先生のための飼養管理講座

随時アップしたり、追加したいと思っています

 

序 章 飼育に関する考え方

第1章 飼料と水

第2章 器具類

第3章 飼う種類

第4章 環境(季節に合わせ随時upします)

第5章 季節で注意する病気(春、秋工事中)
鳥インフルエンザについての理解(07.12.12up)

死亡した野鳥を見つけたら(09.2.17up)

第6章 繁 殖

第7章 共通感染症(工事中)

 

序 章 飼育に関する考え方

1. 児童全員が飼育経験を持てるようにすること。

命の大切さを分らせるには飼育経験が必要です。たまに、動物を見たり、触ったりするだけでは動物園に連れて行くのと何ら変わらないでしょう、アニマルセラピーを期待するだけなら、それでもよいでしょうが、命の大切さを教えることにはなりません。

飼いながら動物のことに関心を持ち、可愛がり、心配する心が大切だと思います。

ところで、現在の動物飼育は飼育委員が担当しているところが多いようです、クラス全体が飼育を経験するわけではないですね、これでは飼育担当以外は飼育の経験をせず、命の大切さを学ぶ機会がないまま卒業してしまいます。この解決には例えば4年生全員を飼育委員にし、交代で飼育するような方法もありますね。

要するに、小学校に居るうちに全員が飼育経験ができるようにすることが大切です。

2.にわとりやうさぎのどんな種類を飼うか、これも重要なことです。
これについては第3章をご覧になってください。

3. 飼育頭羽数のコントロ−ル

飼育頭羽数は学校飼育においては最も基本的なことで総てのことに影響します、不衛生、病気、飼料量、糞尿量、そして児童のやる気にまで影響します。

例えば数が多いと糞尿で部屋が汚れ、病気の原因になります、そればかりか飼料も沢山必要となり、経済的にも問題でしょう、汚い飼育小屋は児童の意欲も無くします。

飼育頭羽数は基本的に、にわとりで♂1羽、♀2〜3羽、ウサギの場合も♂1匹、♀2〜3匹が適当でしょう。

しかし、これを守れないのが現実です。

ウサギは放っておけば勝手に交尾し、1回に3〜5匹生まれ、しかも年に2回は産みますので、あっと言う間に増えてしまいます、これを防ぐためには♂の去勢は必ず必要です、死亡して数が少なくなったときには、他よりもらって来るのがよいでしょう、自分のところに居る♂♀で、何世代も増やすのは近親交配につながり、弱い仔が出来てしまいます。

にわとりの場合は卵を抱き始めたら4〜5個抱きますので、多すぎると思われる場合は、10日目頃に多いと思われる数を取り上げてしまってください、それより早い日数で取り上げると、又産卵しますので注意してください。

 

 

第1章 飼料と水

【にわとり】

1. 飼料の種類

にわとりの飼料には幼すう用、中すう用、大すう用、成鶏用の4種類があります。

●幼すう用はふ化後、4週令くらいまで与えます、4種類の飼料の中では一番、粒が小さく、粉の状態です。これはヒナが食べやすく、しかも、消化しやすいためです。

●中すう用は5週令から10週令くらいまで与えます、粉の状態は幼すう用よりは少し粗くなります。

ヒナにはまだ抵抗力がないために、幼すう用と中すう用にはヒナが丈夫に育つように薬剤が少しは行っています。成長期なのでたんぱく質の含量も高くなっています。

●大すう用は11週令から20週令くらいまで与えます、飼料の性状も成鶏用とほぼ同じになり、粉の部分と粒の部分が混じった状態です、このエサには薬剤は一切入っていません、これは20週令くらいになると、卵を産む鶏も出てきますので、卵に薬剤が移行するのを防ぐためです、また、たんぱく質の含有量も4種類のエサの中では一番低くなってます、これは卵を早く産みすぎるのを防ぎ、骨格を作るためです。

●成鶏用飼料は粉の部分もありますが、粒も大きくなります。普通は卵を沢山生むようにたんぱく質もカロリ−も高くなっています。勿論、薬剤は入っておりません。

●以上は配合飼料で栄養のバランスもとられていますが、他に3種混合と言ったような基礎飼料となるものもあります。

飼料で注意しなければならないこと
配合飼料は長期間、袋に入ったままにしておくとカビが生えたり、細かいダニがわきます、特に、6月から夏におおい、えさ袋の口をあけ、スノコ板などの上に置いて下さい、それでも長期間袋に入れて置かなければならないとき(買いすぎです)は紙の上に広げ、乾燥してください。また、カビの生えた飼料を雛に与えますと「カビ性肺炎」になり、死亡することもあります。

 

2. 飼料と水の与え方

●ヒナの餌付け: ヒナが生まれた時、あるいは生れたばかりのものを譲り受けた場合、まず、水を与えます、ヒナは水を知りませんので、体を軽く握り、くちばしを水につけてください、このようにして水というもの、そして水のある場所を教えます(自然に覚えるものもあります)。

器具はヒナが首を伸ばして十分届く入れ物を使ってください、例えば皿のようなもの、水は1日に2−3回取り替えてください。

●エサはヒナが水を飲んで、しばらくしてから幼すう用を与えてください、少し固めの紙か、お菓子箱のふた(ふちの浅いもの:ヒナガまたいで入れる)などにエサを少し入れて与えます。生まれたばかりのヒナはお腹の中に卵黄の残りがありますので、2日間くらい与えなくても平気です、つまり、弁当を持っているということです。

●ヒナはエサの上に乗っかってエサを食べますので、エサがフンで汚れます、1日に2−3回くらい残りのエサを捨て、新しいエサを与えてください。

●1週間もかからないでエサと水に慣れますから、ヒな用のエサ箱、水のみで与えるようにします。餌は1日に1−2回、与えます。水のみは1日1回洗い、新しい水を与えてください。

●給食のあまりなどを与えることが多いと思いますが、20週令以降、つまり、成鶏になってからの方が無難です、栄養的に偏る恐れがあるからです、せいぜい配合飼料と半々にしてください。3種混合などの基礎飼料は給食の残りと混合して与えればいいですね。

●飼料給与の注意点:くちばしで切れない長い草(禾本科等の草)、これはそ嚢につまり易い、水分を吸って膨れる穀類はそ嚢に入って膨れ、そ嚢をつまらせる。そ嚢炎の原因になります。

 

【う さ ぎ】

 

1. 飼料の種類

人工飼料(ペレット)、乾草(ほし草)、野菜、野草があります。

●人工飼料は栄養価が高く、これだけですと太りすぎになります。

●乾草は常に自由に食べられるようにして置いてください、うさぎの歯は常に伸びていますので、乾草などを食べることで、伸びるのを減らすことが出来ます。

そもそも、うさぎは草食動物ですから乾燥だけでもいいくらいなのです。

●野菜は好んで食べますが、これだけですと栄養が足りないことと、柔らか過ぎるので、歯が伸び過ぎます。

●野草;与えていい野草にはタンポポ、オオバコ、クロ−バ−、ハコベ、レンゲなどがあります。与えていけない野草にはアサガオ、スイセン、ワラビ、クサノオウ、イヌホオズキヒヨドリジョウゴなどがあります。

●餌で注意しなければならないのは、ペレットではカビの生えたものは与えないこと、野菜、野草のぬれたものを与えない、水分を切り、サッと乾かしたものを与えます、水のついたものは下痢の原因になります。食べ残しは捨ててください(残さないくらいに与えるのが一番です)

 

2. 飼料と水の与え方

●人工飼料を中心にしますが、少なめにし、1日2回、2にぎりくらいとし(1食につき体重の5%くらいを目安にします)、給食の野菜などで補充するのがよいでしょう、乾草は健康のために自由に食べれるようにしておきます。

●うさぎは草食動物ですので、塩分も与えたほうがよいでしょう、ミネラル分を補給するのにも良いでしょう、「塩土」として売られています、家畜用の「鉱塩」も良いでしょう。

●パンの耳やイモ類などでんぷん質の多いものは腸の中で異常発酵しますので、沢山与えることは避けてください。

●子うさぎは生後1ヵ月後ろから、親のエサを少し食べたりし始めます、ペレットの場合は固いので、砕いて与えてください。

水はいつもきれいなものを与えておきます、うさぎは1日に50〜150mlと、けっこう飲みます。はじめは飲み方を知らないうさぎもいますので、飲んでいるか確認してください、飲んでいる様子がなかったら、飲み口に口を近づけて水を少し出してやると、覚えます。

 

3.給餌、給水での問題点

休日の給餌、給水はどこの学校でも悩みの種だと思います。

好ましいのは

1)先生方が交代で出勤し管理する
2)生徒と父兄が(必ずペアで)出て来て管理する。

ですが、先生方の都合や父兄の理解が難しい場合があると思います。このような場合、止むを得ませんので、下記のような方法もあります。

具体的に考えて見ましょう。

鶏については下記にも書いておきましたが2−3日分のエサを与えて置いても、1日分以上は食べませんので大丈夫です、水も流水にして置けば大丈夫です、掃除の点も、糞の量はエサの量と同じくらいですから、2−3日溜まっても問題にならないでしょう。コンクリ−トの上にオガクズをさらっと撒いておけば掃除も楽です(これは土日に限ったことではありません)。

ウサギについては2−3日分を一度に与えると、食べ過ぎてお腹をこわす恐れがあります、犬用のタイマ−付きの給餌器があるとのことです(まだ確認はしておりませんが)、1日の量をタイマ−で出てくるように出来るそうです(実験動物にウサギを使っているところでは使用されているそうです)、水はタンク型で吸い口の付いているものを必要な個数だけ取り付ければよいと思います。糞の問題も鶏に順ずればよいでしょう。
ウサギのエサについてはこんな方法も考えられます、即ち、エサ(固形飼料)は多めに1日分与えます(金曜夕方)、これは土曜日中に食べてしまいます、そこで乾草を沢山与えておきます(金曜日夕方)、これは日曜日に主に食べます。ただ、この方法は2−3日以上は無理です。

 

図のようなふだん給餌用ホッパ−というのがあります、これは小さいものから大きいものまでいろいろあります、大きいものでは配合飼料が20kg入ります、チャボの場合だと1日50g食べるとして、5羽飼っているとします。さて、このホッパ−1個で何日分あると思いますか?なんと、80日分あるんです、夏休みだってエサやりに学校へ行かなくてもすむ計算になります。ですから、休みの日数に合わせて、エサの量を決め、入れておけばいいわけです。使わないときは空にして、掃除して、つり上げておけばいいでしょう。

次に水ですね、これも図のように蛇口から、すこ〜しづつ流れ出るようにしておけばいいでしょう、ためる水の量は栓の中心にあるパイプの上下で調整できます。冬、水が凍る? 水トイの中に入れる、はり金みたいなヒ−タ−があります、これで水は凍りません。

掃除ですが、フンは食べた餌の量と同じ位します、乾燥すると更に少なくなります、と言うことは、同じく、5羽で80日間としても20kgかそれより少ない量のフンがたまるということです、これは休みが終わったら皆で片付けるしかありません。小屋の中にモミガラやオガクズを5cmくらいしいておけば、フンを片付けるのも楽です。

でも、長い休みの間、ぜんぜん学校へ行って、チャボやウサギを見ないのも心配です、それは皆で話し合って決めてください。

 

 

第2章 器具類

【にわとり】

 

1:いろんなものがありますが、下図はその1例です、工夫して作ってみるのも良いでしょう。

 まず、エサ箱ですが、はじめは、お菓子のフタ等がよいでしょう、ひなはエサ箱の中に入り、足でエサをかきまわし、こぼしますのでケ−ジのアミなどをエサの上に置いてやりますと、こぼすのが少なくなるでしょう。

21日からはホッパ−型(4日目からの水飲みみたいなもの)のものもあります。親どりのエサ箱もいろいろありますが、図(右上)は手作りで、底は三角にし上から針金を曲げて取りつけたものです、針金の間は鶏の首が入る間(5cm位)とします、ケ−ジの網を利用してもよいでしょう、また、1羽分の幅は15cm位あればよいでしょう。

成鶏用の餌箱は針金を敢て取り付けなくてもいいですが、底を三角にするのがポイントです、平ですと粉エサを残し、栄養が偏ることがあります。

 

2.市販の水のみと餌用ホッパ−

  給水器もいろいろ考えられますが、おぼれて死ぬこともありますので、図のような市販のものをおすすめします。親鶏にはどんなものでも良いですが、羽数が少ない場合は図の4日目からのものをそのまま使っても良いでしょう。この場合、ひっくり返されないようにぶら下げた方がよい。なお、写真の水のみは底と上部が抜けますので中も良く水洗いできます。

 

 

 

【う さ ぎ】

 

1.エサ箱は焼き物のどっしりした重みのあるものがよいでしょう(図参照)、重さがないと、うさぎがくわえてひっくり返してしまいます。冬乾燥した飼料ばかり与えているとき、また、夏の暑いとき、分娩の時は、きれいな水を自由に飲めるようにしておきます。図のようなのがよいでしょう、ペット用で市販されています

     

2.草架(そうか:干し草入れ)

青草や干し草を与えるとき、図のような草架(そうか:牛や綿羊ではよく使います)は草が無駄になりません、ケ−ジ金網と板を使い手作りで出来ます。

 

 

 

 

ホ−ムセンタ−などではこんなかごも売られてます、肩の高さくらいに取り付けると、乾草を引き出して食べるのでいいですよ。

 

 

 

 

 

 

第3章 飼う種類

品種の選定は児童が抱き上げたり、危害を加えられたりしないか、と言う点で重要です、すなわち、小さいほうが安全だと言うことです。

小型と言うことになると、ウサギではダッチ(成体重が3kg位)、または、その雑種(小さいもの)がよいでしょう。日本白色種、丈夫な点では要のですが、成体重5〜6kgとなり低学年の児童には抱き上げることの出来ません、生れる子供の数も通常5〜6匹と多いのでお勧めできません、その点、ダッチなど小型種はエサの量も少なくてすみ、糞の量も少なくお勧めです。

ニワトリもチャボなどの小型のものが良いでしょう、成体重で   g〜   gと軽量です。一方、白色レグホ−ン(♀1.8kg〜♂2.5kg)、ロ−ドアイランドレット(♀2.2kg〜♂3.5kg)は大き過ぎます。攻撃性もありますのでキケンです。

ニワトリの便利な点は沢山エサを与えても一日一定量以上食べないと言うことです、2〜3日続く休日など、3日分のエサを与えておけばよいと言うことです、ただし、水は常時のめるようにしておくことが必要です。

 

第4章 環境(季節に合わせ随時upします)

【にわとり】 【う さ ぎ】

1.夏の準備♂

暑さ対策は今から準備しておいたほうが良いものがありますので、取り敢えず載せておきます。

西日の入る飼育舎はそれを防ぐためにスダレなどを立てかけるのも良いですが、蔓の植物を這わせるのが一番涼しいでしょう。軒先から縄を張り、地面に固定します、その地面のところに、ヘチマやかぼちゃなど縄を伝わって登っていく植物を今から植えておけば、暑さを防げます、これはかなり効果があります、地面がコンクリ−トで植物を植えられない場合は大きめのプランタ−を使ってください。

アサガオは避けて下さい、毒性がありますので、うさぎが食べると大変です。

 

2.電気蚊とり機の準備

夏には蚊が原因になる病気などがあります、それを防ぐために、電気蚊とり器をお勧めします、6月中旬から(地域によって異なります)8月いっぱいくらい、夕方から朝太陽が昇るころまでつけてください、注意することは電気コ−ドをうさぎに齧られないようにして下さい。写真は市販の蚊とり器です(動物用)。

 

3.夏の飼い方のポイント

【う さ ぎ】

梅雨はうさぎにとってもっとも良くない季節です、うさぎの入っている場所をよく掃除し、乾燥状態を保つようにします。

刈り取ってきた野草も雨にぬれていることが多いですが、網の棚を作り、そこに、一時おいて、水気を切ってから与えて下さい。  

その他のエサも腐りやすいので残さないように与え、残ったものは捨てて下さい。

エサなどのうつわは毎日洗います。

夏は直射日光に当てないように、また、風通しにも注意しましょう、そうしないと日射病や熱射病にかからないまでも夏ばてになり、元気がなくなります。

春おそくから梅雨のはじめにかけては冬毛が抜け夏毛になる時期です、そうすると体をなめた時に抜けた毛が胃や腸の中に入り、固まって毛玉の原因になります。それをふせぐためにはブラシをよくかけてやることです。

【にわとり】

夏は、にわとりやチャボにとってもつらい季節です、とくに狭い小屋などに飼われていると、涼しい場所に行きたくても行けないことがあるからです。

西日など直射日光が当たらないようにヨシズなどを張って下さい。直射日光が長時間当たると日射病になることがあります。とくに、8月頃の日差しの強いときには気をつけましょう、木陰があるといいんですがね。

小屋を閉めすぎて暑くなっているときは熱射病になる恐れがあります、とくに、入梅あけごろの湿度の高いときがキケンです、風通しを良くして下さい。

小屋の中の湿った敷き料などは取り除いて下さい、とくに、水飲みのまわりは湿っていますので、取りかえて下さい。

夏は暑いので、よく水を飲みます、飲水器は良く洗い、いつもきれいな水を飲めるようにしておきましょう、エサ箱も同じです。

この季節はカビの生えやすい季節でもあります、配合飼料などのおき場所にも注意が必要です。土間において重ねないで、スノコの上におき、立てておきます、長い間おくときは袋の口を開けておいて下さい、風通しも大切です。

ヒヨコにカビの生えたエサを与えるとカビ性肺炎と言う病気になることがあります。

たまごもくされやすい季節です、9時頃までには大部分のにわとりがたまごを産んでしまいますので、すぐに冷蔵庫に入れて下さい、注意しなければならないのは運動場などに産んでいたたまごです、これはいつ産んだかわかりませんし、直射日光に当たり、暖められて、くさりかけているかもしれません。

いろんな蚊の発生しやすい季節です、できれば動物用の蚊取り線香をつけてやりたいですね、蚊によって発生する病気もあります。

夏の暑いうちに小屋の大掃除をしておきましょう、先ず、小屋の中、水飲み、エサ箱などをブラシで良く洗います、次の日に、殺虫剤と殺菌剤を混ぜた水溶液で消毒し、乾燥してからにわとりを入れます、それまでにわとりは別のところに隔離(かくり)しておくことになります。

 

 

4. 環境での問題点

・・・・・・・飼育小屋の運動場は必要か?・・・・・・・・・

飼育小屋の中の条件にもよりますが、運動場は必要ないと思います、むしろ無いほうがいいとさえ言えるでしょう。
実は運動場にはキケンがいっぱいなのです、腸炎を起こすような菌(ウエルシュ菌)、コクシジュウム原虫(オ−チスト)が土の中にはいる可能性があります、うさぎが穴を掘りその中に入って事故になることが多いし、汚れて不潔になる。野鳥が病気やダニを運んでくる場所になりやすい、更に、カラスや野良犬に狙われやすい。

以上のことから運動場は子供たちとのふれあいの場としてだけ使うことをお勧めしたい。(通常は飼育動物は運動場に出さないと言うことです)

 

5.飼育小屋の内部

余計なものは置かず、掃除がしやすいこと、床はコンクリ−ト。コンクリ−トだけでは足を痛めます、特にウサギは。モミガラかオガクズを5cmくらいの厚さに敷き詰めてください、そして、毎日、汚れた部分だけを取り除き、数ヶ月1回くらい補充します。
ウサギも汚す場所は普通、決まってきますし、鶏ではえさ箱の周り、止まり木の下が糞で汚れます、そこだけを取り除きます。

これはモミガラを敷いてから8ヶ月たった鶏舎の内部です、モミガラは乾いていて、手でよけるとコンクリ−トが見えます。

 

 

第5章 季節で注意する病気

1.夏

●夏に特に注意しなければならないのは日射病、熱射病です(総称して熱中症と言います)

日射病は直射日光にさらされた時に発症します、日陰のない運動場などで起こることが多いです、したがって夏長時間運動場に出すのは避けたほうがいいでしょう。

飼育小屋の中でも温度が上がれば熱射病を起こします、西日が当たる小屋は気をつけなければなりません、日よけを付け風通しを良くすることが必要です。

もし、ぐったりしていたり、熱中症かなと思われる感じがあるのでしたら、大急ぎ獣医さんのところに連れて行ってください。

ただ、にわとりの場合、パンチングと言って、口をあけ、羽を広げて、ハアハアいう場合がありますが、これは犬と同じで汗腺がありませんので、犬が舌を出してハアハアしているのと同じですので、この段階では心配要りません。下記の●を見て下さい。

夏は蚊の発生する季節です。
蚊がはこんでくる病気に「鶏痘」「ロイコチトゾ−ン病」があります。

いずれもワクチンがありますが、接種は獣医さんにお願いした方がいいでしよう。

いずれも夏を過ごした経験のある鶏はある程度の免疫をもっておりますが夜だけ電気蚊取り器をつけてあげた方がいいでしょう。

ウサギには特に夏の病気はありませんが、耳が蚊に刺されボコボコになって化膿することもあります。

 

 

●にわとりには真っ赤な血の便をして急に死んでしまう病気があります、運動場がいつも汚れていたり、湿っていたりしている場合に発生しやすい病気です。

壊死性腸炎(えしせいちょうえん)といいます、春から秋に多いですね、土の中にいるウエルシュ菌が原因です、口からうつりますが傷口からもうつります、この菌が腸に行き、ひどい腸炎をおこします、そして血のまじった便をします、若い鶏に発生することが多く、一度、発生しますと若い鶏が、毎年発生することが多いようです。

うさぎでも足に傷があったりするとそこから菌が入り、化膿することがあります。

 

 

●「夏休み中の熱中症」 小学校ではエサくれ、掃除など、当番制にしていると思いますが、熱中症が心配ですね、熱中症は午後の方が危ないです、よく動物の状態を見て下さい。

にわとりは熱中症には強いほうだから、羽を広げ口を開けてハアハアしていても日影に連れて行けば大丈夫でしょう。

うさぎは元気が無かったり、ぐったりしていたら、日陰に連れて行き耳をつめたいタオルで冷やし、扇風機などで涼しくしてください、それでも元気にならない場合は獣医さんのところに連れて行ってください。それから動物を自宅に順番であずかるところもあると思いますがベランダは暑くてキケンです。

 

 

 

2.冬

【にわとり】

これからは呼吸器病が増える季節です、また、換羽の時期でもあります、注意しましょう。

もし、町内などに呼吸器病が発生しているという場合は補強免疫をつけるために、もう一度3種混合(ニュ−カッスル、伝染性気管支炎など)のワクチンをやっておきましょう(注意:自分の鶏に呼吸器症状がないことをたしかめてから)。

★近くで呼吸器病が発生した場合、「どんな病気だ」などといって見に行かないこと

実際には呼吸器病のワクチンは沢山あり、その上、最小単位が1000羽以上ですから現実に接種することは難しいですね、従って、この時期には鶏や小鳥を導入しないことが一番大事です。

★野生の小鳥も病気を持ってきます、小屋には入られないようにしましょう、レ−ス鳩などもニュ−カッスル病を持っていることがあります、迷い鳩が居ても小屋に入れないで下さい。

★今年生まれた鶏は部分換羽しかしませんが、昨年以前に生まれた鶏は換羽します、この時に抜けた羽毛を食べて「食滞」を起こすことがあります、羽毛が散らばっている小屋は毎日掃除しましょう。

 

鳥インフルエンザについての理解

これについては厚生労働省が、「国民の皆様へ」と言うことでホ-ムペ-ジに載せていますので、要約して載せておきます。

1.鶏肉鶏卵は安全です。

鳥インフルエンザにかかった鶏の肉や卵を食べても人には感染しません。発生国を見てもそのような事例はありません。

2.鳥インフルエンザの人への感染。

日本の飼育環境では鳥インフルエンザが発生しても人への感染はないと断定しても良いでしょう(正確には発症はないということです、ウイルスの性質として、少量体内に入ったとしても免疫抗体は出来ますが発症はしません、非常に大量に入った時に発症します)。

日本の環境では大量のウイルスを吸入するようなことは考えられません。

3.鳥を飼っている方の留意点。

1)国内で鳥インフルエンザが発生したからといって、直ちに学校や家庭で飼育している鶏が感染すると言う事はありません。

2)国内で鳥インフルエンザが発生したからといって、飼育中の鳥を野山に放したり、処分するようなことはしないで下さい。

3)清潔な状態で飼育していて、ウイルスを運んでくる可能性がある野鳥が小屋に入ったり、または近くに糞をしたりしなければ心配はいりません(これは鳥インフルエンザに限ったことではありません)

4)鳥インフルエンザに限ったことではありませんが、動物に触ったり、小屋の掃除をしたりした時には手洗い、うがいをしてください。

5)飼っている鳥が死んでしまった場合。

原因がわからないまま次々に連続して死んでしまうということがない限り、鳥インフルエンザを心配する必要はありません。

 

死亡した野鳥を見つけたら

環境省で作ったリ−フレットです。

簡潔明瞭に、しかも、要点をきちんと、
記述してありますので、参考にしてください。
子供達にも教えて頂ければありがたいですね

 

【う さ ぎ】

生えているので寒さには強いと思いがちなのですが、栄養失調や病気で痩せているウサギは寒さに弱いので暖かくしてやる必要があります、箱型の寝床を作ってやるのが一番いいようです。

★食べ物は野菜だけではだめです、カロリ−の高いもの、ペレットでもいいでしょう、少し多めに与えてください。

★ウサギも風邪は引きます、風邪に似た症状でスナッフルと言う病気(ウサギの病気Q67参照)もありますので、風邪の症状が診られたら獣医さんに見てもらってください。

★ぬれた野菜を与えますと下痢をします、乾いてから与えるようにしてください。

 

他の季節、工事中

 

 

 

 

第6章 繁 殖

【にわとり】

卵をふ化させるには人工ふ化と親鶏にだかせる自然ふ化(母鶏ふ化)があります、人工ふ卵器には小学校の理科の実験に使う30個ぐらいふ化できるものから、専門のふ化場が使用する何十万個もふ化できるものまであります。

30個以下位の場合でしたら、それ用のふ卵器を購入する必要があります、養鶏の器具機材を売っている所に注文すればよいでしょう、このような最小のふ卵器の場合温度湿度は調整できるようになっていますが、部屋自体も温度湿度があまり下がらないようにしてやることが必要です、スト−ブや加湿器も準備した方がよいでしょう。

また、小型のものでは転卵装置(てんらんそうち)がついているものと、いないものがあります、転卵装置がついていないものは、18日までは1日4〜8回卵をひっくり返してやる必要があります。ふ卵器の中の温度は37〜38℃にし、卵はとがった方を下にし並べます、湿度は50〜60パ−セント、ただし、ヒヨコが生まれる直前の19日目以降は、温度を1度下げ、湿度を75パ−セントに上げます、そして21日でふ化します、70パ−セントの卵がふ化したら大成功です、卵は産んでから1週間以内のものを使った方がよいでしょう、長くなるほどふ化が悪くなります。

親鶏に抱かせる場合ですが、卵とり専用の白色レグホ-ンとかロ-ド種などはだきません、チャボ等の日本鶏はだきます、この間、自分で卵を転ろがしますので何もする必要はありませんが、出来るだけ静かにそっとしておくことです。しかし、これは人間が希望するときにふ化すると言う訳には行かず鶏まかせと言うことになりますね。

ただし、いくら母鶏にふ化させると言っても、コンクリ−トの上に置いた巣箱は乾そうしすぎて、卵も湿度不足になりふ化率が悪くなりますので、巣箱を置く場所のコンクリ−ト床に30cm位の穴を開け下の土と続いているようにすれば土の中からの水分が上がり、適当な湿度が保たれます。鶏舎が土間であればその心配はないでしょう。

ここで母鶏ふ化について述べておきましょう。

春、秋などになり、親鶏がココ、ココと鳴くようになったら、巣について、たまごを暖め始めるしょうこです、そしてだき始めます。二つの方法があります。

1)親鶏にまかせっぱなしにする方法(面どうくさくない)

チャボであれば5ヶくらい、ウコッケイであれば4ヶくらい卵がたまればだき始めます、だき始めて21日目にふ化します。簡単ですね。(ただし、年をとった鶏ほどだく卵の数は少なくなります)

2)親鶏にできるだけ沢山のヒヨコをふ化させたい場合

春、秋など、親鶏が巣につく(たまごを抱く)のを予測して、たまごをため始めます、たまごには産んだ日付けを書いておきましょう、後で産んだ順番が分からなくならないようにです。そして、ミカン箱くらいの大きさの入れ物にモミガラを敷き、たまごの丸い方を上にして、モミガラの中に埋(う)めておきます。おき場所は日の当たらない涼しいところがよいでしょう。

だかせる卵はチャボだったら7〜8ヶ、ウコッケイだったら4〜5ヶでしょう、どの卵をだかせるかが大切です、巣についたときから2〜3日前のたまごは受精(じゅせい)していませんのでのぞきます、ですから、それ以前のたまごを日付の新しい順に巣の中に入れてだかせます、日付は2週間くらい前までのものです、これで21日後に1度にヒナが生まれます。

 

 

 

 

【う さ ぎ】

うさぎに子供が出来るようになるのは、生まれてから約4〜6ヶ月です、普通、小型のうさぎほど早いようです、実際に子供をとるのは8ヶ月〜1年後がよいでしょう、1回に産れるのは平均5〜6匹、多い場合は10匹以上のこともあります。

ウサギの発情は、オスには発情みたいなものは無く、いつでも交尾します、特に発情の周期というようなものはありませんが、春、秋などは交尾欲がさかんで、おしりの両がわにあるソケイ腺から臭いを発散し、箱の中を飛び回り、後ろ足で床をトントンとたたき、人が近ずくとおしっこをまきちらすなどします。

メスの発情は平均1週間隔ともいわれています、発情するとおしりの部分が少し大きくなり、赤っぽくなり、動きも活発となり、後足で床をトントンたたいたりします、腰をさわると尾を上げたりします、オスの箱に入れても逃げたりしません。

交尾すれば約10時間後に卵子が排卵(交尾後排卵、これがウサギの特徴です)され、受精して妊娠します、しかし、本当にに妊娠しているかどうかは外からだけではわかりませんが、オスをきらい交尾しなくなり、食欲がふえ、毛のつやが良くなり、体重が増えます、交尾後4週ごろが最高となり12〜13%増えます。妊娠がはっきりしてくるのは3週間を過ぎたころからで、お腹がふくらみ、やがて乳首がふくらんできます。

妊娠期間は30〜35日です、生まれる3〜4日前になると、巣を作りはじめ、ワラなどを箱の片すみに集め、自分の毛をぬいて、子を産む準備をします、そして間もなく生まれます。

子育てのしやすい時期(春)に産むようにします、そのためには3月に交尾させることです。

うさぎは年に5回も子を生むことが出来、繁殖力の旺盛な動物です、これが増えすぎて困る原因になります。
これを防ぐためにはオスメスを見分け、別飼ういすることが必要です。

なれない人は難しいかもしれませんが、生まれたばかりの子うさぎで見る場合は、陰部と肛門間の距離で見分けます、その距離がオスでは1.2mm以上でメスの1.7倍あります、1.2mm以下を一応メスとします、距離だけでは種類によっても違いますので、形で見分ける方法もあります、オスでは丸い穴のように見えますが、メスでは縦(たて)にスリット状になってます。

しかし、確実に見分けるには睾丸(こうがん)が陰嚢(いんのう)中に下降する3ヶ月令ごろの方が確実です。このときは睾丸をさわることが出来ます。

 

第7章 共通感染症

工事中