郡山市民オーケストラ コントラバス分室

●練習日記

2003.12.7

当日午前のステージリハーサル。朝からあきっぺがいない。楽器を出してチューニングしておかなくちゃ、と慌てているところへ本人到着。おはようございます。

アイネク、昨日のダメ出しを受けて、弾く場所を前方に移動してみる。菅野が「前に来ると全然違う」と言っている。他のパートの音も昨日よりはよく聞こえるようになった。リハを聞いていた人たちに聞いたところ、昨日のような遅れはないとのこと。

マーラー、昨日いなかった和尚が登場し、ついに10人そろう。ヴァイオリンの面々が物珍しそうにこちらを眺めている視線を感じる。「こんなにたくさんのバス弾き見たことないワ!こんなにいるなら、もうちょっと練習に来てもいいんじゃないかしら?」と言っているのかどうかは不明。

コンサート本番前、和尚にマーラーを宿してもらう予定が別の神様が降りてきてしまったらしい(その神様オバケは後々打ち上げで大暴走)。

本番中はいつものことながら集中しているため、あまり記憶にない。覚えているのは、ラーシラーソーファーミーレーのソを無意識のうちに2回ともハーモニクスでとっていたこと。心の安全装置ブレーキが働いたのか。

それにしても、結果的に失敗したのは残念だが、こんなにちゃんとさらったのは初めてなのだ。服部さんに「3000回さらえ!」と言われたが、合宿以来約1ヶ月で、3000回とはいかなかったがその半分くらいは弾いたのではないか。そして、仕事で帰宅が遅くなっても家事育児を放棄してソロに専念した夫を温かく見守り、子供の世話をしながら録音してくれたりピアノ伴奏してくれたりと一生懸命支えてくれた石川(妻)に深く感謝したい。

・・・よく考えたら家事放棄はいつものことだ!

2003.12.6

床屋が混んでいたせいで、16:00にちょっと遅れてステージ到着。今回は5プルトなので3列横隊なのだ。そのために場所を確保せねば。と気張っていたのだが、バスは雛壇に乗る関係で全然問題なく場所が確保できた。よかった。

リハーサルはマーラーから。もうソロ以外はほとんど手を抜く、、、つもりだったのだが、アインザッツを出さないとみんなが入れないのでそうもいかない。
ソロは2回目はファゴットと音程が合った!ような気がする。初めて?もう1回やりたいな、と思ったが小心者なので言えない。

魔笛は特に問題なし。としよう。もう手がまわらないのだ。

アイネク。編成が小さくなるのでチェロの3列目が空くので前に出て弾いてもよいのだが、ただでさえ狭いステージ、一度移動して戻ってきたときに再び十分な演奏スペースが確保できるか保証がないので、移動せずに前を空けたまま弾くことにする(と言っても社会の窓全開で演奏したわけではない)。
何かヴァイオリンもヴィオラもチェロも小さいなー、じゃあうちらが音量であおっておくか、というつもりで弾いていたのだが、終わってから「ストバイ以外全然聞こえない。特にコントラバスは全然遅れてる」との指摘。むむむ、直前にまた余計な問題を抱えてしまった。

2003.12.5

コントラバスは石川・茂田・高橋・大竹。大竹くんは大越町に単身赴任中らしい。金曜日は実家へ帰る日。となると無理にはオケへ誘えないのだ。単身赴任はツライよね〜。

マーラーをざっくり通す。1回通すだけでもう20:30過ぎ。やっぱこの曲長いのね。その後1楽章、2楽章を軽く返してお終い。今日は楽器搬出があるので21:20終了。

2003.11.30

特別練習第2段。まずアイネクは意外といい感じになってきたかな?雰囲気出てると思う。

魔笛はヴァイオリンに不満。旋律メインでアンサンブル的には合っていない。旋律もコシが弱い音楽作りになっているのがツマラナイ。コントラバスは石川、茂田、高橋。ようやく50%そろった。

マーラーは石川、茂田、鈴木、高橋、小谷。こちらも50%。もう少しなんとかならないものか。4楽章のテンポがやはり遅い。4楽章の初めのところは、2つに感じてはダメなのではないだろうか。指揮は2つだけど、1つで感じないと切迫感が出ない。特にヴァイオリン、難しいせいもあるが必ず2つで合わせてくる。チャカチャカチャン、チャカチャカチャン、チャカチャカチャカチャカ・・・では、まるでじゃかじゃかじゃんけんだ!(覚えてますか?byコニーちゃん)

2003.11.29

特別練習。石川(泰)、茂田、鈴木、大内、石川(咲)、高橋、小谷。トラさんや団友さんも徐々に集まってきて、練習時の人数が増えてきた。その分音程の悪さも目立ってきた。音程は個々のスキル(モラル)の問題なので、合奏中に何か言ってもしょうがないのであきらめる。

4楽章、テンポがいきなり合宿前のテンポに戻っている。遅い。つまらないマーラーに逆戻り。途中いたずらにあおってみたりする。ストレスがたまる。
テンポの変わり目で飛び出す人が多い。本番でやらかさないか心配。これもストレスの種。

2003.11.28

3楽章、あれ、こんなにテンポ速かったっけ?
遅い遅いというのが頭にあって、このところ随分ゆっくりさらっていたら、今日のテンポに全然ついていけず、「もたれすぎる」とのご指摘。昨日・一昨日と仕事で遅かったためさらえなかったのもあり、音程も安定しない。

などと、男は未練がましく言い訳などしないのだ。

1楽章冒頭、エキストラの小谷さんが一人で最低音(A線の開放)を担当。さすが、と感心。pppとはいえしっかりと音を出してくれるので、その上にのる他の楽器もひきやすいのでは。

2003.11.20

クラリネット武藤大先生による代振り4楽章

明快な棒は大変見やすい。しかし本振り指揮者への遠慮のためか、テンポはメトロノーム的で、特に音楽的なことはしない。常に合わせやすいかというと・・・やはり弦楽器の感じ方と管楽器の感じ方には何か根本的な差があるのでは?もちろんどちらが正しいという意味ではないが。弦楽器の立場からすると、管楽器は打点にピタリ、弦楽器は打点を過ぎてギリギリまで待って、もう我慢できないってところで音を出す。その違いが大先生の指揮とオーケストラの音とのギャップになっているような。多分管楽器から見ると「弦楽器はテンポに主体性がない」と見えるんじゃないかな。

それにしても「弦のことはよっくわかんねぇんだけどよぉ」と言いながら、指摘事項は常にスルドイ。

2003.11.16

まほらコンサート@アマデウス。まほらホールは大変響きの良いホールである。キャパは400程度。そう大きくはないが、残響が適度で、やわらかい響きがする。県内屈指の名ホールだと思う。

前日のゲネプロに出席できなかったので、響きを確認しながらしっかりリハーサルをこなす。それにしても膨大なメニューである。

お昼を食べて、マーラーのソロをさらって、コマ寄りボウイングをこなす。

本番、前半の最後に運命、後半にアイネクとモーツァルト40番をともに全楽章はやはりハード。モーツァルトの40番は、もはや3楽章あたりから集中力が切れだす。「家に帰ったら、子供と戯れてー・・・晩ご飯なんだろう・・・」など考えながら弾いている自分に気づく。よく落ちたり飛び出したりしなかったものだ。そしてやっと4楽章だーと思ったら、提示部繰り返しがあることに気づく。なぜか2回目の提示部の意識なし。飛んでいたらしい。終演後、放心。本当に肩の荷が降りた気分。

聴きにきてくれたりょさんに「だんなっち疲れてたー」とご指摘を受ける。正解!

ふらふらになりながら帰途につくと、家から「トイレ詰まったから、帰りに『家具の山新』でラバーカップ買ってきて!」と無常の電話。
オニー!

2003.11.9

まほら練@アマデウス。

本日はコントラバス1人。調子に乗って昼間さらってみたので楽器の鳴りは良いが、指がメロメロ。前日のステージリハーサルに出られないのが不安である。

曲数が多いので、どんどん曲が変わる。「はい次、運命」あ、あれ?運命の楽譜が譜面台上にないぞ?しまった、ケースの中だ。まあいいや、このまま弾いちゃえ、どうせ覚えてるし。ということで暗譜で運命の1楽章を通す。一応通ったが、結構ドキドキだった。例え暗譜していても、楽譜って精神安定剤みたいな役割を果たすものなのね。

会費を支払う。今年から1万円になったらしい。っていうか役員のくせになぜ知らないの?

2003.11.7

合宿所から持ち帰った楽器の搬入の当番。というかコントラバスはいつも。いや重かったー、疲れたー(←ホントは行ってません)

マーラーの1、3楽章。本日はなんと石井、大内揃い踏み。合宿以外で2人を同時に見たのはいつ以来?危うくお金を払っちゃいそうになる。

3楽章のソロ、合宿以来弾いていなかった(人差し指がまだ痛む)が、ちょっと何かつかんだ感じがする。

2003.11.3

みんなから「年寄りの冷や水」との称号をいただく。昨晩は缶ビール(350ml缶)を4本飲んだだけなのに、朝から気分最低。「速く歩くとゲ○が出る〜」と言いながらトイレの前でしばし熟考。ヤンチェさんの「吐いたほうがらくになるって!」を受けて、そのままトイレへ。Oh it's 嘔吐matic。朝食は抜く。

朝コマも、失礼ながら休息を取らせていただく。茂木先生、大変申し訳ありませんでした。

昼食も抜いて寝る。みんな風邪かインフルエンザかSARSかと大変心配してくれたのだが、ただの二日酔いなので昼まで寝たらまったく快調。「朝昼抜いて腹が減った」と言い出す始末である。

午後は最後の合奏。まず今合宿初のアイネク。新品の楽器を持ったえみさんが後ろのほうで暇そうにしている。悪いことをした。

そして魔笛をさらっとやって、マーラーのピックアップ。3楽章のソロやらなくて助かった!もう左手の人差し指の骨が悲鳴をあげてる。マーラーの完成度が非常にあがった気がする。特に金管楽器の反応がすごく良くなった。高弦も犬伏先生の指導でよりいっそう音量が上がった。
最後の締めに岡部先生が「大変充実した合宿になりましたね」に同感!

2003.11.2

合宿2日目。8:00起床。ボリューム満点の朝食を食らう。

朝コマはパート練習。一応真面目にマーラーの1楽章からパート練習してみる。休憩なしで4楽章まできたところで原さん登場。直ちに休憩。その後は犬小屋タイム。昨日予習したので私と茂田さんは有利だ。でも原さんが入って、アンサンブルがぐっと楽しくなった。これ団内アンサンブルコンサートなら結構いけるんでないの?楽しんでいるところへあきっぺも到着。最後の15分、再びマーラーの残りをやってみる。

昼は定番のカレー。

午後イチで、楽器買いたてのえみーご到着。これで6人!魔笛メンバー勢ぞろいである。午後コマ前半は低弦セクションで茂木先生に見ていただく。やはり目から鱗の練習であった。特にダイナミクスのつけ方について、「いかに効果的に弾くか」という指導を受ける。マーラーのcrescendoは、モーツァルトやベートーヴェンの漸強ではなく、もっと瞬間的な「効果」であることが多い。それに関しては基本的に考え方を変えなければ。

午後コマ後半は合奏。マーラーの??。コントラバスが6人いると、さすがにマーラーらしい音がする。岡部先生いわく「見違えるような音だね!」(※別にコントラバスのことを言ったわけではない)。合宿明けの練習でまた見違えるような音になっていないことを祈る。

夕食はものすごい刺身。食いきるのに一苦労。

夜コマも引き続き合奏。マーラーの3楽章。茂木先生に教わったことがまだものになっていない。が、今までのメソッドで弾くのは、すぐ前で目を輝かせて聞いている茂木先生に失礼。えぇいままよ!とぬるぬる弾きでイッてみる。
あえなく玉砕。この音程の悪さは9/26以来2度目である。弾き終わったあと気まずい顔をして見渡すと、田中さんが<いいのよ〜気に病まないで〜>オーラを発する満面の笑顔。そして茂木先生を見ると、同じ笑顔で、こちらを見てうんうんと頷いていた。そのみなさんの優しさに、涙が出そうなほどヘコむ (T_T)

夜はあちこちで急造カップルがデュエット大会。ブランデンブルク6番を冷やかし、ヴィヴァルディの2本のチェロのための協奏曲を冷やかした後、私もヤンチェさんとロッシーニに挑む。今年は例年よりイイカモ!?と思っていたら、1楽章終了時点で曲者が乱入し、以降こっそりデュエットは大カラオケ大会へと変貌。〜2:30。

えみさんの玄人はだしの伴奏に驚き。

隣でインフルエンザ患者が寝ているというのに。後悔に苛まれつつ、就寝3:15。

2003.11.1

合宿初日。

みーさんと男2人きりで磐梯山の燃えるような紅葉を見て昂揚してから合宿所である磐梯国際ホテル到着。楽器搬入はすでに終わっている模様。

午後コマはパート練習。この時点でうちのパートは私と茂田さんの2名。低弦は山形交響楽団のプロがトレーナーとして来てくれるらしい。「遊ぶ暇がない」とボヤくヤンチェさんをひっつかまえて、Strauss in the doghouseに巻き込む。その他アンサンブルを楽しんでいるうちに、トレーナー茂木明人先生(26)ご到着の報が。とっととチェロ部屋を引き払って、隣の部屋へ逃げる。そのまま、午後は「犬小屋」の予習。

強烈な量の夕食を食らう。しかもご飯山盛り。

夜コマは鈴木さんも参加して、合奏。マーラーの1・3楽章と魔笛。3楽章のソロは、茂田さんに「緊張してるのがわかる」と突っ込まれる。茂木先生にも捕まる。「音が上がるのが速すぎますね。もっとゆっくり上がったほうがいいですよ。なんというか、もっとこうぬるぬると弾いてみてください。」
宴会前にその「ぬるぬる」を1時間弱ほど教わった。ハイポジションを取るとき、肩に担ぐのと前かがみになるのがダメらしい。高いポジションに行くときほど背筋を伸ばして、腕の自由がきくように、と。

茂木先生は、桐朋の大学院を出て、今年の4月から山響に入団したらしい。「食べ物がなんでもうまい」と、山形をいたく気に入っておられる様子。しかもPCは自作らしい。そんな先生と、玉コンニャク片手に「なぜ福島にプロオケがないか」談義(「新幹線と東北道を破壊せよ」との結論)。

風呂ではチェロ軍団(平さん、菅野、みーさん)とご一緒。「アイネクの乗り番はどうすべきか」を議論している。みーさんは人数を減らすという大事なことを、団員に相談する場もなく決められたことにややご不満の様子。その点ではとがちゃんとまったく同意見らしい。平さんは「いやもう決まっちゃったんだからさー」と、大人らしい発言(平さんらしいとも言う)。「ヤンチェさんもなかなか決められなくて苦労してるんだから、乗ってって言われても降りてって言われてもとりあえず文句を言わないでね」とフォローしてみる。

就寝3:00。

2003.10.26

アマデウス。メニューはまほらの曲。

バッハの管弦楽組曲第2番より抜粋。前回の定期でやったときも、今度別団体でやるときも、コントラバスは1本。でも今回は原さんが一緒に弾いてくれる。2人いる、ということがこんなに楽なことなのか、と再確認。安心して弾けるのだ。

2003.10.17

マーラー2楽章。鈴木さん登場。もしかしてマーラー初めてですか?

2003.10.12

アマデウス。原さん登場。まほらのコンサートもよろしくお願いします m(_ _)m

久しぶりのモーツァルト40番、1人でも危ないのに2人になったため、更に危険。そういえば最近さらってなかったっけ。

運命のチェロのボウイングが納得いかない。このテンションをダウン・アップ・ダウン・アップでは弾けない。

2003.10.5

午後は弦分奏@金透分室。アイネク。本日はチェロがヤンチェさん一人だが、他はかなりの人数がそろい、大変立派な音がする。ゴージャスなアイネク。でも、みんな今までの経験で弾いている感じ。もっと「みんなでこういうところをそろえよう」とかしないので、完成度としてはどうなのだろうか。pはやたらと大きいし、弓の都合はそのまま音に表れてるし。あと一歩踏み込んだ練習をすればぐっと楽しくなるのだが。今回の演奏会に向けてみんなで作り上げた、という気はしない。みんなが各自で作っていたものを持ち寄っただけ。魔笛とマーラーも練習したが、アイネクに絞ってもっとしつこく突っ込んだほうがよかったのでは?

夜はアマデウス。本番指揮の高麗先生登場。高麗先生は我が母校の管弦楽部創設時の指揮者だった方(ちなみに2代目がうーさん、3代目が宗形先生、4代目が亀岡氏)で、現役時代をうーさんの指揮で過ごした私は、先輩から常々「高麗先生は良かった」という話を聞かされていた。だから今日はちょっと楽しみだったのだ。

そんな高麗先生は、指揮の技術はともかく、なかなか魅力的な音楽作りをする方だった。モツレクを「いけいけドンドン」と表現する指揮者は滅多にいないのではないか。カリスマ、というと極端だが、その人間性でメンバーを統率するタイプのようだ。急速なテンポで、アンサンブルが多少崩れても細かいことは言わない。練習の仕方も心得ておられるようで、ざっくりと1回通しただけで、21:00前に終了。午後から連続でやっている身にとっては、非常に助かるのだ。

それにしても、一生懸命練習して、ゆっくり目のテンポならなんとかついていけるようになったDomine Jesuがまったく弾けなかった。嗚呼。

2003.10.3

4楽章の第2主題部はDes-Dur(変ニ長調)である。この部分は、コントラバスのDesのPizz.から始まる。このPizz.が気持ちよいことこの上ないと感じているのだが、この気持ち分かってくれる人がいるだろうか。と思っていたら、茂田さんが同意してくれた。よかった、同類がいて。

後半は魔笛。この間家でさらった時に、例のテーマは飛ばすとテンポで弾くのが難しい(技術がある人は別で、私個人の場合)ので、逆に完全にONで弾いたほうがリズムがクリアになることが判明。本日その戦法でいったら非常にハマって気持ちがよろしい。魔笛ってなんて良い曲なんだ!

2003.9.26

レーミーファミレー、レーミーファミレー、ファーソーラー、ファーソーラー、ラーシラーそ〜・・・うぐっ!!

弦楽器は弦の振動音を共鳴させて鳴らす楽器で、指で押さえることによって弦長を変えて音程を変化させる。特に1/2、1/3、1/4・・・というところは、弦をしっかり押さえずとも、指で押さえた点を支点にして上と下両側で振動するので、軽く触れるだけで音が出る。ちなみにそれぞれ、1オクターヴ、1オクターヴと5度、2オクターヴ高くなる。

前出の「そ〜」は、1番線の開放弦の1オクターヴ上の音で、最も鳴りやすいハーモニクスである。従って私はこのソロを弾くときよく手抜きでハーモニクスを使う。ファーソーラーと弾くときより、ラーシラーソーと弾くときのほうが音程が不安定になりやすいためだ。
今日も例によってハーモニクスで弾いた瞬間、1/4音ほど高い音が鳴ったのだ!これはまずい。調弦したばかりだから狂っていない。ということは、逆に今まで弾いていたのが1/4音低いのだ!どうする!?ここで急に音程を戻すと音程がズレていたのがバレる。でも、低いまま最後まで弾き通すと、次に出てくるファゴットさんが困ってしまう・・・あーもうパニック!

と、3楽章をやるときは毎回のようにパニックに陥る私であった。
通し終わった後岡部先生より「音程とかじゃなく、とにかく安定させてください」とのご指摘、ごもっとも。

2003.9.21

モツレク@アマデウス。前回使った譜面があると思っていたのだが見つからず、手ぶらで練習に行ってみる。しかしオケでは楽譜を用意していないとのこと。しかたなく井上さんにチェロ譜を借りる。ぱっと見はほとんど同じようだから、とりあえずは問題ないだろう。

と思っていたのだが、意外と楽譜は違うものだ。調子に乗ってしばらく弾いていると、やけに弾きなれないメロディ。あれれ、こんなのあったっけ?よくよく考えたらチェロだけのところだった。やばいやばい、と思って途中で弾くのをやめて休んでいたら、今度は聞きなれた旋律が・・・、あれ、これはコントラバスが弾くトコじゃんか!どこから入るんだっけ?

みたいなところが多々ありました。例の難しい曲は相変わらず弾けないし。今回は1本だから落ちるとバレちゃうし。散々でした。ちなみに後日、田中さんのところに楽譜があることが判明して一段落。

2003.9.19

遅刻して練習に行ったら、どうも様子がおかしい。右半分がやけにスカスカである。なんとヴィオラ2本、チェロ1本、コントラバス0本!(ある意味バランスいいのか?)

たいらさんのすがるような視線を浴びつつ、魔笛。この前とがちゃんに弾き方教わったでしょ?なんてカラいことは言いっこなしなのだ。だってたいらさんだもん。ダミーちゃんも松脂のノリが悪く、今日は本調子でない。こんなときモーツァルトは一番弾きにくいのだ。

後半は2楽章。開始前にたいらさんがやってきて譜面チェック。「おー、結構おんなじことやってるね!」って・・・(^^ゞ
ディヴィジも一人で弾いた。トリオのたいらさんのPizz.は美しかった。

2003.9.7

午後コマは弦練@金透分室。熱い。熱いのだ。発汗するのだ。うーん、アイネクってこんなに燃える曲だったのか。・・・ところでエアコンつけるの忘れてませんか?

岡部先生がいらっしゃるまで、みんなでボウイング合わせ。アイネクほど有名な曲ともなると、とりたてて悩むこともなくあっさりと決定。余った時間でマーラーのボウイング合わせ。何箇所か合わせて、田中さんが「あと他に弦で合わせておかなきゃいけないとこ、あったっけ?」うーん、コントラバスは、ない。この曲では、コントラバスがヴァイオリンとボウイングを合わせなきゃならないところなんて皆無なんじゃない?だってうちら打楽器だし。

岡部先生が到着して、アイネクの初合わせ。4楽章、もう少しだけ速い方が好きだな〜。岡部先生の「あんまり無闇に速くしませんから」っていうのは、ちゃんと弾けるテンポでアンサンブルを揃えることに重点をおきましょうっていうことだろうけど、逆に弾けないところは弾き飛ばしちゃうくらいの方が溌剌とした勢いが出るような気がするんですが。って、ダメですか?こんな考えは。だってモタモタしたアイネクは好きじゃないんだもの。


夜はアマデウス。前回の日記には書かなかったが、まほらではモーツァルトの40番だけでなく、名曲コンサートのようにたくさんの曲をやる。「時計」の2楽章とか、「運命」の1楽章とか、アイネクとか。
実は個人的には、ハイドンの交響曲は初めてなのだ。で、この「時計」の2楽章がどうかというと、特にどうということはなかった。思ったのは、ハイドンはモダンオーケストラっぽく筋骨隆々と弾くのではなく、古楽器風にメリハリで聴かせる演奏が主流になっているが、個人的にはやっぱり全盛期のベルリン・フィルがカラヤンの指揮で颯爽と演奏している方が好きだなあということ。カラヤンの外面的な演奏は、古典派ではハイドンが一番ぴったりくる。ハイドン等身大かどうかなんてことじゃなくて、オーケストラの名人芸を素直に楽しむことができる。これがモーツァルトやベートーヴェンだと、感性とか精神論とか、楽譜以上のものを求めたくなっちゃうけど、ハイドンは下手に裏がないだけ勝負しやすい感じ。自分で弾くなら、やっぱりそういう風に弾きたい。

最後にお仕事で、ガールスカウト福島支部の歌(作曲は岡部富士夫先生!)の伴奏を録音。歌の伴奏だからか、すごくとっつきやすくてきれいな曲。でも録音は緊張した!間違えたらやり直しっていうあの緊張感は勘弁してほしいね。だいたい弦楽器パートは誰かがさぼってもいいように複数で弾くパートなのに(!?)、1本はないでしょ。手を抜けないっす。

結局TAKE2で無事OK。もちろん田中美佐子のダンナと東八郎の息子でないのは言うまでもない。

2003.8.29

前半は、マーラーの3楽章。ソロは福地さんと初合わせ(多分)。岡部先生の余拍に合わせて、福地さんが四分音符を2小節間刻み出す。ムム、意外に遅いぞ。もちろん福地さんが岡部先生とずれているわけではない。実は岡部先生のテンポは結構遅かったのだ。もしかして今まですっ転んでいるコントラバスに岡部先生が合わせてくれていた?そうだったのか、今気付いた。って、今ごろ気付くなー!って、一人ボケ突っ込みやってる状況じゃないー!この遅さは手強い。

と2小節間いろいろ考えたのだが、弾き始めたら結局音程のことで頭がいっぱいになってしまい、弾き終わるとなぜか、いつもの自分のテンポになっていた(それに気づいたのは、弾き終わって8小節過ぎたところであった)。

後半は前プロの「魔笛」の初見大会。第一主題の弾き方、とがちゃんがたいらさんにお手本を示している・・・キタナイ。
全体的には雰囲気が出てると思う。でも細かいところを合わせようとすればまだまだいろいろ突っ込みどころがあるけどね。まず雰囲気が出せるってことは立派なことだ。

ちなみにマーラーはまだ雰囲気が出てないと思う。

2003.8.24

三春町に新しく「まほら」というホールができたので、そこでアマデウスがコンサートをすることになった。聴いた人の評判はなかなかよいので、ちょっと楽しみである。

ところで私は、モーツァルトの交響曲の中では、「ジュピター」が断然好きだった。4楽章の充実したフーガを弾く快感は、他の何物にも代えがたい。しかし今日、その「ジュピター」に匹敵する名曲に出会ったのだ。同じモーツァルトの交響曲第40番である。冒頭の旋律があまりにも有名なためか、どこか腰が弱いような感じがして今まで敬遠していたのだが、弾いてみたらすごかった。激しかった。さすが天才モーツァルト。

しかし、名曲であることと弾けるかどうかということは、むしろ反比例する。この曲では特に4楽章が難関である。
一つは、タラタタ タラタタ タタタタ タタタタ・・・という音型(これだけで分かる人がいればスゴいが)。これはバス泣かせである。「タラ」のスラーのところは移弦するポジションじゃないとほとんど不可能なのだが、移弦してインテンポで弾くのも不可能、というパラドックス。一生懸命弾こうとすればするほどドタバタして、溺れているみたいになってしまい、みっともないこと甚だしい。
もう一つは展開部で、ヴィオラから始まるテーマが掛け合いになって出てくる旋律。速くて指がまわらないわけではないのだが、何が難しいかというと、転調の嵐。同じ小節の中でもころころと調性が変わるので、先がまったく読めない。「何でこの音に♭(フラット)がつくの?」と思うのだが、弾くと「あ、転調してるのか」と分かる。凡人には想像できない(しかし至極効果的な)転調が息つく暇なく襲ってくるのだ。

今回のアマデウスは練習回数が少ないので、とりあえずイメトレしておかないと。

というわけでベーム盤新旧2種を聴いたが、いずれも生真面目すぎて、納得はするものの感動は得られなかった(ちなみにベームの「ジュピター」は極めて充実した演奏でお気に入りであることを付け加えておく)。それに比べてワルターの演奏は、曲のデモーニッシュな側面を表現した名演で、演奏のふとした間合いから、この曲の深淵が垣間見えるようである。演奏する上でもインスピレーションを受けること大なので、機会があればぜひ聴いてみてください。

って誰に言っているんだ?

2003.8.15

4楽章。ゆっくりなのでつまらない。縦の線を正確に合わせる練習?自分だけ意識しても意味がない。

ホルンは最後、立つのだろうか。ひな壇は落ちないだろうか。

2003.8.8

オケの定期練習に行くなんていついらいだろう・・・(遠い目)

久々の練習は原さん&えみ〜ごも登場。メニューはマーラー。調子良い楽器をブリブリ弾いてやる〜。ウズウズ。
しかし今日は1楽章に終始。ほとんど弾くところがない上、練習はテンポが変わるところばっかり。正直楽しい練習ではないのだ。市民オケには様々なレベルの人がいるが、いつもいつもレベルの低い人に合わせた練習をされると、私には得るところがないのだ。同じ団費を払っているのに不公平極まりない。

って、今年はまだ団費払ってなかった。

2003.7.30

「午後3:00くらいには仕上げておきますので」と言われたので、夕方の5:45に楽器を取りにいくと、「すいませーん、まだできてないんですよぉ。あと30分でできますんで」とのこと。そのときまだdummy(My楽器)はケースの中。駒替えとテールピース替えなんて30分くらいでできるんでないの?ってことは忘れられてた?

18:30に再度取りに行くと、ちょうど調弦が終わったところだった。ちょっと弾かせてもらったら、さすが調製がすばらしく、ここ2〜3年鳴りが悪かったG線がよく鳴るようになっていた。〆て40,800円也。これでこの楽器のお値段は約215万円になったのだ。

これでオケに行くのが楽しみ楽しみ。

2003.7.28

弦楽器工房TAKASAKIにコントラバスを修理に持っていった。去年別の店に修理に出したが、まだしっくりこない部分があったので、再挑戦。G線を思い切り弾くと指板にあたるので、駒を替えて弦高を高くしてもらう。あと懸案のテールピースをチェリーウッドに替えてもらう。あとは適当に調製してもらう。できあがりは明後日。楽しみ〜。

2003.7.12

雨乞いの儀式も実らず、梅雨の合間の晴天となった郡山。サタデーイブニングコンサートは無事執り行われることとなったのである。うーむ、うちのオケには晴れ男(女)がいるのではないか?

今月末にはまた楽器を調整に出す決意をした(楽器店にも予約済み)ので、この不調の楽器での本番も今日限り、と思うとちょっとウキウキである。コントラバスは3人だが、音は時々聞こえたそうだ。しかし音程が悪かったとの評。まーねぇ。

2003.7.11

定期演奏会が終わったと思ったら、明日はサタデーイブニングコンサートである。

毎年恒例なので、1回練習に出ればなんとかなるだろうとふんでいたが、久しぶりの「春の声」に足元すくわれっぱなし。野外音楽堂だからただでさえ低音が聞こえないのに・・・じゃ、いっか。バレないし。

オケ全体としては、毎年恒例とはいえ、少なからずメンバーは入れ替わるもの。中には苦労している人たちもいるのだ。明日はどうなることやら。

話は変わるが、練習後に弓の毛を緩めすぎると、毛についた松脂が変に溶けて、毛が異様な形で固まってしまうことがこの時期はよくある。これは弦楽器の中でも特に溶けやすい松脂を使うコントラバスに限った話だとう思うのだがいかがなものか。去年か一昨年それに気づいたのだが、一年たってすっかり忘れていて、今日弓ケースを開けたら、弓の毛が円筒になっていた。

2003.7.6

郡山7中の吹奏楽部のコントラバスの指導。こういう素直な子供たちに教えていると、ついついハマってしまい、徹底的にやりたくなってしまう。どこへ教えに行っても、最後には「じゃ私が専属トレーナーになりましょう!」なんて言い出しかねない自分がちょっと危険。教員をやっている知人たちが、いくら誘ってもオケの現場に復帰しようとしない訳がちょっとわかる。

でも私はまだまだ人のことを構っている余裕はないのだ。

2003.6.22

第32回定期演奏会当日。郡山市民オケのコンサートにトップサイドで出るのは久しぶりなのだ。

ここならいつもより少しはビデオに映るかな?いつものカメラマンはまったく無計画で、思いつきで撮影しているようなので、ステージの両端はほとんど映らない。同じお金を払っているのにね。だからビデオはもう買わない。マーラーのコントラバスソロは、きっとティンパニが映っているに違いないとふんでいる。

お客さんの入りは今ひとつだったが、演奏はなかなか良いできであったらしい。評判によると。
コントラバス的には、ちょっと雑だったかな。・・・っていつも言ってるような気がする。進歩してないのね、我々ってば。

2003.6.21

茂田さんが都合で練習に出られないので、やむを得ずトップを弾く。

今回はほとんど練習に出ていないので、今ひとつ曲に対する思い入れがない。

茂田さんは欠席の予定だったが遅れてきて練習に参加した。カミさんも今日初登場で、これで初めて全員そろった。ふにゃふにゃな左手の指先が、痛い。

2003.6.15

朝から弦練である。10:00開始とふんで9:30に行ったら、9:30から弦の1プルト練習があったんだって。嗚呼、綱渡り人生。

弦練はコッペリアとドボ8。弾いたことのある(といっても15年前くらいだが)のドボはとりあえずおいておくことにする。そうなるとあとはコッペリアに注力すればいいのだ。んー、なんて効率的。

午後は合奏。ヨワヨワの左手が悲鳴をあげているのだ。

コッペリアはとりあえず曲順とボウイングと罠を楽譜に書き込まねば。

ドボは余裕があるので、感想を述べてみる。
トランペットうまい。フルートの子(確か最近入った子)の4楽章のソロ、うまい。けど音が小さい。オーボエの女の子、頑張ってる。八巻さんいい音。ホルンちょっとはずしすぎ。トロンボーンやばい。コントラバスいない。

2003.6.14

「オケ行かないでぇ」とかわいいりっくんにせがまれるが、コッペリアをまだ2回しか弾いていない状態では練習に行かざるを得ない。平日まったく家にいられないのに土曜日夜、日曜日午前・午後とオケに行って子供にさびしい思いをさせるのは胸が痛む。来週の土日は母もいないのだ。強く生きろ、息子よ。

本日のメニューはコッペリアと後宮。コッペリアはテンポの罠にひっかかりやすい。楽譜の書き込みを徹底せねば。個人的には今日間違えたので本番では大丈夫だろうが、他の人たちが心配。

後宮は特に問題なし。っていうのは、やろうと思えばもっと突き詰められるのだろうが、大体弾けるので優先度低いってこと。

現実問題、やむをえないのだ。

2003.5.25

本日のコンサートは高橋佳子さんのリサイタルなので、我々は基本的にヒマである。ステージリハーサルの開始時間も朝早くなく、リハの後も本番までだいぶ時間があった。本番自体も音はEしかないし(しつこいようだが)。なんだか楽なコンサートであった。

アンコールの田中さんのヴァイオリンはすばらしく上手だった。さすが。

2003.5.24

19:00練習開始のつもりが、遅れて19:05に文化センター到着。すると外で岡部先生が「なんだって今日は集まりが悪いね。まだ1人しか来てないよ」だそうな。見ると来ているのは上坂先生だけ。ハイご想像の通り、19:30開始だったのを間違えた、というオチでした。

オケは前回よりもソロを聞けるようになってきたようだ。だって明日本番だもんね。

2003.5.18

高橋佳子さんのお琴のコンサートに、アマデウスが「越天楽」の伴奏で出演する。以前ドイツはバーデン=バーデンへ行ったときに持っていった曲である。

2003.5.11

えー、ずいぶんとご無沙汰ですが、日記更新をサボっていたわけではありません。出張のためオケをサボって休んでいたのです。ちなみに出張は現在進行中。

春定の曲のデキがあまりにもよくないので、当初予定していた「合間にマーラーの練習を入れる」というのを取りやめ、春定までは春定の曲を練習することになったのだが、それでも足りず、特別練習が2回、弦練が2回入ることになったのだ。そして今日が第1回目弦練であった。

中プロのコッペリアの楽譜は2曲分しかもらっていない(全部で何曲やるのかもわかっていない)、もらった2曲も1回弾いただけ。前プロのモーツァルトの序曲に至っては今日初めて楽譜を見た。幸いいずれも難曲ではないので、とりあえず急場はしのげそうだ。もちろん突き詰めればやることはいくらでもあるが、次に楽器に触るのが来月の特別練習のときになるであろう現状では多くは望めない。

モーツァルトの「後宮からの逃走」序曲は、初めて聴いたが、「フィガロの結婚」序曲の華やかな快活さを彷彿とさせる軽快な音楽で、名曲である。弾いててウキウキしてくる。

って初めてじゃなかった!新婚旅行のときにシェーンブルン宮殿の野外オペラ(観光客向けのやつ)を見たことあるのだ。全然覚えてないけど。

2003.3.16

アマデウスの定期演奏会。昨日のハードワークから筋肉痛を恐れていたのだが、なぜか平気。原さんに「年を取ると筋肉痛が出るまで時間がかかるんだ」とからかわれる。そうか、それなら今日のリハはちょっとセーブしよう。

リハーサル。エロイカは結局夢中になって弾いてしまい、あまりセーブできなかった。「全部はやりませんから」との岡部先生の当初の言葉とは裏腹に、全部やったような・・・あっ、1楽章の繰り返しだけやらなかった!バッハも全部一通りやったし、バーバーも全部通した。ヴィオラがやばいやばいと言われているが、バッハのコントラバスは同じくらいやばい。せっかくチェロがうまいのに、「低弦」としてみるとコントラバスが一人で乱しているような気がする。

本田先生亡き後集客力の低下が懸念されていたが、予想外に多くのお客さんが入った。それだけアマデウスの聴衆が根付いているということだろうか。

本番では、原さんが弾けない弾けないとしきりにさらっていた4楽章の最後のトコ、本番で初めて弾けました!

2003.3.15

タイヤ交換→楽譜運搬の手伝い→楽器庫清掃の後片付け→ステージセッティング→ステージリハーサル。ということでリハーサルは大変集中力がなかった。でも、松脂をむやみに塗りたくったせいか、原さんが入ったせいか、楽に大きな音が出ている気分。原さんは怪我のせいでさらっていないと気にしていたが、まったくそんなことありませんでしたよ。バーバーは五弦が入ると一段とスケール観が増して、いいですなぁ。エロイカはEs-durなので、C線大活躍だし(4弦ベースの最低音はEなのだ)。

ちなみに本日、17:00全員集合、ステージセッティング。18:00リハーサル開始というスケジュールだったのだが、17:00時点でヴァイオリン0人。18:00時点で2人。それに対して中低弦は、17:00時点で団員は全員集合(当日欠席者除く)して、一生懸命ステージセッティングしちゃったのだ。労働者根性丸出し。

でも貴族でも遅刻はよくないのだ。

プルトの関係ですぐ前にヤンチェさんが座る。特にバーバーは大変弾き込んだと見えて、大変堂々とした弾きっぷりで格好良かったよ。フレーズの先まで見通せている感じ。東先生レッスンの効果大と見た。

2003.3.14

高橋くんお誕生日おめでとう。

ドボ8の1、2楽章人数が少ないので大きな音を出そうとすると、弦高が低くて指板にバシバシあたってしまう。この間のアンサンブルコンサートを聴きにきたカミさんに「美しくない」と指摘されたので気をつけねば。駒を替えて、テールピースを替えて・・・いつ楽器屋へ行こうか。

明日楽器庫清掃があるので、練習を少し早めに切り上げて楽器庫片付けをした。疲れた。ヤンチェさんが「あげてないのにホワイトデーのお返しもらった!しかも2年連続!」と困ってた。

2003.3.9

アマデウス@サンフレッシュ郡山。18:00には確実に音出しできるように、と連絡が行っていたにもかかわらず、18:00に岡部先生がいらっしゃった時点でいたのは上坂先生、睦浩さん、ヤンチェさん、私のみ。しかも私はチューニング終わっておらず。出た、ここにもプロとアマの違いが!

バッハも何となく弾けるようになってきたのだが、いかんともしがたいのが、途中でポロッと落ちてしまうこと。音符一つ二つ程度ではあるが。譜読み不足と言えばその通り。でもそんな時間取れないっす。
バス1本だから落ちたら音がなくなる。これはヤバい。そういえばもう来週本番でしたっけ。

2003.3.8

16:55からエルガーの直前練習@KAWAI。とがちゃんが一生懸命引っ張っていたが、高橋くんがもっと頑張ればよかったのに。かく言う私はボロボロ状態なのだ。こんな練習回数の少ないアンサンブルではモチベーションもあがらず。

サンフレッシュ郡山にて18:00からアンサンブルの本番。個人的に良かったと思ったのはちーちゃんたちのアンサンブルとジルコ。別にお友達が多いからってわけじゃないんですがね。前者は内声まで含めてすべてにバランスがよかった。メリハリがあればもっと良くなると思う。後者はりょさん大健闘。確実に進歩してるね。でも弾き方が固まってて大仏みたいだったにょ。

途中から聴きにきたりっくんとだんくん(聴きにきたのか?)が評判で、大変いい気分なのだ。

2003.3.5

アンサンブルコンサートの練習@ひふ科。メニューはドヴォルザークの弦セレ。前に一度練習をしているのだが、多忙のため出られず。で、その日出られなかった人のために今日わざわざ時間を設けてもらったのだが、結局今日も多忙のため意識朦朧もうろう、何も頭に入らなかったのだ。うーむ。

2003.3.2

アマデウスの定期演奏会へ向けての練習が始まったのだ。

追悼演奏会に出なかった新メンバーもいるので、ひとまずエロイカをざっと通す。第2楽章、例の装飾音符はどうやら前過ぎたらしいことが分かった。もっと音符にくっつければよいのですね。

休憩をはさんでバッハ。序曲とバディヌリがヤバい。特に序曲はついていくのでいっぱいいっぱい。そんな状態でヴィオラがズレたりするともう大変。ついていけまへん。でも今年初め頃にいっぱいさらった&譜読みをしておいたので、まがりなりにもついていけてはいるのだ。うーむ、えらいぞ、僕。

2003.2.28

仕事の関係でオケには間に合わず。22:00過ぎから行われたアンサンブルの練習にのみ顔を出す。ちなみに今回の団内アンサンブルコンサート、コントラバスで出られるのは私だけなのだ。みなさんお忙しいのねぇ (T_T)

連夜の残業のため、最近りっくんともあまり遊んであげられない。今日は早く帰ってきたので、「遊んで遊んで」とせがまれる。仕方ないのでアンサンブルの練習に連れていくことに。ヤンチェさんもベビーシッターしに来てくれるって言うし。

しかし、アマかった。10分も我慢できずに「終わった?」「もう帰ろう」攻撃。ヤンチェさんが「ご本読もう」って言ってもシカト。やはり彼にはまだ早かったのだ。

2003.2.16

アマデウス及び有志による本田邦彦先生の追悼演奏会@須賀川市民文化センター。
コントラバスの有志はこちら

ステージ上には本田先生の大きな写真。もっとライトアップすればいいのに、聞けば「これで目一杯」なのだそうだ。
舞台上もなんとなく薄暗い。そのせいで楽譜も見えにくい。今回は暗譜するほどさらっていないので、楽譜が見えにくいのは大変集中力をそがれる。

演奏会を開くというのは、大変なパワーを要することだ。このようなイレギュラーなものはなおさら。私など、できることならプロジェクトにかかわらないように、避けるようにと考えている。にもかかわらず、オケのお偉方をしてそのようなパワーを使わしめてしまう本田先生の人徳とはいかばかりか。果たして私が死ぬ時に、追悼演奏会を開いてもらえるほどの信頼を後進に残せるのであろうか。

と四苦八苦していても本田先生は後ろから穏やかに見守っている。オケがうまかろうが下手であろうが、そんなことは関係ないよ。演奏会が成功したかどうかさえ関係ないよ。みんなが楽しくオケをやっているのであれば。

2003.2.14

せんと・ばれんたいんず・でい。会社でゲットした義理チョコ1個。隣の席の後輩が3個もらって「よければ1個食べます?」って・・・。

ちょっと遅れてオケに行くと、新曲を初見合奏してる!どうやらコッペリアらしい。この手の曲にありがちな楽譜。やく7割が頭打ちで、あとの3割は休み。ま、こういう手抜き(!)できる曲もいいでしょ。というか市オケは木管やヴァイオリンが割としっかりしているので、こんな曲で木管の強力な人たちがソロをバシッと決めちゃったりすれば格好いいね。誰が吹くのか知らないけど。

後半にやった曲、あれ?このワルツどこかで聞いたことあるぞ!たららーりららーらら らぁりららっったらぁー・・・ハイウェイラジオ、日本道路公団の高速道路混雑状況だ!ふーんこれってコッペリアだったのね(無知)。

せんと・ばれんたいんず・でい。ついにゲット!ささくれだった心に潤いなのだ。

2003.2.9

床屋へ行ってアマデウスの練習に臨んだら、「だんな、断髪式?」と言われた。そりゃないぜ、りょさん。ってゆーか引退かよ!?

最初は皇帝円舞曲。合同練習なので市民オケその他有志のメンバーも来ている。トランペット6本?それを見て原さんが「すごいメンバーだなー。スウィングマーマレーズの**さんに郡吹の**さんに、あの**さんはFTVジュニアのOBだ」って、みんな知ってるんですか?それもすごい。

病み上がりの原さんに、無理を言ってエロイカ乗り番になってもらう。やっぱり安心なのだ。「休み休み弾く」と言いながら結局ほとんど弾いてしまった。来週大丈夫かしら。でもバッハは1本で頑張るのだ。

2003.2.7

先週金・土・日と3日連続で楽器を弾いたら、3日目はたいそう調子が良かった。この調子で今週は毎日弾くぞ!と決めたまま気がついたら金曜日。駄目だこりゃ!

なんだか今日は全体的に人数が多い。メニューはドヴォルザーク。というか春定の曲ってこれしかもらってないけど、そんなことは気にしない。あきっぺが珍しく早い時間帯から練習に来る(と言っても20:00前)。その後原さん、茂田さんも登場して、コントラバスは4人。いつもこれくらいで弾きたい。

プロの隣で弾いた感触を忘れないように、忘れないように。隣で聞いたプロの音のイメージを忘れないように。

今日人数が多かったのは、21:00から本田先生の追悼演奏会の合同ステージ「皇帝円舞曲」の練習があるからなのだ。有志による参加者たちの練習という名目なので、見知らぬ顔もちらほら。ウィンナ・ワルツが好き、モーツァルトが好き、「英雄」が好き、そんな大人に私もなりたいものだ。

2003.2.2

久々のアマデウス。エロイカ。

別の団体でモーツァルトとシェーンベルクをやっていることは前にちらっと書いたが、昨日その練習をしてきた。先週チャイコ・ウィークだったので譜読みもまったく進んでおらず、極めて悲惨な状態で練習をしてきて、かなりヘコんでいた。そんな状態でエロイカに臨んだのだが、これがかなり気持ちよくて一気に回復。譜読みが不足しているのはエロイカも一緒であるが、何が違うのか?個人的にはベートーヴェンを弾くことは、ある意味ではスポーツをこなす快楽に似ている。言葉ではうまく説明できないが。バーンスタイン曰く「ベートーヴェンのすごさというのは、すべての音が正しいということです。一つの音の後に、次にくるべき音が、常に理に適っているのです。その音を選ぶために、彼は何度も何度も推敲を重ねています。ことこの点に関しては、モーツァルトでさえも及びません。」

というわけで、ベートーヴェンは弾くこと自体が楽しい。しかし、このところのスケジュールが立て込んでおり、こちらも譜読みが進んでいない。音符の数が多くて弾けないところはいつまでたっても弾けない。今度はターゲットをアマデウスに変更しなくては。

後半はモーツァルトとバッハ。バッハはひとまずは抜粋で簡単な曲ばかりなのだが、久しぶりのせいで危ない危ない。最後はまた反省モードで帰宅したのであった。

2003.1.31

遅れて登場。しかしコントラバスは1人。おーい団員は5人いるはずなんだけど。

ドボ8の3楽章→2楽章→4楽章。ああ、音程が悪い。コントラバスのみなさん、もっと練習に来てください。

1人だとヤバいのが目立つので。

2003.1.26

コントラバスを始めてから苦節17年、ついに、ついにわしもプロのオーケストラのステージに立てるまでになったんやなあ。思えばわしのコントラバス人生も平坦なもんやなかったで。思い起こせばあれは中学・・・誰かはよ突っ込んで。

朝少し早めに文化センターに着いてホールの袖をのぞいてみる。だって、プロの舞台裏ってごっつ興味あるやんか。でも早すぎたらしく、2〜3人しかおらんかった。弦楽器の人は小さい音でボウイングを、管楽器の人はやはり小さい音でロングトーンを、みなさんきちんとアップしておられる。朝もはよからチューニングもようせんとコントラバスでドボコンなんぞ弾き出すアホなアマチュアとは心構えが違っとるがな。

余談やが、以前プロ(音大生)とアマチュアの混合オケで弾いたときに、プロアマの違いを決定的に感じたことがある。それは時間に対する感覚。15:00から練習開始やと、プロは少なくとも30分前には来て、じっくりアップしとる。練習開始の一発目にはちゃんとできあがった音が鳴らせるゆうわけや。逆にそうでないとプロでは通用せんのやろ。下手をすれば次の仕事が危うくなる。
それに対してアマチュアは、15:00練習開始やと15:00にチューニングが終わる。ひどいやつは15:00にケータイに「すまん、遅れるわ」言う電話が入る。仕事と趣味の違いとはいえ、プロのみなさんのその態度はぜひ学ぶべきやな。

10:30から公開ゲネプロ開始。曲順は本番どおり。ちなみに曲目は歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「ポロネーズ」、1分間指揮者体験コーナーで「弦楽セレナーデ」より第1楽章冒頭、祝典序曲「1812年」、交響曲第5番、ちゅうオールチャイコフスキープログラムで、その中の「1812年」がわしの出番やった。
進行を確認しながら、1曲目のリハをして、指揮者体験コーナーの算段を立てて、いよいよわしらの出番。ステージに出て団員の方々にご挨拶して、客席を見てみると、なんやガラガラやん。せっかくプロのゲネプロが見れるゆうのに、こら宣伝不足やないん?知ってたら見たがる連中結構おると思うで。

一応わしら素人のために、ゲネプロでも1曲通してくれたが、プロのゲネプロっちゅーもんはなんとあっさりしたものか。数箇所確認をしただけで、はいオシマイや。この期に及んでは、どちらかゆうと進行の確認のほうが大事なんやな。

書き忘れとったが、進行係は頼近美津子さん。いわずと知れたべっぴんさんのコンサートプランナーや。本番は頼近さんに名前呼ばれんのやで。照れてまうがな、かなんなー、どないしょ、インタビューなんかされたら(いらん心配しすぎ)。

本番では、「1812年」が終わったあとに特別出演者が花束をもらう段取りになっとるらしい。それを聞いたコントラバスのトップサイドのおねえちゃんが「えーなーえーなー、ほなもらったら花束から一本抜いて、口にくわえるんやで」「マジですか!?」「当たり前や、コントラバスならそれぐらいせんとな」さすが芸人魂ゆうやつですな。勉強さしてもらいます。

ここでゲネプロはいったん休憩。隣で弾いとった団員さんが「ちょっと弾かして」言うてわしの楽器を弾いてみてくれた。弾くなりすかさず「これ、テールピースをもっと重いやつに変えたほうがいい!」言わはった。みると、団員さんが弾くたびにテールピースがブルンブルン揺れとる。「弦を引っ張りきれてないね」ちゅうことらしい。そらどうもおおきに!今度調整に出すときに真っ先に直しますわ。
おまけに、「ちょっと弾いてみる」と自分の楽器を貸してくれはった。ブン。うぉー、むっちゃえー音しまんなー!ごっつ欲しなるわー!その後トップサイドのおねえちゃんの楽器も弾かせてもろた。これは本物の(注)ラミーや!ええ音するわあ。楽器が鳴るってこういう音なんやね。バーデン・バーデン以来、久々に思い出しましたわ。
注:わしが持ってるのはラミーのコピーで「ダミー」と名付けとるのは有名な話ちゃうの?

「1812年」が終わった後も、休憩を挟んでまだまだゲネプロは続く。が、とりあえずわしらはフリータイムや。フリータイム言うてもお目当ての子を口説いて告白タイムで「ちょっとまったー」言うとる場合やないで。とりあえず弁当食って、チケット渡しといたおかんと待ち合わせて帰りの相談をして、、、あとは、、、、暇や!

暇つぶしにあちこち探検してみる。ステージ裏に置かれたベニヤに、なんや怪しげなチラシ類がようけ貼られとる。これはなんや?ふむふむ、大阪シンフォニカー練習日程、今後の演奏会のチラシ、定期演奏会の録音の申し込み用紙、山形交響楽団団員オーディションのお知らせ!?(ひとつ応募したるか?)なるほどこら文字通り掲示板やな。にしても録音の申し込み用紙とは、まるで市オケみたいやな。

指揮者と団員の楽屋の前を通りかかると、柏屋薄皮まんじゅう、檸檬、かしわわっふるなどが並んどる。どうやらご自由にどうぞってことなんやな。柏屋ばかりなんはご愛嬌ちゅうことで。
壁には「郡山うまいものどころ」と書かれて、その下に食いもん屋の名前と電話番号がずらっと一覧になっとる紙が貼り出されとった。さすが食い倒れの町のオーケストラや(いや、ビータするプロオケはどこもそうなんやろな)。

その後、公開ゲネプロを聴きにきとったカミさんに電話したら「全然あかんでアンタ!まるでかかしやないか。もっともっと気張らな目立てへんで!」と説教されてもうた。

そんなこんなのうちに開場時間。そろそろ着替えして舞台袖に行ってみまっか。舞台袖で談笑しとるんはアマオケと何ら変わらん風景や。一つ違うのは、例によってここぞとばかりコンチェルトを弾きたおしたり、ちょっと貸して言うて知り合いのチェロを奪い取ってごりごり弾くような傍若無人な輩はおらんゆうことやね。
頼近さんも本番の衣装を着て来よった。えらいコスプレしとるで。フォン・メック夫人やて。

開演。下手の袖に陣取って、スタッフと共に客席をながめる。こらまたぎょーさんお客さん入っとるな!満席やないけ。
最初に市長の挨拶。例の本名さんのマネージャーをやっとる友人は当日舞台係やったが、「市長、長い!」と早速マキの段取りに入っとった。大変そうやなあ。

1曲目が終わって、1分間指揮者体験コーナーを袖から見る。1番手の子が「福島高校管弦楽団でチェロを弾いてます!」と元気に挨拶しよった。後輩やん。指揮姿、むっちゃ入り込んどったで。

どこぞの市長さんの話が長うなったおかげで5人の予定が3人に短縮された指揮者体験コーナーを終えて、いよいよわしらの出番。ホンマは弦セレの間引っ込んどった管楽器の団員が、頼近さんのMCの裏でわらわらと入場したあとに、わしら特別出演者が華々しく入場するはずやったが、これも誰かさんのおかげでマキが入って、管楽器のみなさんと一緒にわらわらと入場させられた。まったくどないやねん言う話や!

しっかし舞台上から見ると、ほんまお客さん入ってんねんな。こら紅白のNHKホールかダウンタウンが出た新花月かゆうぐらいでっせ。こんだけオケ聴きたいならもっと市オケにこりゃええやんか。

演奏のほうは、カミさんの説教を踏まえて弓を大きく使って大袈裟に弾いちゃるわい。両隣のボウイングの量に負けんようにな。弓をたくさん使ったうえで音をちゃんと鳴らすのは難しいんやけど、音と見てくれを秤にかけた結果、音は大勢に影響ない、というか影響を与えられんゆうことに気づいたんや。ほなカッコだけでもええカッコさせてもらいまひょゆう結論に達したわけやね。
ほな終わった後、隣のおねえちゃんに「お疲れ様、燃えてたね」とのコメントいただきました。

演奏後でっかい花束をもらった。「花のカンノ」と書いてあった。しもた!一輪口にくわえるの忘れた!わしもまだまだ若いの。

まあ何とか弓順も間違えず、無事に本番も終えて、ダッシュで着替えて、後半は観客として客席に潜入。4階席の端のほうしか空いとらんかった。そういえばさっきこのお客さんが市オケにこりゃええやん思うたが、満席に近い4階席から聴いて、こらあかんわと思い知った。さすがプロはこないな遠い席でも十分ええ音が聴こえてくるが、さてわしらは、この席で聴く人にどれだけ聴かせられる?このオケの何割かでも聴かせられるんやろか?こんなとこから聴かれることを思うとむっちゃ怖なったわ。

も一つ。4階席でもコントラバスの音バッチリ聞こえてましたわ。こら今後「ホールがあかん」ゆう言い訳できひんねん。こら参ってもうたがな。

終演後楽屋口で「指揮者体験コーナー」に登場した後輩に会った。「あの、先輩ですよね?」そうか、パンフ見よったんか。「演奏会頑張ってね」「今度カリンニコフの1番やるんです。」なんやそれ?

その後事務所で記念品もろて、本名先生にお礼のご挨拶して、解散。
そういや大阪へ転職の件、何も話がなかったの。ま、散々大阪弁で媚びを売ったので、そのうち先方から何かしら打診があるだろ・・・あるやろ。

2003.1.25

今日は第7回郡山きらめき21ふれあいコンサートのリハーサルやった。楽屋口から大ホールへ入ってみる。むむ、なんや若いねーちゃんばっかりやないか!とりあえずどこへ行けばええねん?そういや指揮者の本名先生のマネージャーをやっとる友人が、さっき電話で「来たら本名さんの楽屋に顔出してよ」言うてたなあ。ほなとりあえず下手しもてに楽器をおいて、楽屋へ行ってみまっか。

楽屋で本名先生とご挨拶。どうもこんちは。今日はお手柔らかに頼んまっせ。覚えてまっか?14年ぶりの共演やね。当時わしは高校生で、福島高校・福島女子高校合同コンサート振ってもらいましてん。モーツァルトの「アヴェ・ベルム・コルプス」とバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」をたいそう気張って弾いたんやけど、先生は厳しくて「きみたちがこの曲をやるのは10年早い!」言われてかなりへこみましてん。とは言えまへん。

コントラバスのところへ行く。なんや、おねえちゃんばっかりやん!首席は男やけど外人さんやし。ちゅーか、なんかみんな若いんやないの、大阪シンフォニカー交響楽団。

「1812年」ちゅう曲は、2本のヴィオラと4本のチェロによる、厳かなギリシア正教の聖歌で始まりよる。ほんで管楽器が加わって徐々にテンションが高まっていって、そのクライマックスで全オーケストラのTuttiが鳴り響くんや。ちゅうことは最初の1音を出すまでに余計なことを考える時間がよーさんあるゆうことで、いざ音を出す瞬間にはすっかり緊張のピークにまで高まっとった。おかげで最初の2ページくらいはヘタレな演奏になってしもた。
こないだ家でカラヤン指揮のCDに合わせて弾いてみたんやけど、ラ・マルセイエーズが聞こえる速い部分がまったくついていけず、こらやばい思うてかなりさらっていったんやが、やっぱり駄目やった。付け焼刃はきかへんちゅーことや。

コントラバスの1ページから2ページへの譜めくりは、短い間隔で、しかもオケがピアノの中でめくらなあかん。最初の譜めくりのとき、思わずバス椅子にぶっつかって、ゴン、とでかい音たててもうた。隣の人に「ここ、めくりどうしましょう。早めにめくっちゃって大丈夫ですか?」言うたら「・・・お好きにどうぞ」やて。相手はプロやった。どこでめくろうが問題ないやん。アホなこと聞いてもうた。

しかしそれにしてもでかくてよう響く音や。腕前も楽器もええんやろなあ。しかも音程が合ってるのは当たり前。こちとら素人や。「開放弦弾いてええんやろか?」「ハイポジ外したらヤバイから霞んだろか?」とかいろいろ考えてまうがな。

ちなみに今回配られたパート譜は、スコア(音友のやつ)と比べるといくつか音が違うところがありよる。前にやった別の版のパート譜(KALMUS)を引っ張り出してきて比べたら、意外にもKALMUSの楽譜はスコアに極めて忠実やった。どうやら今回配られたパート譜が一番怪しいの。
せやけど実際に本番で使う楽譜は、別に修正されとらん。どう弾くのか思っとると、ちゃんとスコア通りの音で弾きよった。実際どうやってん?と聞こう思うとったら、あれよあれよという間に「1812年」の練習は終わり、我々はほな撤収、団員の皆さんは次の曲いきまーす、ってとっとと追い出されてしもた。

ま、せっかくの機会やし、萎縮してもなんもええことあらへん。ここはひとつ、好き放題やらしてもらいまっせ。明日は。

2003.1.24

この冬一番の大雪の中、文化センターについてみると、まるで弦楽合奏状態。管楽器わずか3名。この雪じゃしょうがない。

ドボ8の1楽章を、結構細かくやった。冒頭のチェロの旋律の裏のPizz.など、オーケストレーションのせいか、音程が悪いと大変目立つ。神経を使うのだ。
練習番号Bのヴィオラ、チェロがdiv.で弾くところ、チェロは2本だったから、ヤンチェさんとみーさんがそれぞれのパートを担当。ディヴィジは常々「下のパートが大事」だと思っていたのだが、さすがみーさん、音程も良く音楽的にもダイナミックで格好良かった。人数が増えてもこれくらいの精度の高さなら言うことないのだが。

2003.1.17

体調不良で1週とばして、今年初の市民オーケストラ登場。春の定期演奏会の曲目が決まったらしい。

とりあえずメニューはドボ8。2〜4楽章。ドボ8の2楽章ってとってもきれいな曲だよね。譜面が簡単だからアンサンブルに注意を払えるし。
あんまり書くこともないけど、結構楽しい練習だった。ただ、出席状況は相変わらずなのだ。

2003.1.5

新年一発目は、またエロイカとモーツァルトだった。うーん、譜読みしたのを忘れそう。
今年前半は毎月本番があるので、譜読みだけでも結構たいへんなのだ。ただいまシェーンベルク/浄夜とモーツァルト/ピアノ協奏曲第14番の譜読みの真っ最中。

2002.12.21

気合を入れてバッハの譜読みをしていったら、練習はエロイカとモーツァルトだった。

エロイカの2楽章。コントラバスだけに装飾音符がある。ダラララァン。しかし微妙なのは、似たような音型で装飾音符とそうでないものが混在していることで、私は当然目の前にパート譜があるから分かっているが、次の拍の頭から出るパートはコントラバスが装飾音符なのかそうでないのか分かっていないとタイミングが合わない。常々合わせるのにどうすべきか悩んでいたのだが、今日「コントラバスは譜読みができていない」と指摘されてしまった。コントラバスの譜割が間違っているから頭から出るヴァイオリンなどとずれるということらしい。違うんですぅ。すっごく注意してパート譜見てます。それにテンポもすっごくインテンポで出ています。ヴァイオリン族はちょっとためて出ています。そのズレです。だから「今ここでやっても時間の無駄だからコントラバスはよく譜読みしてきてください」なんて言わずに今ここでやってほしかったんですけど。

2002.12.20

半月ほど空いたので、楽器が鳴らない。

今日はマーラーかと思いきやドヴォルザークの8番でした。実に15年ぶり。私の初めて弾いた交響曲なのだ。そしてそのとき以来2度目。でもほとんど暗譜していた。うーん、これって才能?
でも楽器は鳴らないし、コントラバスは一人でしかも音程悪いし、、ヴァイオリンが意外と弾けてないし、今ひとつつまらなかった。
初見大会にしては三瓶くんは頑張っていたのでは?あれを捕まえるのは可哀想なのだ。

2002.12.6

3度目のマーラー。これまでの練習で、我がパートの出席者数は延べ5人。他のパートにも申し訳ないが、div.とかあんまりできないので自分もつまらない。

第1楽章。まだ譜読みです。ゆっくりです。うちのパートはそんなに難しいところがないのでつまらないです。

第3楽章。Soloです(私としてはSoliでも良いです)。ファゴットいませんでした。最後の一小節のファゴットとかぶるところ、以前はどうしてもファゴットが高く、バスが低くなってしまい苦労したのを思い出しつつファゴットの方向を遠い目・・・。
そうそう、今日は初めてアップからのボウイングを試してみた。感想は・・・うーん、一回しか弾かなかったのでよくわからない。でも思ってたほど弾きやすくもなかった(もっと弾きやすいかと思ってた)。昔聴きに行ったシティフィルのコントラバスがアップから弾いていた。N響の池松さんとお話したときも「アップもありだね」と言っていた。でも大学時代、当時習ってた先生に「このソロ、アップから初めてはどうでしょう?」って聞いたら「なに、アップ!?あり得ない!」と仰天されたので、それ以来このボウイングは封印した。そろそろその先生の呪縛もなくなってきたし、今回はどうしようかなっと。

ソロが終わったらこの楽章、頭打ちのピチカートしかありません。技術的成長が頭打ちってことじゃないです。こんなこと書くとまたオヤジギャグだとイジメられる。

それにしても相変わらずのこの内容では、練習にきても意味がない。出席率が悪いって話題になるけど、これじゃ逆に練習に来たくなくなるかも。

2002.12.1

アマデウスの練習。モーツァルトの交響曲第25番とバッハの管弦楽組曲第2番の楽譜が配られる。エロイカもコピー譜が配られる。

まずはエロイカから。前回初見だったが、そのときは原譜を使用していて、練習後返却していたので、今日もほぼ初見状態。でも、やればやるほどいい曲だ!場数を踏んでいるうちのカミさんが「コントラバスとして最もやりがいのあった曲」と言うだけのことはある。さすがに初見では弾けない箇所があちこちあるが、ちゃんと弾けたら本当に楽しいだろうなあ。譜読みしたり練習したりする意欲を湧かせてくれる曲。
2楽章の装飾音符が今ひとつしっくりこない。どう弾けばよいのだろう?

続けてバッハの管弦楽組曲。初見が利かない私にとっては難しい。弦楽とフルート一本だから、弦は相当バランスに気をつけなければならないのだろうが、今日は気をつけてられませんでした。これも譜読みしなきゃ。モーツァルトも含めて、今回はどれも譜読みをしたくなる曲だ。

2002.11.27

マーラーの2、4楽章。1stばよりんが1人(途中から2人)というこの状況、もしかしてマーラーの交響曲演奏史上最もヴァイオリンの少ない演奏だったのでは?ギネスに申請せねば。
コントラバスも1人だったが、これはいつものことなのでどうということはない。ちなみに茂田さんは練習日を間違えて29日に来たらしいということは内緒である(2002.11.29)。

だからといって「今日は練習なし!」というわけにはいかないのだ。せっかく時間をやりくりして出席した人たちのために、どんなにバランスが悪くても練習は執り行われるのだ。あ々、無常。

話は変わるが、「第7回郡山きらめき21ふれあいコンサート」というコンサートが、来年の1/26にある。出演は本名徹次指揮、大阪シンフォニカー交響楽団なのだが、なんとそのオーディションに合格したのだ!これで私も来年からはプロ奏者。サインは今のうちにお願いしますよ。
というヨタ話はおいておいて、このコンサートは市民と合同で演奏するステージがあり、そのオーディションに合格したのだ。ああどうしよう、大阪シンフォニカーのコントラバスの首席が目をうるうるさせながら「君、ぜひ大阪に来てくれ!」って言われたら。収入や手当の話も聞いておかなくちゃ(ヨタ話終わり)。

2002.11.23

内緒のオーディションを受けてみる。詳細は合否が分かったら発表。

2002.11.22

定期演奏会後一週間のお休みを挟んで、市民オーケストラ再始動。例によってやや遅刻気味で19:40頃到着する。岡部先生はまだ外でタバコを吸っていた。ああ、間に合った。と、そこへ出てきたはまっちゃんが「だいじょぶっす。まだ一桁っす。」中へ入ってみると、驚きの出席率の悪さ。到着順位が一桁だったらしい。どうやらこのオケは本番が終わるとお休みしても差し支えないらしい。比較的管楽器のほうは出席率が良いのは、意識の違いの現れであろう。

また間が悪く、入団希望者?と思われる若い人たちが4、5人来ている。こんな人数での合奏を見せられたら、逆に入る気なくしちゃうんじゃないの?

遅れること40分、20:10のスタートで、気になる曲は、マーラーの1番。人の集まり具合が悪いため、形になりやすいところからってことで・・・3楽章スタート。しかもティンパニもいなかったので、ホントの意味で「コントラバス・ソロ」でマーラーの練習は幕を開けたのだ。
あれがソロだということに何人が気付いただろう。そもそもコントラバスが1本しかいなかったのだから (^^ゞ
すごく緊張する上に、ティンパニなしだとテンポにも気をつかうし、かなりやりにくかったんだよね。というか、あの練習の開始についてこれだけ感想を書くのは私だけだろう。

途中からえみーご合流して、1楽章。テンポが揺れるので、初見であわせるのは非常に困難。そんなに難曲ではないと思うが。

練習の終わりにインペク服部氏が一言、「一週間の休みがあるのだからみなさんある程度勉強してくるのかなあと期待していたら、そんなことなかったんですね」に同感。言ってしまうということの是非はともかく。マーラー経験者にはつまらない合奏だったに違いない。

2002.11.17

今年もまたアマデウスの練習が始まったのだ。ああ、年末だなあ。

メニューはエロイカ。前回がビゼーで、前々回がベト1で、その前、つまり3回前にアマデウスで取り上げた曲なのだ。どちらかと言えば「最近やった曲」と言ってよい。だが私はその年はアマデウスの予定を聞く前に別の予定が入っていたのでキャンセル。よって私にとっては初エロイカなのだ。

でも皆さん結構忘れておられるようで、存外ヘロヘロな演奏。これがアマデウス?って感じ。もうほとんど完成してるのかと思ってドキドキしてたのに、初見の私と大して変わらないレベル。私は一度やった曲はそうそう忘れないのだ。楽器のテクよりそういう記憶力と本番の集中力の高さだけで勝負してるので。

というか初見でここまで頑張った自分を誉めてほしい、と帰ってカミさんに話したら「すごーい」と乾いた誉め言葉を頂戴した。ともかくこれでベートーベン残すは4番のみ。

2002.11.15

J.B.E.営業@片平中学校。

あらかじめ「MCは一切考えてませんから」と言っておいたのに、現地でいきなり「団体の紹介と、一人一人の自己紹介と、曲の紹介と、できれば楽器紹介も・・・」なんて言われる。快く引き受けて、そのまま高橋くんへ流す。彼はJ.B.E.司会者プロジェクトなのだ。

本番1時間前に言い渡されたとは思えない流暢な司会で演奏は進んだ。ブランデンブルクの1楽章はとても軽快なテンポで、みんながようやく弾きなれたことを感じさせる。
しかしハプニングは3楽章で起こった。冒頭でばよりんとびよらがいきなりズレてくれたのだ。文化センターの大ホールでリハーサルをやったときと同じだ!2小節目の3拍目から入る我々は非常に困るのだ。とりあえずはコンサートマスターに合わせるということでびよらの人には泣いてもらった。が、しかし、繰り返した後の2回目でもまったく同じズレが発生したのだ。我々もまた前例に倣ってコンサートマスターに合わせる。同じようなズレが、低弦・チェンバロが抜けるたびに発生する。とりあえずその都度びよらに泣いてもらって最後までたどり着いたが、極めて遺憾な演奏であった。

遺憾その1:前回の反省が生かされていない。大きなホールで弾くときは、普段ひふ科でやるときとは比べ物にならないほど相手を聞くことに神経を使う必要がある。それを器楽祭で体験したはずなのに、まったく同じ過ちをおかした。

遺憾その2:繰り返した後の2回目にそれを修正できなかった。まったく未熟。

弦のアンサンブル能力を高めるために始めたJ.B.E.は、ここでその目的がまったく成就できていないことを露呈した。今までの練習はいったいなんだったのだ。連中を買いかぶりすぎていたのか。「雰囲気が良かった」「楽しかった」など聞く耳は持たない。
分析するに、原因の一つは田中さん(&ばよりん族)とその他の人たちのテンポの感じ方に最後まで壁があったこと。つまり、私としてはびよらが走ったのではなくばよりんが遅れたと考える。猛省を促したいところだったが、打ち上げがあったためそんなおサムい話もできず。本当はもっと高いレベルの反省材料を挙げたかったのに。

次回はもっとキビシクやるのだ。

2002.11.13

今度こそJ.B.E.営業の最後の練習@ひふ科。モーツァルト2曲は弾く機会もおおいからであろう、まあまあの出来。レスピーギは今ひとつ。バッハはまったく気の抜けた演奏。田中さんが風邪をひいているからか。
こんな練習をするために集まったのでは集まった人に申し訳ないし、そもそもこんな練習をするために集めた団体ではない。個々の自発性の足りない練習はつまらない。


この日記は秋の定期演奏会で区切ります。昨年度の日記はこちら