔が襲ってくる・・・。

終演後、我が家での会話

咲「ねぇ、平調『越天楽』って書いてあったけど、『平調』って何調?」
泰「ホ長調だって」
咲「ホ長調ってことは、えーと、ハ長調がドだから、(指を折りながら)はーひーふーへーほー…あれ?」
泰「・・・」
咲「はーひーふーへーほー…あれ?」(マジボケ)

こんな人がトラ代もらって良いのだろうか?

2001.1.20

アマデウスGP。さすがに大分良くなってる。越天楽は箏に比べてオケがやや大きすぎるのでは?という気が若干するが。岡部先生の曲は、「いわきちゃんころりん」の方が好き。軽快で、深く考えすぎず、とにかく騒ぎ楽しむという感じが楽しい。

チェロも4人になり、かなり弾きやすくなった。ま、この分なら明日は期待できるのだ。え?西名さんドイツ駄目なの?

帰り道、外は雪。明日は8時半には二本松の実家を出なくては。

2001.1.14

アマデウス、越天楽2度目のソロ合わせ。なぜかボロボロ。分析するに、ソロが聞けていないのは相変わらずで、楽譜が多少見えてきた分だけ各々が勝手に音楽をしちゃってるみたい。今までは恐る恐るだったから岡部先生の棒に忠実に付けていたのに、大体先が読めるようになったから先を想像して演奏しちゃってるんだよね、多分。先が読めてきたのは進歩だから、後はもっと自分のアンテナを高くして、アンサンブルの精度を上げないと。ってもうあとGPとステージリハーサルしか残ってないんですけど。

アマデウスって1人ひとりがある程度弾ける分だけ、集中力が希薄って言うか、雑な気がする。各自の技術と経験に頼り過ぎてる。率直に言って練習回数が足りない。ま、ドイツに行くときまでにはもっと向上しているだろうけどね。それじゃ日本の演奏会に来るお客さんの立場は?あ、そんな野暮なこと言っちゃダメ?

話は変わるが、本日原さん登場。やっぱりウマイ。うーんって唸っちゃう。
なんたって原さんは音がデカイ。低音に一本心が通ったようになって、安定する。原さんだって日頃練習する暇なんてないだろうのに、このレベルを維持するヒミツはどこにあるのだ!?(多分実力でしょう)
それに加えて、そもそも弦楽器のように複数人がユニゾンで弾く場合、2人と3人(以上)では弾き易さが全然違う。2人っていうのはユニゾンが最もやりにくい人数なのだ。音程が悪いと、どっちが正しいのか聞き分けるのが非常に難しい。プロでも「2人」というのは嫌うらしい。これが3人以上になると、大抵人数の多い方(往々にして正しい方)に引っ張られるから、ぐっと楽になるのだ。

そんなこんなで、原さん一人加わっただけで、ワタシは随分上手くなるのだ。← 勘違い

2001.1.7

アマデウスの練習。越天楽の琴合わせ。「琴」?「箏」?琴と箏って厳密には違うんじゃなかったっけ?だれか教えて!

合わせてみた感想は、邦楽的な響きとオーケストラの響きが絶妙で、斬新。案外悪くない。たまにはこういうのも良いね。
ただ、音量のバランスの問題もあるし、練習不足もあるし、とにかくオケがソロを聞けていないので「協奏」的良さはまだ出ない。ま、初のソロ合わせだからしょうがないけどね。

うちの母親もお琴を習っていたんだけど、今回のソリストとは流派が違うらしい。母は「山田流」で、大きくて先の尖った爪を用い、座り方も琴に対して直角に座るんだけど、今回のソリストは先の四角い小さな爪を使っているし、琴に対して斜め45°くらいで座ってるから、多分「生田流」とか「宮城流」とかそんなのなんだって。越天楽を弾くんだから、宮城流なのかな?やっぱり。

おっと、気付けば新世紀だ。

2000.12.24

また帰省しているのだ。夜、アマデウスの練習のため。アマデウスのため、自腹で東京−郡山5往復分出さねばならぬのだ。必要経費でおとせないかしらん。でもりっくんに会えるからいいや。

今日はベト1を丁寧にさらった。とにかく基礎が落ちているのがツライ。音程が悪くてみんな(特にチェロ)に迷惑をかけたのだ。もうそろそろ轢き逃げもとい弾き逃げとは言っていられない。とは言え平日は東京にいるからさらうのは不可能だし・・・。あうあう。

ところで、宗形先生がNGの場合チェロは2人になってしまうそうだ。コントラバスは3人。ちょっとバランス悪いんでないか?どうするんだろ。

ちなみに今日はクリスマスイブだが、ここにはそんなネタは微塵も登場しないのであった (T_T)

2000.12.17

夜、アマデウスの練習。

賢一郎が子供を連れてきてる。くっそー先を越された。今度うちの子供も連れてきて可愛さをアピールしなきゃ。仁義なき親バカの争いはレベルが高いのだ。洋一くんついて来れるかな?

今日は初めて「越天楽」の練習。ヴァイオリンの「笙」の響きがエキゾチックでいいねぇ。ぜひ箏を入れて聞きたいね。
それにしてもコントラバスは音がない。同じポジションで弾けるフレーズがちょっとあって、あとは開放のEとAしかない!こんな楽勝な曲でいいの?うちのカミさん「あたしこの曲だけ乗り番でいいよ」とか訳の分かんないこと言ってるけど無視。

練習終了後、臨時パートリーダー会で中プロの選曲。昨日プロジェクトで挙がった曲をみんな持ってパートリーダー会に提出。検討の結果、やはりみんな乗れるように編成の大きい曲にしようということで、Tubaのない曲はまず落選。その他編成の問題を考慮して、残ったのはチャイコフスキーの「イタリア奇想曲」と「ロミオとジュリエット」、ボロディンの「イーゴリ公」より序曲と「だったん人の踊り」ということで、とりあえずまとまる。あとは今日いなかったパートリーダーの意見を聞いて調整後、工藤先生にご連絡となる。

みなさん乞うご期待。

2000.12.16

昨日は「田園」の初練習だったのね。いいなあ。出張早く終わらないかなあ。

といいながら、今日はまた郡山にいるのだ。目的は、あと1つ残っている中プロの選曲。忙しいプロジェクトのメンバーみんなの都合がなんとかついたのが今日の午後3時からなのだ。出張中で迷惑かけてゴメンよー。でも、それぞれが忙しい中集まってくれて、6時すぎまで一生懸命協力してくれたのは、本当に感謝です。
時間はかかったけど何とかあたりをつけて、鼻歌を歌いながら意気揚々と家に帰ってきたまでは良かった。しかーし!思わぬ落とし穴が。編成を調べてみたら、あまりにも小さいのだ!これじゃ全然ダメじゃん、叩き台にならない!というわけで、プロジェクトリーダーの独断と偏見により、とりあえず昼間相談して落選した曲も含めて全部をパートリーダー会に持っていくことにした。今現在プロジェクトの皆さんはこのことを知らない・・・。知っているのは編成調べを手伝ってもらった服部さんのみ。強権発動ごめんなさい。何たってパートリーダー会を明日やるって言うんだもん。って出張中の私のために都合をつけてもらったみたいなもんだけど。とりあえず洋一くん1オシのあの曲も救われるから許してね。
その後編成の調査で深夜までかかる。
未確定情報を流して余計な噂を立てるのは本意ではないので、詳しくはパートリーダー会を通ってから書きます、ということであしからず。

そんなこんなで大騒ぎしていたら、トミタさんから電話。やむを得ぬ事情で暫く休団したいとのこと。むーん、泣きっ面にハチっていうんだっけ?こういうの。

2000.12.10

去年の会津の定期演奏会の時は、前日の懇親会ですっかり上機嫌だったためか朝からげろげろだったのだが、今回はカミさんと一緒だったため自制心がついたため、酒は翌朝に残らず。しかし、右手の指がイタイ。「ウェストサイド・ストーリー」とか「サウンド・オブ・ミュージック」とか、ピチカートありすぎ。ふと気付いたけど、この秋冬はアメリカ物に縁があるなあ。「ラプソディ・イン・ブルー」もやったし「パリのアメリカ人」もやったし。兼業チェリストさんがヤンキーチェリストになりつつあるのも分かるよ。

演奏会は、打ち合わせの時に進行の手順でちょっとトラブってたけど、後はそれなりに責任もなく(←いいのか)つつがなく終了。マイスタ楽しかった。
ちなみに今回、いわ響の小野さんとお近づきになれたのだ。今までいわきにはコネがなかったから、エキストラ呼べなかったんだよね。しかも「小野 行彦」ってどこかで見た名前だなあって思ってたら、昔ジュネスでプロコフィエフの5番をやったときのトップだそうな。これは大きいっすよ。トラ代よりよっぽど大きいよ(失礼)。団員が増えないと、こうしてエキストラの輪が着実に広がっていくのであった。

2000.12.9

ただいま東京出張中。にも関わらず先週は郡山、今週は喜多方で演奏会。売れっ子はツライのだ。子供の顔が見たい。

喜多方プラザで、会津市民オケのクリスマス・コンサートのエキストラ。会津はこの前、定期演奏会をお断りしたという借りがあるので、過密スケジュールも断るわけにいかず出演にあいなりました。あ、誤解のないように付け加えると、私会津市民オケのトラ、結構好きです

好きな理由の1つは、ノリが若いこと。良くも悪くも、なんだけど、少なくとも定期演奏会に1000人入れる集客力はすごい。尊敬に値する。って前にも書いたか。聞くところによると、6〜7年前はむしろお年寄りばっかりって感じのオケだったらしい。でも今は橘内さんや井利さんを初め、オケを引っ張ってる人たちがすごく活力に溢れているから、オケ全体にも良い意味で発展途上、って感じが見える。上昇志向っていうか。上手さだけをとって物差しで比較すれば郡山の方が上だろうけど、会津のベクトルは上向きだよ。ぼやぼやしてられないね。

会津市民オケが好きな理由その2。エキストラだから後方で気兼ねなく弾けるから。え?トップの大西さんが遅れるからトップで弾けって?


この日記は秋の定期演奏会で区切ります。昨年度の日記はこちら