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(飼育委員諸君へ)
「うさぎは歯がいのち」だよ。 だから悪い歯はいろんな病気のもとになります、歯がのびすぎると、口の中が悪くなったり、胃や腸、眼や耳が悪くなったり、首が曲がったり、あごの下のリンパ節がはれたり、色んな病気の原因になります。
歯をのばさないようにするためにはやわらかい餌ではなく、乾かした牧草(ぼくそう:牛などにあたえる草)をあたえよう、牧草はかたいから一生けんめいかむでしょう、だから、歯がすりへって、のびないんだよ。
(先生方へ)
◆病気の診断はなかなか難しいものです、一応、質問に対する回答と言う形で書いておきましたが、実際に見て、検査して、そして診断するのが間違いありません。従って、書いてある回答は一例だと思って下さい。
◆また、消毒薬等劇薬、毒薬に指定されているものが多いので、その保管には鍵をかけ、取り扱いには十分注意して下さい。
◆動物を世話したり、触ったりするときはその前後に手を石鹸で洗うことを徹底させて下さい。

Q50:うさぎの健康だかどうかはどこを見ればよいでしょうか?
| 歯が悪いのかな? |
ほかにどんなですか ●−−−ペレットやおろしたものは食べる
(Q51をクリック)
●−−−野菜をくわいたままで居る、また
は、きざむと食べる(Q51)
Q52:あまり食べず、よだれをたらしています、病気でしょうか?
| おなかのぐあいが悪いのかな? |
ほかにどんなですか ●−−−舌なめずり、あくび、歯ぎしり、よ
だれ、(Q52も見て)
●−−−歯を鳴らす、口をくちゃくちゃす
る、(Q53をクリック)
●−−−うずくまる、(Q53をクリック)
●−−−便がつながる(Q54参照)
Q56:やわらかい便やげりをして、やせて行きますどんな病気でしょうか?
| かぜじゃないでしょう |
57:クシャミ,鼻みずを出し、鼻の先や前あしの内がわが汚れており、元気が無いようなのですが?
| ひふ病かな? |
Q58:耳をかゆがり後あしでひっかいて血が出ることもあります、どうすればよいですか?
| ケガしてるのかな? |
Q60:足の裏の毛がぬけ赤くなっています、大丈夫でしょうか?
Q62:ケガをしているようなのですが、どうすればよいですか?
| だいじょうぶでしょう |
Q64:フンを食べてるみたいなのですが、栄養分でもたりないのでしょうか?
| 神経がおかしいかな? |
| 眼の病気? 軽くみないでね! |
★Q50:うさぎの健康状態はどこを見たらよいでしょうか?
★A50:先ず、普通の健康な時のようすを知っておくことが必要です、うさぎはどちらかと言えば夜行性なので、昼間は餌を食べるときのほかは寝てることが多く、ようすがよくわからないことが多いかもしれません、特に、箱飼いやケ−ジ飼いでは分かりにくいでしょう。こんな時は広いところにはなしてみて下さい、歩きかたがおかしくないか、そして、次のようなことを特に注意してみましょう。
●耳の中はきれいですか、 ●目やにがついてませんか、
●鼻水が出ていませんか、 ●よだれが出ていませんか、
●足の裏がすりむけたり、うみを持ったりしていませんか、
●食欲はありますか、 ●尻が汚れていませんか、下りは?
●背中の骨がさわって、わかるようでしたら、やせています、
以上の点をよく観察して、当てはまるものがあれば以下の病気のところを参考にして下さい。
★Q51:食べる気ははあるようなのですが、食べていません?
★A51:うさぎの歯がおかしのではないかな、
●ペレットやすりおろしたものは食べる−−この場合はおく歯の
のび過ぎが考えられます。
●野菜をくわえたままでいる、または、きざむと食べる−−切
歯(前歯)が悪いのでしょう。
いずれも、獣医さんに歯の治療をしてもらったほうがよいでしょう
。(Q52参照)
前歯(上:前後二重になってます)。
前歯(下)
★Q52:食べたがらず、よだれをたらしています、病気でしょうか?
★A52:歯がのびすぎると、うまくかめなくなります、上下のかみ合わせが悪くなったためでしょう、ニッパ−でのびすぎた歯をカットして下さい、切った後はやすりで角を少しけずって下さい。
獣医さんにお願いした方がいいかな。
予防としてはうさぎの前歯はどんどん伸びるので、かじって、歯をすりへらせるように、木の枝かかたい板きれを入れておいて下さい。
★Q53:エサをいつもの半分も食べないのですが?
★A53:うさぎによっても違いますが、
●舌なめずり、あくび、よだれ −−−(Q52参照)
●歯を鳴らす、口をクチャクチャする−−口内炎や胃炎を起こしている 場合が多いようです。消化の悪い物や歯の病気が考えられますね。 胃腸薬を投与し、消化の良いエサを与えて下さい、歯の病気のようで したら獣医さんだね。
●うずくまている−−−腹いたや弱っている時のようすです、色んな
病気が考えられるので、これも獣医さんだね。
●便がつながる−−−毛を飲み込んだのでしょう、消化剤を与え
てみて下さい。(Q54毛球症)参照
★Q54:腹がふくれ元気もなく、あまり食べないのですが?
★A54:鼓腸症(こちょうしょう)かも知れません、腸、特に盲腸(もうちょう)にガスがたまり、腹がふくれ、元気や食欲が無くなり、ひどくなると胸が、おし上げられ呼吸がしにくくなって、死ぬこともあります。原因は発酵(はっこう)しやすい飼料、たとえば新芽の豆科植物、クロ−バ−などをたくさんあたえたり、サツマイモやいもづるの食べ過ぎの場合におこります。
なおすには消化剤を1日2回くらいあたえて下さい。
年をとったうさぎの場合は、飲み込んだ毛がたまった毛球症(もうきゅうしょう)もうたがわれます、これは盲腸(もうちょう)の中に毛玉が出来ています、うさぎは年に4回毛がわりします、そのとき毛ずくろいしているうちに、毛を飲みこんでしまったのが、ふんといっしょに出てこなくなり、たまってしまうんですね。
売られているうさぎ用の毛球をとりのぞく薬をあたえて下さい、人間用の蛋白消化酵素剤もききます、なかなかなおらない場合は、 獣医さんにお願いして手術して貰った方がよいでしょう。 ただし、ウサギの手術はキケンをともないます。
★Q55:下りをしているかどうか、どうして見分けますか?
★A55:うさぎは盲腸便(もうちょうべん)と言う軟らかい便をときどきしますが、これは食べてしまいますので、普通見られません。
ところが、本当のげり便ですと食べきれず、床につけたり、尻についていたりします、しかし、何頭も一緒に飼っていると、どれがしているのかわかりませんね、そんなときは、よ−く一頭一頭見てみますと、尻のまわりが、汚れているのがいます、それが下りをしているうさぎです。
★Q56:軟い便やげりをしてやせて行きますどんな病気でしょうか?
★A56:次のような病気が考えられます。
1.コクシジュウム病:私たちの調査でも一番多く見られた病気です、うさぎはフンを食べる習性があり、なおすのが難しい病気の一つです。うさぎのコクシジュウム病には肝ぞうに寄生する場合と腸に寄生する場合とがあります、肝ぞうに寄生すると軟い便をして弱ってゆきます、腸に寄生すると、悪臭のする下りをします。いずれも1〜2kgの子うさぎがもっともかかりやすく、大きくなったうさぎではかかってもほとんど変わりません。
薬はコクシジュウム用の薬、サルファ剤があります、サルファ剤で注意することは3日間以上、続けてあえることはさけることです、なおったようすがないときは7日間おいてから、また、あたえて下さい、あたえる方法は水かエサに薬の袋に書いてある、きめられた量をまぜてあえて下さい。.................................これらの薬を買うときは獣医師の指示書(処方箋の様なもの)が必要です。
2.クロストリジュウム菌による下痢:この菌はうさぎの大腸にはいつも、少し住んでます、この菌がとつぜん増えて毒を出し、うさぎが死んでしまうことがあります、原因は二つほど考えられます、一つは多くの菌に効くと言われる抗生物質を使ったときです、腸の中にいる乳酸菌などの良いはたらきをする菌が死んでしまい、悪いはたらきをするクロストリジュウム菌が増えるからです、もう一つはいも類の食べ過ぎです、毒になる物質が出来、はげしい下りで死にます。
3.その他の下痢:悪い飼料(くさったもの、凍ったもの、ぬれたもの、変質したもの)をあえたり、体を冷えさせたりすることでも下りをします。元気、食欲が無く、角の方にうずくまります。
なおすには、まず原因をとりのき、胃腸薬をあえてみて下さい。
★Q57:クシャミ、鼻汁を出し、鼻の先や前足の内がわがよごれており、元気がないようなのですが?
★A57:パスツレラ感染症(スナッフル):これはパスツレラ菌によって起こります、また、ボルデテ−ラ菌も関けいしていると言われています、症状が軽くなったり重くなったりをくり返している内に、子供やとしよりのうさぎは、だんだん悪くなり、肺炎もおこして死んで行くものもありますが、それ以外はだらだらと続ことも多いようです、この場合、気長になおさなければなりません。菌は持っているが症状を出さない場合もあります。
なおす方法としては抗生物質などをあたえます、クロマイ、バイトリルなどがよいでしょう、抗生物質は腸にも、えいきょうしますので、腸の薬もあたえた方がよいでしょう、環境や栄養にも注意し体力を落とさないようにして下さい、うさぎ舎や箱を完全に消毒して下さい。
★Q58:耳をかゆがり後ろ足でひっかいて血が出ることもあります、どうすればよいでしょうか?
★A58:耳疥癬(みみかいせん):疥癬虫(かいせんちゅう)が皮ふの下に入りこんでおります、なにもしないでおくと皮ふがガサガサになり、血が出たりして、ますますひどくなりますので、治療が必要です。
イベルメクチンの7〜10日間かくで連続投与を行うのがよいでしょう。(獣医さんに診て貰う方がいいかな)
★Q59:フケや毛がぬけ、かゆがっている?
★A59:白癬菌(はくせんきん)症:フケが出て、かゆがり、毛がぬけます、箱の中を清けつにし、乾そうさせることが大切です。治療としては真菌用軟膏(なんこう)をぬるのがよいでしょう。
沢山増えすぎたり、環境が悪いときに、ストレスでも毛がぬけることがあります。小屋や箱もクリアキルで消毒して下さい。
★Q60:足の裏の毛がぬけ赤くなっています、大丈夫でしょうか?
★A60:金アミの床、かたすぎる床、よごれた床などの場合になります、ひどくなると、かかとの皮ふが厚くなって傷になって、ぐしゃぐしゃになることがあります、しいている物を多めにしき、清けつにすることです。治療としては抗生物質軟膏をぬって下さい。
★Q61:体の後半分が動かないようなのですが?
★A61:大腿(だいたい)骨などの骨折、背骨の骨折、運動失調(うんどうしっちょう)がうたがわれますね。いずれも、獣医さんにお願いするしかありません、大腿骨骨折は適切な処置で治りますが、背骨の骨折はなおらない場合と治る場合があります、ぐるぐる回る旋回(せんかい)運動などをする運動失調はなおらない場合が多いようです。らんぼうにあつかったり、だっこしていて、落っことしたりすることも原因になります。
★Q62:ケガをしているようなのですが、どうすればよいですか?
★A62:血の出ているところを手でしばらく圧迫して下さい、血が止まったらイソジンやオキシド−ルで消毒しておきます、ぬり薬とくに抗生物質軟膏は使わない方がいいでしょう、うさぎがなめて腸がおかしくなるおそれがあります。
すりきずのようなものはガ−ゼで少しおさえた後、血がにじまなくなったら、イソジンやオキシド−ルで消毒しておいて下さい。
★Q63:おしっこが赤いのですが病気ですか?
★A63:うさぎのおしっこは透明でなく、いつも、にごっているのが普通です、食べ物によっても赤、黄色、茶色に変わります。ただし、おしっこがたまる袋に細菌が感染する膀胱炎(ぼうこうえん)やおしっこを通す管に石がたまる尿路結石(にょうろけっせき)になると血のおしっこをすることがありますので注意して下さい。いつまでも赤い場合は、その病気かも知れません。
野うさぎのメスの場合だけど雪の上に黄色いシロップをこぼしたような穴があることがあります、これがオシッコです、2〜3月頃だと、ピンク色ともオレンジ色ともつかない跡(あと)を見つけることがあります、これは発情して生殖器から出たものの跡で、昔、漁師さん達は”赤ション”呼んでいたもので、この臭いをオス達が嗅(か)ぎつけて追ってきて、交尾するんです。イエウサギだって繁殖期にはこの赤っぽい分泌液を出すかも知れないよ。
★Q64:フンを食べてるみたいなのですが、栄養分でもたりないのでしょうか?
★A64:フンを食べるのはうさぎの習性ですから心配はいりません、ウサギは2種類のフンをします、エサを食べてから最初に出てくるフン、これはタンパク質やビタミンをいっぱい含んだ栄養満点のフンです、これをウサギは食べます、それが腸で消化されて出てくるのが2回目のフンで、いつも見ているコロコロしたフンです、これは粕(カス)です、これは食べません。( 病気Q56:コクシジュウム症を見て)
★Q65:小屋の消毒はどうすればよいですか?
★A65:消毒の前に小屋が消毒しやすいようになっているかどうかも大切です、小屋の中に動かせないものが沢山おいてあるようではきちんと消毒できません、床がコンクリ−トになっているかどうか、運動場は土でかまいません。
先ず、うさぎをケ−ジなどに入れて、どこかに移しておかなければなりません、中に入っているものは片づけないまま。次に、動力フンム機で消毒剤(クリアキル、オスバンなど)を天じょうから床まで十分にまきます、半日くらいそのままにしておき、その後、中のものを外に出して、水で良く洗い汚れを落とします、中はフンム機で良く洗います。運動場には水ができるだけ行かないようにします。
次の日に外に出したものを中に入れ、小屋の中全体をフンム機で軽く消毒します、十分乾そうしたら、うさぎを入れて下さい。
運動場の消毒は土ですので、消石灰を十分まき、土の中にもまざるようにします。これを少なくとも1年に1回は行って下さい。
★Q66:バランスが悪く、ころころひっくり返るのですが?
★Q66:何か神経がやられ、うまく運動できなくなり、フラついているようですね。
原因は内耳炎、中耳炎などで細菌や微胞子虫(びほうしちゅう)が脳の中に入っているか、その他、てんかんや中毒などですが、うさぎの神経障害(斜頚(首曲)もそうです)は、はっきりと区別するのが難しい病気です。
症状が長期になると食欲が無くなり、糞を食べることも出来なくなったりして弱ってきます、一度、獣医さんにみてもらうことをおすすめします。
★Q67:首が少し傾いてきました、斜頚(しゃけい:首曲)でしょうか?
★Q67:斜頚の初期でしょうね。何かの原因で神経がやられたことによるのが原因です、内耳炎や中耳炎、前庭(脳)傷害によるものが多いとされています、症状としては斜頚の他に運動失調(Q66の様な場合も)や立てなくなる場合もあります、はじめは食欲もなくなりませんが、長くなると、えさを食べることも糞を食べることもできなくなり、弱ってしまいます。
早めに獣医さんに行った方がよいでしょう。
★Q68:白い目やにが出ます
★Q68:目やにを出す病気はいろいろ考えられます。
涙嚢炎(るいのうえん)−−これは前歯や切歯が伸びて、涙の通る管をを変形させたり、圧迫している場合に、そこに細菌が感染し起きます、症状は涙を流す、膿性眼脂(白い涙様)が見られます。歯の治療が必要です。
結膜炎(けつまくえん)−−これは単に細菌が感染した場合ですが、症状は涙嚢炎と似ています。抗生物質が入った目薬をつけて下さい。
角膜炎(かくまくえん)−−これは眼に傷をつけた場合に起こります、目薬をつけてやればなおりますが、細菌が感染すると結膜炎を起こします。
パスツレラ症−−パスツレラ菌の感染によるもので、涙を流し、目やに、鼻汁が白色になる眼のまわりの毛がぬれ、そこの毛がぬけたり、赤くなったりします、病気が重くなると内耳炎、中耳炎を起こします(耳あたりをかくようなしぐさをすることもあります)。
歯がうまくかみあわない(不正咬合:ふせいこうごう)によるもの−−上あごのおく歯が伸びて涙が鼻に通る管を圧迫し、涙嚢炎(上記)を起こします。歯をなおすことが必要です。
その他−−スナッフル病から来るものがあります。
以上のように、目やにと言ってもいろいろな原因が考えられますので、獣医さんに見て貰うことがよいでしょう。
★Q69:熱中症について教えてください
★A69:症状としては口を開いて苦しそうの呼吸します、目の粘膜が赤く充血します、ひどくなると吐いたり、けいれんします。
夏を経験したことのない若いウサギほどなりやすい、床がコンクリ−トで日射が当たるところは注意が必要です。
様子がおかしい時は、日が当たらなくても気温の高い時は扇風機などで風を送ってやる必要があります、氷を入れた水でタオルをしぼり、首や股にはさんでください。
脱水を起こしているので、あまり冷たくない水やポカリスイットを少しずつ与えてください。
しかし、熱中症は急を要しますので、気がついたらすぐに動物病院へ連れて行くのがいいですね。